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柳楽優弥、“ミッキーマウスを感じなかった”ディズニープラス「ガンニバル」撮影回想

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ディズニープラスのコンテンツブランド・スターのオリジナルドラマ「ガンニバル」。同作の記者会見が12月1日、シンガポールで開催中の「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」内で行われた。

二宮正明のマンガをもとにした本作は、山間の供花村(くげむら)に赴任した警察官・阿川大悟が、1人の老婆の奇妙な死をきっかけに村の異常性に気付いていくさまを描いたサイコスリラー。会見には大悟役の柳楽優弥、監督の片山慎三が出席した。

マンガの実写化に挑むのは今回が初めての片山。「ストーリーはコミックで詳細に描かれているので、映像ならではの表現をどう見せるかにこだわりました。長回しで撮ったりとか、同じアングルで時間を飛ばしたりとか。それは過去の『岬の兄妹』などにはない要素になります」と説明し、ディズニーとの仕事については「ほかのテレビドラマや映画と比べて、クオリティを優先して時間とお金を掛けられたことが特別だったと思います」と充実感をにじませる。

柳楽は「(シンガポールに)到着したときは雨が降っていたんですけど、部屋に入ったらやんで、虹が見えました。ウェルカム感がありましたね」と笑顔に。そして自身が演じた大悟について「村で孤立していって、周りに信じてくれる人がいなくなっていきます」と述べ、「それは日常で誰しも感じることがありますし、日本人だけでなく世界の方々にも観ていただける理由だと思います」と作品をアピールした。撮影終了後、どのように役が抜けていったのかを問われると「クランクアップの3日後に『太陽のようなエネルギーを出してください』みたいな撮影があったんですけど、全然笑えなくて(笑)。普段はけっこう笑うタイプなんですけどね。5カ月くらい『ガンニバル』に関わっていたので、本来の自分の感覚になるまでに1、2カ月掛かりました」と語った。

ディズニーには特別な思いがあったという柳楽。その理由を彼は「是枝(裕和)監督がメールで、『ベイマックス』のヒロ(・ハマダ)のルックは『誰も知らない』から影響を受けていることを教えてくれたんです。デザイナーが言っていたみたいで」と数年前の出来事とともに述べる。「『ガンニバル』はミッキーマウスをまったく感じない撮影でしたが、昨日壇上で(ミッキーマウスと)会えてよかった」と笑い、最後に「マーベル出たいです!」と素直な気持ちを打ち明けた。

全7話の「ガンニバル」は12月28日よりディズニープラスで独占配信。

(c)2022 Disney