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ベルマインツ新作『風を頼りに』インタビュー 12月にはバンドセットによるワンマンを開催

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70~90年代の古き良き日本のポップス・ロックからの影響を、現代的なポップミュージックへと昇華する3人組ユニット、ベルマインツ。神戸・大阪を中心に活動している彼らの新作『風を頼りに』は、“懐かしくて新しい”音楽世界がさらに広がっていることを実感できる作品だ。

12月2日(金) 東京・新代田FEVER、12月9日(金) 大阪・心斎橋Pangeaでバンドセットによるワンマンライブも決定。街の光景と心象風景が滲み合う歌詞、ツインボーカルによる豊かな表現をぜひ、生のステージを通して体感してほしい。

――ベルマインツは2018年に結成。以前は盆丸さん、小柳さんのシンガーソングライター・ユニットだったそうですね。

盆丸一生(Vo/Gt) はい。小柳とは高校生の頃から知り合いで。地元でそれぞれバンドをやっていたんですけど、単発で二人でライブをやってみたら、わりと評判がよくて。それがきっかけですね。

盆丸一生(Vo/Gt)

小柳大介(Vo/Gt) 当時はそこまで真剣に音楽をやっていたわけではないんですけどね(笑)。高校の仲間と地元の公民館を借りて、30~40人の前でライブをやって。その仲間内にいるのが楽しかったというか。

盆丸 そうやな(笑)。前田さんは大学の軽音楽部の先輩なんですよ。小柳と二人でやってた弾き語りのライブにも来てくれたことがあって、「前田さんに入ってもらうの、どう?」「ええやん」みたいな感じで入ってもらうことになりました。

前田祥吾(Ba/Cho) 当時は小柳くんがアコギを弾いて、盆丸くんと二人で歌っていて。最初は「よくある感じの弾き語りでしょ?」と思ってたんだけど、実際にライブを見たら、(アコギ、歌、ハモリなどを)丁寧に組み上げてて、カッコよかったんですよ。二人とも歌が上手いし、これはいいねと。一緒にやれることになったときはうれしかったですね。

――音楽的なルーツや好きなものも近いんですか?

盆丸 けっこう違うかもしれないですね。僕は父親が聴いてた浜田省吾、母親が好きな槇原敬之、車のなかで聴いたビートルズやスピッツが最初で。自分で聴くようになってからは、コブクロ、YUI、aikoとか。バンドをはじめてからはandymori、斉藤和義、キリンジ、cero、憧れていたのはbonobos、吉澤嘉代子さんですね。洋楽だと、ギターがカッコいいアーティストが好きで。ジョン・メイヤー、ジャック・ジョンソン、最近だとPeach-Pitというカナダのバンドを聴いたりしてます。

小柳 親父がギターをかじってて、歌本を見ながら弾いてたんですよ。そのそばでギターケースに入って遊んでたのが、原体験ですね(笑)。小学生のときにコブクロが「NAMELESS WORLD」(「桜」「ここにしか咲かない花」などを収録した5thアルバム/2005年)を出して、小渕健太郎さんがギター弾いてるのを見て、かっこいいなと。ギター教室に通わせてもらったんですけど、教えてくれた先生がロック好きだったんですよ。ビートルズからはじまって、UKロックやニューウェイブ、あとは大瀧詠一さん、山下達郎さんなども聴くようになって。ブリティッシュロックとナイアガラ系ですね。

小柳大介(Vo/Gt)

前田 僕も最初は家族が聴いてた音楽ですね。親父が井上陽水、姉がB'zのファンで。SMAPや宇多田ヒカルなどもよく聴いてました。楽器をやるようになってから聴き直してみると、トラックの仕上がり方がすごいんですよ。

――なるほど。新作『風を頼りに』にも、みなさんが通ってきた日本の良質のポップスが反映されていると思います。

小柳 前作『MOUNTAIN』(1stアルバム)もバラエティに富んでいたんですけど、今回も「いろんなことをやったな」という感じですね。前回よりはレコーディングのことがわかってきて、たとえば「エンジニアの方にこういう要望を出せば、こういう音になる」みたいなやり取りもできるようになってきたんですよ。全体を通して、少しずつアップデートできてるのかなと。

前田 うん。今回は8曲のうち3曲にアレンジャーの方に入ってもらって。しっかりアレンジを煮詰める時間を取れたし、深みも出てきたと思います。アルバムのコンセプトを先に決めたことで、8曲を通して芯が感じられるのもよかったのかなと。

前田祥吾(Ba/Cho)

――コンセプトというと?

盆丸 先行配信した「Call」を作ったときに、“風”をテーマにしてみようと思ったんですよね。「Call」は電話の曲で、離れた場所にいる人と人をつなぐ見えない線のことを歌っていて。その線に沿って流れる風、抗うような風、交差する風を通して、人の思いみたいなものを表現してるんですけど、曲自体も気に入っていたし、アルバム全体のコンセプトも“風”にしたらどうだろうと。“風”からバリエーションを広げることで、いろんなタイプの曲があっても一つにまとまる気がしたので。

――「Call」が起点だったんですね。この曲のリードボーカルは小柳さん。大事な曲のボーカルを小柳さんに託したのは、どうしてなんですか?

盆丸 前作『MOUNTAIN』あたりから自分の感情を歌詞に書くことが多くなってきていたんですけど、僕としては普遍的な曲にしたいという気持ちがあって。特に「Call」は聴いてくれる人が誰かを思い浮かべやすいと思うし、(小柳に)預けやすかったんですよ。シンプルに小柳の声にハマるだろうなというのもありました。

――全員が歌えるのは、ベルマインツの強みですよね。ちなみに「笑ってほしいよ」の作詞は前田さんですが、これはどうしてですか?

