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【ライブレポート】ONE N’ ONLYが最終日に見せた決意 「もっともっと大きい景色を見せていく」

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『ONE N’ LIVE 2022~UNITE~』中野サンプラザ公演より 撮影:笹森健一、小坂茂雄

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10月29日、ONE N’ ONLYが中野サンプラザにてツアー『ONE N’ LIVE 2022~UNITE~』の最終公演を行った。9月23日の札幌公演を皮切りにスタートしたツアー。全国での公演を経て「special edition」という位置づけで行われたライブ。ツアーの集大成、そしてメンバーの想いとサプライズがたっぷりと込められた公演となった。

この日限り!スペシャルなGood Dayをワンエンが届ける

NAOYAとHAYATO、KENSHINの楽しげな開演前アナウンスが響き、定刻。天井にあるミラーボールがくるくると回り、会場をきらめかせる。

1曲目「LA DI DA」。降りたままの幕にメンバーのシルエットが映り、クールな演出でスタート。幕が落ち、セットの大階段にメンバーの姿が。REIが「手を上げて盛り上がって行こうぜ!」と会場のSWAG(ONE N’ ONLYファンの総称)たちを煽る。パワーのあるボーカル、ダンスがスタートから客席を圧倒する。

KENSHINが「これで本当に最後だぜ!」と声をかけ「Sexy Beach Party Yes!!」へ。曲が始まると、SWAGがペンライトを高く上げ、全員が一緒になって会場の温度を上げていく。奥行と高さのあるステージでのパフォーマンスは多面的にグループの魅力を見せてくれる。このセットだからこそできる演出は、今のワンエンにしかできないものだ。

体に響くようなHAYATOのラップから始まる「Category」。「Dark knight」では、メンバーがステージから降りて、客席と同じ目線でパフォーマンスをし、SWAGを沸かせた。ハードな楽曲が続く中、「L.O.C.A」ではしっとりと。ハードなラップと、繊細なボーカルのコントラストで会場を魅了した。

一気に5曲を披露したあとのMCでは、まずはそれぞれが自己紹介をし、改めてSWAGにご挨拶。

「泣いても笑っても、これで終わりです!悔いがないように僕たちについてきてください!」とNAOYA。SWAGもペンライトを振ってそれに応える。「今日は全部出し尽くして、2023年にむけて、いい団結、UNITEしていきたいなと思います」と伝えた。

また、階段状になっているセットについて「僕たち、ONE N’ ONLYって名乗ってるぐらいですから、唯一無二のグループになってやるぞ、という思いを込めて、どんな階段、壁もぶっ壊したり駆け上ったり。やるからには全部てっぺんを目指したい」と込められた思いを語った。

このあとにはサプライズも多くあることを予告しつつ、次の曲へ。

「動画も写真もOK!」な「POP!POP!」

暗転後、階段セット下部が開き、HAYATOのシルエットが。ソロで力強いラップを披露した。そしてここからは怒涛のメドレーへ。これまでのツアーではそれぞれがアンコールのセットリストをプロデュースしていたが、それらの楽曲を披露。

まずは「I’M SWAG」から始まり、「GuRu GuRu」へ。EIKUとTETTAのハイトーンなボーカルが美しく交わり、そこにREIの歌声が重なり、厚いハーモニーで奏でていく。

「Everything’s Changing」ではメンバーがそれぞれ階段に腰をかけて。TETTAがREIの肩に腕を回しながら歌い始める。ハードな楽曲も多い中で、ふとしたときに柔らかな空気が流れる。それはパフォーマンスの要所、要所で、メンバー同士の仲の良さが伝わってくるかもしれない。

「POP!POP!」では、「動画も写真もOK!」という撮影タイムに。TETTAはステージを降り、客席に向かって手を振る。メンバーも笑顔を見せ、最高の撮影タイムとなったのではないか。そして「Don’t worry」、「Only One For Me」でメドレーをしっとりと締めくくった。

続くMCでは、NAOYA、KENSHIN、HAYATOのダンサー組でトークを展開。ここまでのパフォーマンスを振り返り、話題はHAYATOのラップについて。

「ラップ、かっこよすぎ」と言うNAOYAに、会場からは大きな拍手が沸き起こり、HAYATOも表情を和ませる。

公演を重ねるごとに進化しているというHAYATOのラップ。NAOYAが「今日もちょっと変えたでしょ?」と聞くと、「すぐ気づく~!」とHAYATO。

「自分でリリックを書いて今回のツアーに臨んだんですけど、歌い方やニュアンスが公演ごとに進化していて。KENSHINとナオくんはすぐに気がついてくれて嬉しい」と微笑んだ。KENSHINも「札幌のときとは全然違う」と頷く。

