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ラグビー日本代表、敵地でイングランド戦へ! ワールドカップではなく目の前の勝利に集中!!

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リーチ マイケル (C)スエイシナオヨシ

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『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』の前哨戦ではない。指揮官はあくまで今週末の勝利にフォーカスを当てる。日本代表は前任者のエディー・ジョーンズHCが率いるイングランド代表と明日11月12日(土) に対戦する。両雄は来年9月17日(日) には『RWC2023』プールDで激突。しかも、本大会初戦の9月9日(土) にイングランド×アルゼンチンが組まれているのと同様に、11月6日・トゥイッケナムスタジアムでイングランド×アルゼンチンが対峙した。まさに絶好の『RWC2023』の試金石である。

しかし、ジェイミー・ジョセフHCは10カ月後ではなく、目の前のゲームが重要だと力説する。
「『RWC』で戦う相手というよりもティア1のチームと戦うことに意義がある。オールブラックス戦でしっかりしたパフォーマンスを見せ、ケガ人もなく、この試合に向かっていけることにワクワクしている。今『RWC』のことは考えてない。今週の試合を考えている。今週の試合はビッグゲーム。自分たちとしてはしっかりチームを作り上げる段階。各チームとも本大会を見据えていろんなことを試したり、違うことをしたりすることもあるが、自分たちにとってはこういうプレッシャーのかかる試合で一貫性のあるパフォーマンスを見せることができるのか。楽しみにしている」

ジョセフHCは次のメンバーを選出した。
【ラグビー日本代表の試合登録メンバー】
01. 稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)43
02. 坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)31
03. 具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)19
04. ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)5
05. ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)10
06. リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)76
07. 姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)23
08. テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)13
09. 流大(東京サントリーサンゴリアス)28
10. 山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)5
11. ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4
12. 中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)31
13. ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)8
14. 松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)45
15. 山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)25
16. 堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)5
17. グレイグ・ミラ―(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
18. 木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)5
19. ヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks)20
20. ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)13
21. 齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)9
22. 李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)4
23. シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)10
※所属チームの後の数字はキャップ数。

ジョセフHCは31-38で惜敗したニュージーランド戦を悔やんだ。
「オールブラックス戦は大切な時間帯で自分たちのミスをおかし、勝てるゲームを落としてしまった。チームとしてこのインテンシティの高さの中戦うことに慣れていかないといけないし、ティア1相手では1回のミス、1個のペナルティが勝つか負けるかに直結することを継続して話している。これはチームとして常に話していること。土曜日の試合も変わらない。イングランドはプレッシャーを掛けてくるが、我々は重要な時間帯でしっかり遂行力を発揮することが大事だと思っている」

NZ戦の先発からひとりを変更、11番をフィフィタからファンデンヒーファーに代えた。
「サイアはオールブラックス戦でミスが多かった。彼はポテンシャルが高く先発で起用してきたが、彼のパフォーマンスに責任を持ってもらうということで、今回はゲラードを先発に起用した。サイアは素晴らしい選手だし、チームとして機能していくことは重要だが、今週に関してはゲラードに何ができるか、どんなパフォーマンスをするか見たいと思い、チャンスを与えたいと思った。それに今週の試合はキックを多く使うことになるだろう。ゲラードはキックのしっかりしたスキルも持っている。彼に期待している」

LOファンデルヴァルト、FLラブスカフニとベンチに頼もしいハードワーカーも帰って来た。
「経験が重要になると思っている。試合の勝てる場所にいる時間帯では経験が求められる。イングランドにも2回『RWC』に出ている経験豊富な選手が6人ほどいると思うが、自分たちにとっても経験は大事。若い選手はエキサイティングな気持ちで試合に出るが、経験がある選手がバランスを取ることが重要だと思っている」

HCは4年前のトゥイッケナムでのイングランド戦を知るベテランたちのグラウンド外での働きに目を細める。
「すごく助かっている。リーチ、姫野らが経験を若い選手に伝えてくれている。8万人の前でしっかりパフォーマンスを発揮するためにはメンタルのコントロールも必要。エキサイティングな気持ちを持ちながら、緊張をほぐしたい。前回経験した坂手、ラピース、ヴィンピー、松島がしっかりその経験を伝えているのはいいこと」

先週、29-30とアルゼンチンに13年ぶりの白星を献上したイングランドだが、ジョセフHCは警戒を緩めない。
「イングランドにとって夏のテスとマッチからの1試合目、どのチームにとっても最初のゲームからベストのパフォーマンスを見せるのは困難なこと。イングランドもチームとして学び、今週は違ったプレーをしてくると思う。彼らのホームグラウンドで、彼らの強みのフィジカリティを押し出してくるだろう。我々は自分たちのラグビーのブランドをしっかり出すこと、しっかりプレッシャーを掛けていければ、自分たちにもチャンスは十分あると思っている」

HCはセットピースとキックが鍵だと言う。
「どのチームもそうだが、スクラム、ラインアウトとモールでプレッシャーを掛けてくる。オーストラリアA戦からも成長してきたし、イングランド対アルゼンチンもセットピースでお互いに持ち味を出していた。セットピースとキッキングゲームで対応していかないといけないと思っている」

トゥイッケナムスタジアムでのゲームは特別だと口にする。
「チームとしてトゥイッケナムでできることにワクワクしている。ここはとてもユニークな環境。独特な空気がある。私もここでプレーしたことがあり、日本代表もプレーしている。このスタジアムで向かっていかないといけない。土曜にはふたつの相手がいる。ひとつはイングランド代表、もうひとつはイングランドのファン。しっかり準備しないと空気に飲まれる。23人のメンバーが8万人の前でプレーする準備ができている。モチベーションも高く、試合に向かうことができるだろう」

指揮官は改めて『RWC』に向けて、チーム作りの途中であると強調した。
「チームとしてまだまだ成長しているところ。前回の『RWC』からメンバーは変わってきている。しっかりラグビーができていない期間があったが、車で言うとしっかり車をドライブ、前へ進めないといけない。パンデミックでラグビーの経験が足りないかもしれないが、豪州A、NZとの試合で自分たちのコンビネーション、自分たちのペースも出来上がってきている。今後も継続していくことが大切だと思っている」

『リポビタンD TOUR2022』イングランド代表×日本代表は11月12日(土)・トゥイッケナムスタジアム(イングランド・ロンドン)、翌週20日(日) にはスタジアム・ド・トゥールーズ(フランス・トゥールーズ)にてフランス代表×日本代表がキックオフ。イングランド戦の模様はNHK総合、WOWOW、フランス戦の模様は日本テレビ系、WOWOWにて生中継。

取材・文=碧山緒里摩(ぴあ)

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