「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」渋谷にオープン あらゆる人々が創造性を発揮するための活動拠点を目指す
アート
ニュース

「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」エントランス
続きを読むフォトギャラリー(6件)
すべて見るデジタルテクノロジーの活用を通じて「創造する」力を発揮するための活動拠点「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」が10月23日(日) に、渋谷にオープンした。東京都初のデジタルクリエイティブに特化した創造拠点として、デジタルファブリケーション機器を設置したラボと、2つのスタジオからなる施設だ。
同センターでは「発見・共創・開発・連携」をミッションとして掲げ、アートとテクノロジーを原動力としてヒト・モノ・コトが交わることでイノベーションを生み出し、東京を世界から選ばれる文化都市に進化させようと試みる。
施設は作品展示などを行うスタジオ2つ、最新の機器を装備し、創作活動やワークショップなどを展開するテックラボ、レクチャーなどに使えるオープンスペースで構成。「CCBT Meetup」「アート×テックラボ」「アート・インキュベーション」「未来提案型キャンプ」という4つのコアプログラムを通して、アーティスト、クリエイターのみならず、あらゆる人々がシビック・クリエイティブ(創造性)を発揮するきっかけを生み出すことを目指していく。
そのうちのひとつ、「アート・インキュベーション」プログラムでは、本年度のアーティスト・フェローとして5組のクリエイターが選出された。ゲームクリエイターでeスポーツプロデューサーの犬飼博士らは、参加者と共創し、運動会の競技を作りプレーする「未来の東京の運動会」をCCBTのオープニングイベントとして実施。Tomo Kihara+PlayfoolはAIによる「世界の認識の仕方」を遊びながら探求していくプロジェクト「Deviation Game」に取り組むという。

浅見和彦+ゴッドスコーピオン+吉田山は、渋谷の街なかを舞台にAR(拡張現実)で国内外のアーティストの作品を展開する予定。スケートボード(ストリートカルチャー)の視点で都市開発など風景の変革を切り取る映像作品シリーズを制作しているアートチームSIDE COREは、「都内の普段は入れない場所」での撮影を試みることを計画している。東京2020オリンピックの開会式でドローン演出を手掛けたメンバーである野老朝雄、平本知樹、井口皓太の3名は、ドローンで表現された球体を新たにインスタレーションとして再構築。野老らの作品は来年2月に行われる「恵比寿映像祭2023」にも出品されるという。
それぞれのフェローは、CCBTを拠点としてそれぞれのプロジェクトの展示や、ワークショップなども行っていく予定だ。
さらに、オープンを記念した「アート×テックラボ」第1弾企画として、アートユニット明和電機による企画「明和電機 渋谷工場in CCBT」の開催が決定。CCBTが明和電機の工場となり、「オタマトーン」や「SUSHI BEAT」といった明和電機の作品の公開や修理、制作過程のスケッチや試作品展示などを行う。会期中には、明和電機による作品を使ったライブやワークショップなども開催される。
<施設情報>
「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」
場所:東京都渋谷区宇多川町3-1 渋谷東武ホテル地下2階
開館時間:13:00~19:00
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始 ※その保守期間等の休館あり
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団
https://ccbt.rekibun.or.jp
フォトギャラリー(6件)
すべて見る