そして、今回のライブでのワンエンのメンバーそれぞれの公約について。KENSHINの公約は今まで発表になっておらず、Twitterでその内容を募集していた。そのひとつは、客席にレスをたくさん送ること。もうひとつは「メンバーとイチャイチャする」。これに客席からは自然と拍手が。「公約を果たさないといけないんですよ」とNAOYAに視線を送ると、NAOYAが逃げ出し、まさかのステージ上で鬼ごっこ状態に。最終的にはしっかりとハグをしてイチャイチャを見せつけた。一方、HAYATOは自分から抱きしめに行くという違うバージョンを見せてくれた。

大人の色気を見せた ハットと黒の衣装

MCが終わると、会場は暗転。まるで星が降ってくるような照明の中でTETTAのアカペラから「STARLIGHT ~未来ノトビラ~」を。美しく響くTETTAのハイトーンボイスは、聴くたびにパワーとテクニックが増しているように感じられる。そこにEIKUとREIが加わり、3人で歌い上げた。

続く「QUEEN」では、全員が黒のスタイリッシュな衣装に、黒のハットをかぶってパフォーマンスを。スタンドマイクを使いつつのダンスはカッコよさが過ぎる。スタンドマイクにハットをかける仕草は大人の男性の色っぽさもあり、ドキリとさせられてしまう。

そのまま突入したダンスパートは圧巻の一言。息の合ったフォーメーション、指先までたっぷりと意識が行き届いた最高級のパフォーマンスを見せた。そしてそこから「What’s Your Favorite」へ。「QUEEN」での熱をそのまま引き継いで、色っぽさもあるダンスがグッとくる。「We Just Don’t Care」ではそれぞれの歌声が響き、ボーカルの厚さを改めて感じさせた。

このあとのMCでは、今度はTETTA、EIKU、REIが担当。3人で披露した「STARLIGHT ~未来ノトビラ~」の冒頭での、TETTAのアカペラでの歌唱について、REIが「すごいよ」としみじみ。EIKUも頷き、会場からも拍手が起きる。

「既存のメロディをアレンジして、アカペラだからいろんなフェイクが付け加えられる。アカペラならではの良さを出したくて今回挑戦してみた」とTETTA。

そして「QUEEN」については、今回のツアーからやっている新曲。ハットなどについてはREIが考案したのだそう。「一段とワンエンの大人の色気を楽しんでほしかったので、それが伝わったならいいな、と思う」とREI。メンバーそれぞれのやりたいことが組み込まれているという今回のライブ。よりワンエンのいろんな側面が表現されているのは、そういうところに理由があるのかもしれない。

楽曲に関しても幅広さが感じられた。ここからは、ポップな楽曲が続く。

「みんなー!もっと楽しんでいけるー?」というKENSHINの声とともに、NAOYA、HAYATOも登場。「HOLIDAY」の楽曲とともに、客席も一緒になって体を動かす。ボーカル組もそこに合流し、ダンスをしながら、歌いながら、わちゃわちゃとしているメンバーがキュートだ。曲の中盤ではKENSHINが「やりたいゲームがあるんだけど」と言い、客席も巻き込んだ「だるまさんがころんだ」を。ちなみに、ここのゲームではずっとTETTAが勝っているらしく、この回でも見事、勝利をあげた。

さらに、KENSHINのリードでウェーブも。ペンライトも大きく上げながらのウェーブはとても美しいもので、KENSHINも「綺麗な景色を見せてくれてありがとう!」と笑顔を弾けさせた。

みんなでゴキゲンに遊んだあとは「LUCKY」へ。ポップな照明と共に、気分が上がる楽曲。自然とメンバーからも笑顔がこぼれる。そして、「ラスト、さらにUNITEしようぜ!」というNAOYAの言葉と共に始まったのは「Step Up」。

「泣いても笑っても終わっちまうぞ!」とNAOYAが煽り、メンバーはタオルを、SWAGはペンライトを回し、最高潮の盛り上がりで本編を締めくくった。

それぞれの決意が語られたアンコール

会場からの大きな手拍子で迎えられたアンコール1曲目は最新曲「Good Day」。ポップな曲調に激しいダンスで魅せる。

MCを挟み、「Good Day」から一転して「YOUNG BLOOD」。重低音で会場を震わせ、このツアーの最後の曲「My Love」へ。

KENSHINが「これが本当に本当にラストです! みんな楽しんで行こう」と叫び、曲間でNAOYAが「SWAG、ずっと一緒にいてね」と微笑む。最後は再び客席に下りて、近い場所から感謝をしっかりと届けた。

