「ミス・サイゴン」エンジニア役で900回出演の市村正親「こんなに幸せな俳優はいない」
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ミュージカル「ミス・サイゴン」市村正親 エンジニア役累計上演回数900回達成記念カーテンコールの様子。(写真提供:東宝演劇部)
昨日10月30日に福岡・博多座で、市村正親がミュージカル「ミス・サイゴン」エンジニア役として出演回数900回を達成。これを記念して昨日、特別カーテンコールが行われた。
「ミス・サイゴン」は、ベトナム戦争末期のサイゴンを舞台に、国と国に引き裂かれた人々の葛藤と悲劇を描いたミュージカル。市村は1992年の日本初演からエンジニア役を務めており、現在は日本初演30周年を記念した全国ツアーに出演している。
昨日のカーテンコールには、市村を祝うためにキム役の高畑充希、昆夏美、屋比久知奈が勢ぞろい。3人が「900」の文字をかたどったバルーンとプレゼントの花束を市村に手渡した。市村は観客席に向かって深々と一礼し、「本当にありがとうございます」と感謝を口にする。
市村は「よく30年やってこられたなと思いますし、『俺も大した男だな』と……」と笑いを誘い、「僕が劇団四季を退団して『また新しい人生を見つけよう』と思っていたときに、『ミス・サイゴン』が上演されることを知って。新しい夢をつかみたいと思ったのでオーディションに挑戦しました。そこから30年やってこられたのは、努力のたまものかな(笑)」と語る。
来年、俳優生活50周年を迎える市村は「『こんなに幸せな俳優はいないな』としみじみ思います。人生で関わってきたすべての方に心から感謝を申し上げたい」と改めて謝辞を述べ、「900回はキリが良いような悪いような数ですね(笑)。この際、1000回に向けてがんばりたいです。どうぞよろしくお願いします!」と目標を掲げる。最後は舞台上のキャスト全員が劇中歌「アメリカン・ドリーム」を大合唱し、特別カーテンコールは終了した。
「ミス・サイゴン」の博多座公演は本日10月31日まで。本作は11月4日から6日まで静岡・アクトシティ浜松 大ホール、11日から13日まで埼玉・ウェスタ川越 大ホールでも上演される。
ミュージカル「ミス・サイゴン」日本初演30周年記念公演
2022年7月24日(日)~28日(木)※プレビュー公演
2022年7月29日(金)~8月31日(水)※公演終了
東京都 帝国劇場
2022年9月9日(金)~19日(月)※公演終了
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2022年9月23日(金)~26日(月)※公演終了
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2022年9月30日(金)~10月2日(日)※公演終了
長野県 まつもと市民芸術館
2022年10月7日(金)~10日(月)※公演終了
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
2022年10月15日(土)~17日(月)※公演終了
富山県 オーバード・ホール
2022年10月21日(金)~31日(月)
福岡県 博多座
2022年11月4日(金)~6日(日)
静岡県 アクトシティ浜松 大ホール
2022年11月11日(金)~13日(日)
埼玉県 ウェスタ川越 大ホール
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
作:アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
音楽:クロード=ミッシェル・シェーンベルク
演出:ローレンス・コナー
キャスト
エンジニア:市村正親、駒田一、伊礼彼方、東山義久
キム:高畑充希、昆夏美、屋比久知奈
クリス:小野田龍之介、海宝直人、チョ・サンウン
ジョン:上原理生、上野哲也
エレン:知念里奈、仙名彩世、松原凜子
トゥイ:神田恭兵、西川大貴
ジジ:青山郁代、則松亜海
有木真太郎、石毛美帆、伊藤広祥、今村洋一、伊宮理恵、植木達也、江崎里紗、大久保徹哉、大津裕哉、大場陽介、岡本華奈、川島大典、小島亜莉沙、小林風花、齋藤信吾、佐々木淳平、島田連矢、鈴木満梨奈、仙名立宗、高田実那、田中奏、田村允宏、土倉有貴、早川一矢、春口凌芽、樋口祥久、日向智法、広瀬斗史輝、深堀景介、藤岡義樹、藤田宏樹、古川隼大、松本悠作、萬谷法英、三浦優水香、宮野怜雄奈、村上貴亮、森田茉希、横田剛基、蘆川晶祥
※高田実那の「高」ははしご高が正式表記。
※7月24日から28日までの公演と30日13:00開演回、8月22日から24日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。