Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』特集

“心も沸き立つ”アドベンチャーに出発!
ディズニー最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』特集

PR

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』がついに公開になる。本作が描くのは、まだ誰も体験したことのない未知の冒険。身近に感じられるキャラクターたち、スクリーンいっぱいに広がる摩訶不思議な世界、そして冒険の最後に描かれる驚きの結末……。

本当にワクワクできる世界、これぞ“本当の胸躍る体験”と思えるアドベンチャーがここにある! 本作の注目ポイントをしっかりチェックして、前人未到の“もうひとつの世界”へ出発しよう!

1:なぜディズニーは“冒険”を描き続けてきたのか?
2:謎に包まれた<もうひとつの世界>に出発!
3:冒険に出ることで“帰る場所”が見つかる。

なぜディズニーは“冒険”を描き続けてきたのか?

2023年に誕生から100年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーは、『白雪姫』『美女と野獣』『アナと雪の女王』など数々の名作を手がけてきたが、ファンタジーやプリンセスの物語、人間ドラマと並んで、壮大な冒険を描く“アドベンチャー”の名作を数多く世におくりだしてきた。

思い返してみてほしい。ディズニーの名作の主人公たちは、未知の世界に踏み出して、見たことのない世界を冒険してきた。

あやつり人形のピノキオは、愛するゼペットじいさんに会うために巨大なクジラのお腹の中に飛び込んでいった。少女アリスは、白いうさぎを追って大きな穴から“ふしぎの国”へ。『モアナと伝説の海』の主人公モアナは、世界を救うために大海原に飛び出していく。

『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』のプロデューサーを務めたロイ・コンリは「ディズニーの歴史の中には間違いなく“アドベンチャー”の伝統が存在します」と語る。アニメーションだけでなく、ディズニーランドにはその名も“アドベンチャーランド”があり、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど大冒険を描いた実写映画もたくさん存在する。スクリーンを通じて夢のような世界を訪れ、現実には体験できない出来事を楽しみ、そこで心を震わせる物語に出会う。ディズニー作品は劇中の舞台がどこであれ、何かしらの“冒険”を描いているといってもいい。

「そんな歴史がある中で、今回のスタッフたちはこれまでに誰も観たことのないものを作ってくれる、と思って制作を開始しました」とコンリが語るのが『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』だ。

本作の舞台は、美しい自然が広がり、人々が平和に暮らす国アヴァロニア。しかし、この街のエネルギー源になっている植物“パンド”に異変が発生。もし、パンドからエネルギーがなくなってしまえば、国を支えるエネルギーがなくなってしまう。そこで立ち上がるのが我らがヒーロー!……ではなく、なんと冒険嫌いの農夫サーチャーだ。

かつて彼は、伝説的な冒険家として知られるイェーガーと共に冒険の旅を続けていたが、父が行方不明になり、父へのコンプレックスから冒険が嫌いになってしまった。現在、彼は愛する妻メリディアン、息子イーサンとパンドを育てているが、何かがおかしい。パンドからすぐにエネルギーが消えてしまう。一体、なにが起こっているのか?

サーチャーは、かつての冒険仲間で現在は大統領になった女性カリストから共にこの謎を解く旅に出るよう頼まれ、いやいや探査船に乗り込んで冒険に出発する。市街地を抜け、さらに先へ。そして広がっているのは巨大な地底の世界。船はまだ誰も足を踏み入れていない危険な世界へと進んでいくが、そこでトラブルが発生し、サーチャーは家に置いてきたはずの妻、息子、さらには愛犬のレジェンドと一緒に危険な冒険に出かけることになってしまう。

なぜ、エネルギーをたくわえていた植物パンドは急に力を失ってしまったのか? 地底を進んでいった先には一体、どんな世界が待っているのか? そして平和で安定した暮らしを望んでいるサーチャーは危険に満ちた世界で愛する家族を守ることができるのか?

