世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『建築家とアッシリア皇帝』 撮影:細野晋司
続きを読むフォトギャラリー(18件)
すべて見る世田谷パブリックシアター制作の二人芝居『建築家とアッシリア皇帝』が、11月21日(月) に東京・シアタートラムで初日を迎えた。
『建築家とアッシリア皇帝』は、スペインの劇作家フェルナンド・アラバールの代表作で、1967年にパリで初演。自らの作品を「テアトル・パニック(恐慌の演劇)」と称し、1960年代の演劇に大きな影響を与え、55年を経た今でも色褪せない衝撃作として世界各地で上演されている。
今回の演出はシアタートラム初登場となる生田みゆきが担当。生田みゆきは不条理劇と評される本作を、残酷で倒錯的な世界を夢想とユーモアを織り交ぜて描き出した作品であると語っている。また絶海の孤島に現れる皇帝役は岡本健一、孤島に先住していた唯一の人物・建築家役は成河が演じる。
併せて、初日を終えた生田みゆき、岡本健一、成河のコメントが到着した。
■生田みゆき(上演台本・演出) コメント
アラバールが自分の身体の中に渦巻く言葉を殴り書きしたような、エネルギーに満ちたこの戯曲を何とか立ち上げるために、座組一丸となって実験を繰り返した毎日。自分の限界に貪欲に挑み続ける二人の俳優にあらゆる演劇的な仕掛けで応戦してきましたが、劇場に満ちるお客様の「目」こそがこの芝居を成立させる最終兵器だったのだと、初日を迎えて確信しました。これからも実験が続くこの公演ですが、孤島から世界に挑む二人の男の共犯者として、マグマのような時間を多くの方に一緒に過ごしていただきたいと思います。
■岡本健一(皇帝役) コメント
今までに感じたことのない、本当のライブ感というものを感じました。広大だったり、果てしなさを感じさせたり、かと思えばミニマムな部分もあったり。そんなアラバールが生み出した世界観と生田さんの演出、そして相手が成河だからこそ感じたライブ感なのだと思います。
戯曲、演出、美術、音楽、そして役者のエネルギーと、演劇のおもしろさをわかりやすくお届けできる作品。何も考えず、気楽に劇場に来ていただけたら嬉しいです。気軽に楽しめながらも、深いメッセージも込められているので、思考が解放されるんじゃないかなと。
こんな作品に関わることができて、誇らしく感じています。
■成河(建築家役)コメント
とても楽しかったです。生田さん演出のもと、健一さんとのグルーヴ感が日に日に高まって新たな発見があり、息が合っていく瞬間がお客様の力を借りて感じられて、終わりのない旅がはじまったな、という感じです。これから楽しい毎日を過ごしたいと思います。
思っていた以上にお客様はよく理解してくださるし、僕らのもっともっと先にいらっしゃるなという感じもしたので、僕らもさらに追い越していけるようにやっていきたいと思います。
もうなにも考えないで来てください。難しく考えるだけもったいないので、難しく考えずにいらしていただけると嬉しいです。
撮影:細野晋司
<公演情報>
『建築家とアッシリア皇帝』
11月21日(月)~12月11日(日) 東京・シアタートラム
※11月24日(木)・28日(月)・12月5日(月) 休演
作:フェルナンド・アラバール
翻訳:田ノ口誠悟
上演台本・演出:生田みゆき
出演:岡本健一、成河
■終演後ポストトーク
11月25日(金) 19:00:生田みゆき、白井晃(世田谷パブリックシアター芸術監督)
11月30日(水) 14:00:生田みゆき、岡本健一、成河
12月8日(木) 14:00:岡本健一、成河、白井晃ほか
※開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます
【チケット料金】
全席指定:7,000円
※ほか高校生以下、U24など各種割引あり
※託児サービスあり
※車椅子スペース取扱あり
チケット購入リンク:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2220822
【お問い合わせ】
世田谷パブリックシアターチケットセンター:03-5432-1515
https://setagaya-pt.jp/
関連リンク
公演ぺージ:
https://setagaya-pt.jp/performances/202211assyria.html
Twitter:
https://twitter.com/tram_2022
フォトギャラリー(18件)
すべて見る