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智積院が秘蔵する絢爛豪華な名宝を一堂に『京都・智積院の名宝』11月30日開催

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国宝《楓図》六面のうち四面 長谷川等伯 桃山時代 16世紀 智積院 【全期間展示】

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東京・六本木のサントリー美術館では、11月30日(水) から2023年1月22日(日) まで、京都の智積院の名宝を紹介する展覧会が開催される。長谷川等伯・久蔵父子が描いた名高い金碧障壁画をはじめとした数々の寺宝を、東京で一堂に公開する注目の展覧会だ。

同展の大きな見どころは、桃山時代の絢爛豪華にして抒情性豊かな障壁画群が存分に堪能できることだろう。国宝《桜図》は、長谷川等伯の息子・久蔵の25歳の時の作と言われる傑作だ。久蔵は翌年に急逝するため、最後に残した貴重な大作でもある。一方、国宝《楓図》は、父・等伯が描いたとされ、父と子の競演を思わせるようで、両図が並ぶさまはまさに圧巻だ。今回は、この《桜図》《楓図》に加え、等伯の国宝《松に秋草図》を寺外で初めて一挙同時展示するほか、等伯の傑作、国宝《松に黄蜀葵図(とろろあおいず)》も寺外で初公開される贅沢かつ貴重な機会となる。

真言宗智山派の総本山である智積院は、その長い歴史のなかで多くの貴重な品々を受け継いできた。宗祖である空海から脈々と伝わってきた真言教学の正統な学風を伝える智積院は、多くの学僧を輩出すると同時に、寺外の学僧との交流から幅広い仏教美術の名宝を集めることともなった。さらに、江戸幕府と密接な関係にあった智積院は、歴代の住職や在俗の有力者たちからも、様々な名品の寄進を受けてきた。

同展では、国宝《金剛経》をはじめとする経典や、重要文化財《孔雀明王像》《童子経曼荼羅図》など、仏堂を荘厳する仏教美術の貴重な優品に加え、寄進によって集まった中国をはじめとする東アジアの美術と日本の近世絵画の名品も多数出陳される。

もうひとつ興味深いのは、近代の京都画壇で活躍した土田麦僊と堂本印象による、通常は非公開の日本画が展示されること。いずれも、智積院の長谷川派の障壁画群の影響が見てとれる作品だという。近代の工芸品も合わせ、古くから守られてきた名宝と近現代の作品が響き合う展示を目にできるのも、同展の見どころのひとつだろう。

《弘法大師像》一幅 室町時代 文安元年(1444) 智積院 【展示期間:11/30~12/26】
国宝《桜図》五面のうち四面 長谷川久蔵 桃山時代 16世紀 智積院 【全期間展示】
重要文化財《瀑布図》一幅 南宋時代 13世紀 智積院 【展示期間:11/30~12/26】
《婦女喫茶図》四面 堂本印象 昭和33年(1958) 智積院 【全期間展示】

<開催情報>
『京都・智積院の名宝』

会期:2022年11月30日(水)~2023年1月22日(日) ※会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
時間:10:00~18:00、金土、1月8日(日) は20:00まで(入場は閉館30分前まで)
休館日:火曜(1月17日は18:00まで開館)
料金:一般 1,500円 / 大高 1,000円
美術館公式サイト:
https://www.suntory.co.jp/sma/

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