LiLiCo「カルロは小田井がやればいいんじゃないかな(笑)」映画『泣いたり笑ったり』トークイベント開催
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「『泣いたり笑ったり』LiLiCo&よしひろまさみち登壇トークイベント」より
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すべて見る12月2日に公開されたイタリア映画『泣いたり笑ったり』の日本劇場公開を記念して、12月3日(土) YEBISU GARDEN CINEMAにて11時30分の初回上映後に、映画コメンテーターのLiLiCoと映画ライターのよしひろまさみちによるトークイベントが行われた。
イタリアを舞台に2つの家族の「父親同士の再婚」をめぐって巻き起こる大騒動を描いた本作は、裕福な一家と労働者階級の対照的な2つの家族の個性的なキャラクターや人間関係が見どころ。男女共に浮名を流してきた美術商のトニと代々漁師の一家で男やもめのカルロは、運命的な出逢いを果たし結婚を決意するが、トニの娘ペネロペとカルロの長男サンドロは動揺を隠せない。

自由奔放な父親トニからの愛に飢えて育ったペネロペは、父親の突然の告白を拒絶し、サンドロと結託して再婚を阻止しようと画策する。そんなペネロペとトニの親子の姿にLiLiCoは、「彼女は結局お父さんの愛が欲しかったけど、それがもらえなかったから、ああやって反発してしまったところもあると思う。でもそういう人はもしかしたらいるかもしれない。(ペネロペは)それは『私の事も愛して』と分かってほしいからじゃないかな。よく言うじゃないですか、子供は親からの『ごめんなさい』の言葉がほしいけど、でも親は『ありがとう』の言葉がほしい。この映画はまさにそう」と自身の家族にまつわるエピソードも交えて、本作の核ともなる家族の再生のストーリーに共感のコメントをよせた。
イタリアの同性婚事情の背景について、よしひろは「イタリアはいわゆる"同性婚"ではなく、"シビル・ユニオン法"と言って市民権として同性のパートナーを認めているだけなので、結婚と同じ権利はまだ与えられていないんです」と日本の現状とも比較しながら解説。LiLiCoも「映画というエンターテインメントを通して、そういうことを知るっていうのはすごく大事」と語った。
物語の舞台となる知る人ぞ知るイタリアのリゾート地ガエータについて、LiLiCoは「ロケ地も最高! 旅した気分になれます」とコメント。さらにイタリアを代表する豪華キャストが集結した本作だが、特にトニ役のファブリツィオ・ベンティヴォッリオのコミカルな演技が印象に残ったと語り、映画冒頭の家族へのサプライズが失敗しトニが逃げ回るシーンでは「あまりにもリアルすぎる演技で大爆笑だった」と語った。日本でリメイクするなら、誰をキャスティングするかといった話題になると、LiLiCoは「トニとカルロは難しいけど、あの2人の身長差もコミカルでおもしろくって。そう考えると、カルロは、例えば小田井(涼平)がやればいいんじゃないかな(笑)」、トニ役については「私の大好きな水谷豊さんがトニをやってくれたら、コミカルなアクティングがぴったり!」とのアイデアに会場からも歓声が上がった。

南イタリアの美しい絶景を舞台に繰り広げられる父親同士の再婚が巻き起こすロマンティックコメディ『泣いたり笑ったり』は、YEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか絶賛公開中。
<作品情報>
『泣いたり笑ったり』
公開中

2019年/イタリア/イタリア語・フランス語/100分/2.35 : 1/5.1ch
監督:シモーネ・ゴーダノ
出演:アレッサンドロ・ガスマン/ジャスミン・トリンカ/ファブリツィオ・ベンティヴォッリオ/フィリッポ・シッキターノ
公式サイト:
http://mimosafilms.com/naitari/
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