「この映画はアドベンチャーを描いていますが、それだけでなく、しっかりとしたテーマがあり、ハートがこめられていて、観客を楽しませるストーリーがあります」とコンリは胸をはる。「監督を務めてくれたドン・ホールは、アニメーションで描けることの限界を常に突破し、そこにある壁を壊してくれる人なんです」。本作はストーリーだけでなく、映画としても“限界を超え、前人未到の場所”へと進んでいく映画になったようだ。

「映画づくりもまた冒険です! 僕たちはみんなで物語を語る冒険に旅立って、今回のアドベンチャーを通じて自分のことを以前よりもよく知ることができました。ですから、願わくば、この映画を観客のみなさんと分かち合いたいのです。この映画を通じて、みなさんの人生を変えることができればと思います」(コンリ)

本作の冒険と結末は、サーチャーたちの一家だけでなく、“あなたの人生”も変えるかもしれない。

謎に包まれた<もうひとつの世界>に出発!

サーチャーたちが足を踏み入れた先は、見たことのない生き物たちが自由に空を飛び、色鮮やかな地形が広がる不思議な世界だ。

変幻自在に姿を変える生き物や、フワフワとした地面が彼らを迎え入れ、そこには、少しずつ力を失っていっている植物“パンド”の根が見える。すべてのパンドは根でつながっているのだ。つまり、この根をたどっていった先には、この世界の危機を救う手がかりがある!

スクリーンに広がる“もうひとつの世界”は本作の最大の見どころだ。これまで私たちはアニメーション映画を通じて様々な世界を見てきた。星々がきらめく宇宙、魚たちがいきいきと暮らす海の世界、魔女が行き交う不思議の国……しかし、『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』が描く世界はそのどれとも違う。誰もが“初体験”のエリアだ。

ポイントは、不思議な空間や生き物が画面いっぱいに広がっているのに、混乱していたり、見ていて疲れてしまうようなことはなく、そこには“その世界なりの法則”があると感じられること。

私たちが暮らしている世界でも、風の強い地域であれば、風に乗って砂が運ばれて地形が変わり、鳥たちは強い風の中でも自由に飛べるように進化する。川のある場所には植物が育つことで森が広がり、川が砂を運んで河口に新しい土地ができる。本作も同じように、不思議な世界ではあるものの“その世界なりのルール”がある。映画を見ながら、そのシーンにどんなルールがあるのか想像すると、この世界がもっと好きになるはずだ。

「本作では、“生きている世界”をつくろうとしたんですよ」と本作の監督を務めたドン・ホールは説明する。

「生きている世界には、それぞれ特色のあるエリアがあって、そのエリアごとに機能のようなものがあると思うんです。ですから、私たちは映画をつくる初期の段階で徹底的にリサーチをしました。その上で、実際に創作をする段階ではリサーチしたことをいったん忘れて、参加してくれたアーティストたちの想像力に任せるようにしたのです。

そうしたら、彼らから寄せられたアイデアやデザインは、自分がリサーチして“このシーンはこんな機能があるんだぞ”と考えていたことを、時に忘れてしまうぐらい美しい世界だったんですよ! 映画をつくり始めた段階では僕も“もうひとつの世界”が一体、どんなものなのか完全にはイメージできていませんでした。でも、このスタジオには世界最高峰のアーティストたちがいるわけですから、彼らの想像力と創造力を発揮してもらえるように制作を進めました。

結果として、美しくて、すべてに整合性のある世界を描くことができました。ですから、可能性であれば、この映画を2回、いや、3回観てもらえると、もっと楽しんでもらえると思います!」

ちなみに劇中には植物だけでなく、愛らしい生き物たちもたくさん登場し、物語の中で重要や役割を果たす。中でも、青いスライムのような不思議なキャラクター、スプラットは、サーチャーの息子イーサンと行動を共にし、やがて確かな友情を築くようになる。次々と姿を変え、ダメージを受けても瞬時に戻り、現実世界の生き物とは違う動きで観客を楽しませ、人間の言葉を話すわけではないのに見ているだけで何を考えているのかが伝わり、愛着を感じる。スプラットは、ディズニー・アニメーションが100年をかけて追求してきた“アニメーションだから描けるキャラクター”だ。

“もうひとつの世界”は、観ているだけでワクワクできる、好きなキャラクターや場面がきっと見つかる最高の舞台になっている。

冒険に出ることで“帰る場所”が見つかる。

冒険を続けるサーチャーは、もうひとつの世界で、行方不明になったはずの父イェーガーと再会する。イェーガーはずっとこの世界で冒険を続けていたのだ。目標にしている“山の向こう”を目指して。