盆丸 最初は自分で書こうとしてたんですが、なかなか思いつかなかったんですよ。ずっと「もうちょっと粘ってみるわ」って言ってたんだけど、途中でパスしました(笑)。

前田 (笑) 何かのタイミングで「俺、この曲の歌詞書いていい?」って言ってたんですよ。曲自体もノリノリで好きだったし。

盆丸 せっかく3人でやってるんだから、そのあたりは柔軟に。前田は“たまたま持ってる楽器がベース”みたいな感じがあって。歌もいいので、今後はライブや音源でも歌ってほしいです。ハーモニーの積み方も、みんなでいろいろ話しながら作ってるんですよ。

――1曲目の「風のゆく先 - with 鈴木迅, 井上花月 from Laura day romance」は、Laura day romance の井上花月さん、鈴木迅が参加。ドラムは日本のトップドラマー、石若駿さんですね。

前田 「風のゆく先」は、長い期間をかけて制作したので、ベースのフレーズは体に入ってて。なのでレコーディングのときは、ドラムのグルーヴやニュアンスをしっかり聴いて、導かれるように演奏してました。そうすることで必然的にいいテイクになると思ったので。

小柳 恐ろしくリズムが正確なんですけど、ちゃんと揺らいでるんですよ。人間らしいノリがあるし、気持ちいいグルーヴに乗っかることで、いい演奏ができるというか。

盆丸 石若さんはテクニックもすごいし、たとえばジャズのトリオバンドで演奏すると、1枚のシンバルだけでいろんな音色を出せる。曲のイメージによって変化するというか、ジャンルの境界がないんですよね。8ビートも推進力もすごいので、「風のゆく先」は間違いなく、石若さんのドラムが合うだろうなと。

――ベルマインツの音楽の中心は“歌”だと思いますが、バンドのグルーヴやアレンジの妙も魅力だなと。

盆丸 もともと僕自身、音楽を聴くときに歌詞だけを重視しているわけではなくて。メロディだったり、ベース、ドラムに耳がいくことが多いんですよ。ベルマインツを始める時に、じつはドラマーを探したこともあって。その条件が“歌心がある”“ブラックミュージックのビート感がある”“ロックもいける”だったんです。石若さんはまさにそういうドラマーだし、今回のアルバムにがっつり参加してもらった守真人さんも素晴らしくて。

――「摩天楼」「ミラーダンス」もそうですが、気持ちよく体を揺らせる曲もあって。

盆丸 そうですね。直感的なノリの良さもあると思うし、まずはあまり考えず、ボーッと聴いてもらうのがいいかも(笑)。なんとなく流していて、「この曲いいな」と思ったら、グッと集中して聴いてもらって。

――そして12月2日(金) 東京・新代田FEVER、12月9日(金) 大阪・心斎橋Pangeaでワンマンライブが決定。「風を頼りに」の楽曲をバンドセットで聴けるのは、本当に楽しみです。

前田 僕らも楽しみですね。今回は守真人さん(Ds)、堀仁一郎さん(Key)に参加してもらって。アルバムの曲はバンドで録音したものが多いし、ワンマンライブで好きなように表現できるのはすごく贅沢な時間だなと。たくさんの人に見に来てもらいたいです。

小柳 音楽のアレンジに近い形で演奏できるのは、やっぱりうれしいですよね。音源に入れたギターのフレーズも弾けるので(笑)。

盆丸 「風を頼りに」は、ライブで活きる曲が多くて。自分たちのライブの雰囲気もだいぶ変わると思ってるんですよね。さっきも言いましたけど、体を揺らせる曲、リズムが気持ちいい曲もあるので、ぜひ楽しみにしていてください。

Text:森朋之 ライブPhoto:Hayashi Maco

<ライブ情報>
ベルマインツ『風を頼りに』リリース記念ツアー「虎穴巡業」

11月4日(金) 兵庫・神戸 モズライトカフェ
開場18:30 / 開演19:00
出演:ベルマインツ Guest:YMB
チケット料金:3,300円 ※ドリンク代別途必要

FM802 FUNKY MARKET

11月6日(日) 万博記念公園 お祭り広場・下の広場
時間:9:30~17:00
出演:ベルマインツ / all at once / 小林柊矢 / 近石涼 / ハナフサマユ / 陽真 / MACKJACK / 有華 / ゆるミュージックほぼオールスターズ / 麗奈
入場無料 ※別途、自然文化園の入場料が必要

ベルマインツ『風を頼りに』リリース記念ツアー「冬将軍よろしく」

12月2日(金) 東京 新代田FEVER
開場19:00 / 開演19:30

12月9日(金) 大阪 心斎橋Pangea
開場19:00 / 開演19:30

チケット料金:一般:4,500円 / 学割:2,200円(※大学生・専門学生以下 / 公演当日要学生証)

チケット​一般発売中
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2227501

<リリース情報>
ベルマインツ Digital Mini Album『風を頼りに』

Now On Sale

ベルマインツ『風を頼りに』ジャケット

【収録曲】
1. 風のゆく先 - with 鈴木迅, 井上花月 from Laura day romance
2. 笑ってほしいよ
3. Call
4. 摩天楼
5. 街のテーマ
6. ミラーダンス
7. ゆえに希望など
8. Foolish - with SUKISHA

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