全てのパフォーマンスを終えると、「終わっちゃったー!」「あっという間!」と口々に言い、名残惜しそうな表情を見せる。

ラストということで、最後はメンバーそれぞれからメッセージが届けられた。

トップバッターはEIKU。「終わっちゃうの寂しいですけど、このライブを通して本当にひとつになれたな、と最初から感じていました。これからもずっと一緒に進んでいきたいな、と思っています。SWAGの言葉が力になっているので、これからも力を貸してください」。

KENSHINは「ここまで8公演を駆け抜けてきて、いいですね、楽しいですね、ライブ」と言ったあと、涙で言葉を詰まらせた。「自分ひとりだったらここまで来れてないし、メンバーの5人がいるから、スタッフのみなさんがいるから、そして、応援してくれるファンのみんながいるからここまで来れてます。まだまだ未完成な自分ではあるんですけど、僕を応援してくれてありがとうございます。ワンエンを応援してくれてありがとうございます」と、精いっぱいの想いを伝えた。そんなKENSHINにNAOYAがタオルを持ってきて、ポンポンと優しく肩を叩く姿が、いい。

KENSHINの言葉を受けてTETTAは「作り上げる時間だったりも結構あったんですけど、本番を迎えるとあっというまに終わってしまって、寂しい。でもひとつひとつの公演が本当にみんなの想いが強いし、やればやるほど、僕らもいろんな人への感謝だったり、そういう気持ちがどんどんあふれてくるし。KENSHINも言ってくれたことだけど、ひとりじゃこのステージに立てないし、SWAGがいて、支えてくれるみんながいるからステージに立てていると思います。これからもどんどん成長していって、もっともっと大きい景色見せていくので、僕らもこれからもついてきてください!SWAG大好き!」と笑顔で想いを伝えた。

REIは「来年でワンエンは5年目になるんですが、とても自分勝手な発想ばかりをしていました。最近、僕がリハーサルとかで正直うまくいかない場面が多かったんですね。それをメンバーが必死に支えてくださいまして……」と言い、言葉を詰まらせた。「すみません、僕まで泣いちゃって」と言うと、隣にいるTETTAが「泣いていいよ」と優しく声をかける。涙もありながらも、REIは前を向き「もっともっとこのグループで売れたいと思っているし、もっと大きな景色が見られると思っているし、毎日悔しいと思ってます。もっと大きなステージに立つために、もっともっとがんばらなきゃいけないって毎日思ってます。できることを尽くして……僕にできることは限られているんですけど、必ず大きくなります。みなさん絶対ついてきてください」

そしてNAOYAは「メンバーの涙が一番弱いんですよ」と言ったあと、「ツアーを重ねるごとに進化して行っていると思うんですけど、今回のツアーで特に感じまして。いま、チームワンエンの雰囲気がすごく良いと思っていて。この6人と支えてくれてるスタッフさん、そして応援してくれてるSWAGのみんなともっももっと上に行けると思っています。僕も正直、すごく……悔しいというか。僕たちなら、もっともっと上にいけるでしょと思っているし、それには僕たちのがんばりも必要だし、新しいことにも挑戦していかないといけないと思うし。それにはやっぱりSWAGのみんな、まだ会ったことのないSWAGの力が必要だと思っているので、これからも僕たちのことを、末永く応援よろしくお願いします」

ラストはHAYATO。「メンバー同士でもいろいろ話し合ったり、スタッフさんともたくさん話し合いがあったりとか、そういう時間を重ねて、改めてこのツアータイトルがUNITEでよかったな、って。(タイトルに)ぴったりなツアーになったな、と思って。メンバーみんな、貪欲なのでもっともっと上に行きたいという気持ちが強くて、そういう気持ちが前に出すぎているときもあるかもしれないけど、みんなが応援してくれてるのはすごく伝わってきてて。みんなができることを全力でやってくれてるっていうのを日々感じて勇気づけられて、がんばっています。僕たちももっともっとたくさんのSWAGに会いたいし、一緒に夢を追いかけたいと思っているので、次会うときにはもっとでっかい景色が見せられるように僕らも日々がんばります」

涙が落ち着いたKENSHINも「俺たちまだまだ全然満足していないので、もっともっとステップアップしていってどんな壁もぶち壊していきたいと思います」と改めて思いを伝えた。

ツアーを完走したONE N’ ONLY。12月25日にはクリスマスライブが行われることも発表し、SWAGを喜ばせた。まもなく、5年目を迎えるワンエン。さらなる景色をSWAGに見せることを約束し、また彼らは次のステップに向かって歩き出す。

取材・文=ふくだりょうこ
撮影=笹森健一、小坂茂雄

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