祖父イェーガー、父サーチャー、そして息子のイーサンたちは“一家”で冒険を続ける。そこで彼らは力を合わせて様々なピンチをくぐり抜けていくが、やがて未知の世界だけでなく、“自分の心の中”にも思いをはせるようになっていく。

冒険家のイェーガーは未知の世界を冒険することが人生のすべてで、息子は跡を継ぐものだと思って、あらゆることを犠牲にしても冒険を続けてきた。しかし、その息子のサーチャーは父にコンプレックスを抱いており、危険やピンチとは無縁の穏やかな日常を求めて農夫になった。愛する息子イーサンにも危険な目には遭わずに平和に暮らしてほしいと願っている。ところが、イーサンの胸のうちには“平穏なだけじゃイヤだ”という気持ちが芽生えている。平凡な毎日ではなく、祖父イェーガーのように刺激に満ちたワクワクする人生を送りたいのだ。

本作は、新しい世界に足を踏み入れていく冒険を描きながら、同時に“その先”ではなく“元からいた場所/自分の帰る場所”について描き出していく。

「もっともわかりやすい冒険は、自分の家を後にして、外の世界に出ていく冒険だと思いますが、もっとも恐ろしい冒険の中には、“自分自身の中に入っていく冒険”もあると思うのです」と、本作の脚本と共同監督を務めたクイ・グエンは語る。

「“自分は父親のような冒険家にはなりたくない”と父に逆らう勇気をもった農夫サーチャーや、愛情を注いでくれる父サーチャーに対して“自分は農夫にはなりたくない、おじいちゃんのようになりたい”と言える力を自分の中に見出すイーサン……これらもまた“自分自身の中に入っていく冒険”で、とても価値のあるものだと思うのです。こういったアドベンチャーこそ、時に何よりも怖く、そして何よりもエキサイティングな冒険になり得るのではないでしょうか」

家族は不思議なもので、特別な絆や愛情でつながっているが、時に反発したり、注いだ愛情が相手にうまく伝わらなかったりもする。それでも、自分の本当にやりたいことを見つけ、逆境をはねのけ、自分の想いを愛する人に注ぎたいという点では同じだったりもするのだ。

観客のあなたも映画を観ながら、彼らの不器用な愛情表現や、親に反発する気持ち、自分で進むべき道がうまく見つからなくて混乱するシーンにきっと共感するはずだ。

ドン・ホール監督は「ある場所を離れ、自分を根本から変えるような経験をし、変わって、帰ってくる。素晴らしい冒険譚にはどれもそういった物語があると思います。その旅路は我々が人生で経験するものと似ています」と語りかける。

「大学進学、結婚、子供の誕生。これらもまたまちがいなくアドベンチャーであり、そういう中で変化したり、成長していくことこそが冒険ですよね。冒険は自分を変える。冒険を終えた時、我々は経験したことを糧に、新しい自分になっている。冒険を通して僕らは、自分自身や世界について多くのことを学びますが、帰ってきた時に以前とは違う自分になれることが、冒険というものを豊かで価値のあるものにしてくれていると思うんです」

新しい学校や会社に通う、新しい友達ができる、趣味が増える、旅行に出かけたり引っ越したりする……それもまた冒険で、私たちはそのことを通じて“自分の本当に帰りたい場所”が見つかるのではないだろうか。そして、映画館に出かけていって、スクリーンを通じて観たことのない世界に触れ、登場人物と一緒に旅に出ることもまた“冒険”のひとつだ。

『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』は、まだ誰も観たことのない冒険を描く、“本当にワクワクするとはどういうことか?”を教えてくれる最高のアドベンチャー映画だ。そして、その驚きの結末を登場人物たちと一緒に目撃したあなたはきっと、自分の“帰る場所”について思いをはせることになるだろう。

世界を救う、そして観客のあなたを変える冒険がこの冬、はじまる。

『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』
11月23日(水・祝) 映画館にて公開
(C)2022 Disney. All Rights Reserved.