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「斜陽」宮本茉由、奥野壮へのビンタシーンは「きれいな顔にしづらかった」

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「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」初日舞台挨拶の様子。

「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」の初日舞台挨拶が本日11月4日に東京・TOHOシネマズ 日本橋で行われ、キャストの宮本茉由、水野真紀、奥野壮、監督の近藤明男が登壇した。

太宰治の小説「斜陽」をもとにした本作では太平洋戦争後、没落貴族となった島崎かず子が道ならぬ恋に突き進んでいくさまが描かれる。宮本がかず子を演じた。

本作で映画初出演を果たした宮本は「こんなに多くの方に来ていただきうれしいです。1つの作品ができあがって、皆さんに観ていただけるというのは奇跡なんだなと感無量です」と胸の内を明かす。貴婦人の誇りを持ちながら結核で死んでいくかず子の母・都貴子役の水野は「都貴子は華族ですが、華族の方にお会いしたことはない。インターネットで、書籍やインタビュー特集を調べたり、(都貴子たちが)住んでいたお屋敷街の跡地を訪れ、イメージを膨らませました」と役作りを振り返った。

貴族の血に抗いながら麻薬と酒に逃げ破滅する弟・直治役の奥野は「今までで演じてきた役の中で、一番シリアスな展開を迎えた」と述懐し、「しんどかったです」と伝える。続けて彼は「衣装やメイクが、1つのスイッチになった。あの時代の服を着ると、気持ち的に直治を感じるようになって。監督の『スタート』とカチンコが聞こえるとスイッチが入ります」と語った。

近藤はキャスティングに関して、「5年前に準備を始めたときから、(都貴子役は)水野さんしか考えられないと思っていた。宮本さんとは衝撃的な出会いをして、経験は関係ないとみんなで決めました」と説明。さらに近藤は「この3人がよければこの映画は大丈夫だと思っていました。ありがとうございました」と感謝する。

宮本が、奥野との共演について「(奥野は)弟と同い歳。ビンタをするシーンがあって、きれいな顔にしづらかったです」と話すと、奥野は「全然痛かったです!」と笑顔で返し、笑いを誘った。

最後に宮本は「この作品を通して当たり前の毎日がどれだけ幸せか感じられました。観てくださった方に、明日からがんばろうと思っていただけたらうれしいです」と呼びかけイベントを締めた。

「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」は全国で公開中。

(c)2022『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会