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尾上松也、中村歌昇らが3年ぶり「新春浅草歌舞伎」への思いを語る

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「新春浅草歌舞伎」記者会見より 左から)中村莟玉、中村隼人、坂東新悟、中村歌昇、尾上松也、坂東巳之助、中村種之助、中村橋之助

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歌舞伎界の次代を担う若手が大役に挑む“登竜門”として愛され続けてきた「新春浅草歌舞伎」が3年ぶりに開催されることになり、記者会見が行われた。尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助、中村莟玉の8名が出席し、それぞれに意気込みや思いを語った。

コロナ禍でここ2年、開催が見送られていたが、来年は1月2日より浅草公会堂にて3年ぶりに再始動。「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 引窓」で幕を開け、巳之助、新悟の「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」、第2部では「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」、松也(親獅子)と莟玉(仔獅子)による「連獅子(れんじし)」が上演される。

松也は3年ぶりの開催について「(コロナ禍を受けて)『浅草での公演を見送りたい』というお話があった時はショックでした。僕が筆頭となって任せていただくようになって、最初にみんなで話し合ったのが『僕らにこうやってつないできていただいた先輩方のためにも、僕らの代で「新春浅草歌舞伎」がなくなってしまうことがないように、後輩にバトンを渡せるようにやっていこう』ということでした。

尾上松也(中央)

(2度の開催見送りで)このままなくなっちゃうんじゃないかという不安が頭をよぎったこともありました」と心情を吐露し「ようやく今回、できるのが嬉しいですし、出来なかった2年間も歌舞伎座の序幕で“浅草”の冠を背負ってできたことが大きな経験になっています。この2年間に『意味があった』と感じながら、思いを舞台に乗せて務めていきたい」と意気込みを口にする。

中村歌昇

歌昇は7回目の「浅草歌舞伎」となるが「ずっと播磨屋のおじに教えをいただいてきました」と昨年亡くなった中村吉右衛門の存在に言及。特に吉右衛門との思い出深いエピソードとして2020年の「絵本太功記~尼ケ崎閑居」での思い出として「舞台稽古に来ていただいた時、化粧が全然よくなかったようで『筆を持ってこい』と言われ、客席で顔を直していただいたのを覚えています」と明かし「(教えは)財産です。お芝居に対しての取り組み、お役だけにあらず、役者としてどう生きていくべきか、たくさん教わりました。『よく見て、よく遊び、学びなさい』という教えを守りながら、播磨屋を汚さないように覚悟を持ってやっていきたい」と吉右衛門の逝去後、初めての浅草歌舞伎への強い思いを語った。

中村橋之助

橋之助は「引窓」で濡髪長五郎を演じるが「父(芝翫)も務めてきたお役で、父に『教えてほしい』と言ったら『ちゃんと教えてあげるからな』と喜んでいたので楽しみです」と笑顔を見せていた。

「新春浅草歌舞伎」は2023年1月2日より24日まで、東京・浅草公会堂にて上演。

取材・撮影・文:黒豆直樹

<公演情報>
『新春浅草歌舞伎』

2023年1月2日(月・祝)~2023年1月24日(火)

『新春浅草歌舞伎』チラシビジュアル(表)

第1部 午前11時~
第2部 午後3時~
【休演】9日(月・祝)、19日(木)

劇場:浅草公会堂

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