Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > BUDDiiSがクリスマス感満載のワンマンライブを開催「幸せを持って帰ってください」

BUDDiiSがクリスマス感満載のワンマンライブを開催「幸せを持って帰ってください」

音楽

ニュース

ぴあ

『BUDDiiS vol.4-WiiNTER LAND-』より 撮影:笹森健一

続きを読む

フォトギャラリー(32件)

すべて見る

10人組ダンス&ボーカルグループBUDDiiSが、12月9日(金)、10日(土) にLINE CUBE SHIBUYAにてワンマンライブ『BUDDiiS vol.4-WiiNTER LAND-』を行った。BUDDiiSとしては初めての冬のワンマンライブ。夏のZeppツアーから3カ月を経て、バディ(BUDDiiSファンの総称)が待ちわびたライブで、サプライズとワクワクが満載のものとなった。本記事では9日に行われたライブの模様をレポートする。

冬を感じられるスペシャルライブがスタート!

装飾のないシンプルなステージに、スクリーンには「WiiNTER LAND」の文字。だが、それだけでも十分。どんなステージが観られるのかと期待感に高まる会場からは熱気が伝わってくる。定刻になり、大画面に映し出されたオーブニング映像では渋谷の街のあらゆるスポットを歩く10人の姿が。そして、集合したメンバー10人がLINE CUBE SHIBUYAの建物を眺める。

そして、ゆっくりとスクリーン上部が上がっていき、冬らしいステージ上段には鮮やかな、そしていつもより少しワイルドな衣装に身を包んだ10人が登場。思わず、客席から歓声が漏れる。

1曲目を飾るのは、「P.A.R.T.Y」。MORRIEの美しい高音、KEVINのパワフルなボーカルが響く。シャープなパフォーマンスで魅せ、いきなり新しい魅力を見せてくれる。そして間髪入れずに「BEAST2」へ。赤の照明、レーザーの中で力強く。大人っぽさもにじませるFUMIYAがワイルドにラップを響かせる。2曲目からすでにパワーあふれるパフォーマンスでバディの心を掴んだ。

と思えば、一転、「Under The Sea」でさわやかに。SHOOTの透明感ある歌声が冴える。サビ部分ではバディも一緒に体を動かし、一体感が増す。ブルーのペンライトが揺れ、まさに海の中にいるようだ。

MCではフミノリが「楽しんでいますか!」と声をかけ、まずはそれぞれ自己紹介。「みんなのFUMINORIでーす! 心も体もぽかぽかあたためちゃうぞ!」とFUMINORIが言い、メンバーが続く。SHOWは「開始早々衣装の帽子を忘れました」と照れ笑いを浮かべ、周りからツッコミを受ける場面も。

そして、「BUDDiiSとしては初めての冬のワンマンライブということで、チケットもありがたいことにソールドアウトいたしまして。応援してくださるみなさんと、たくさんの方々のご協力のおかげでステージに立てているな、と今日改めて実感しています」とFUMINORIが感謝を伝えた。

BUDDiiSとしても、待ちわびていたという今回のライブ。Zeppツアーから3カ月空き、「もうちょっとライブやりたくなっていたよね」とFUMINORIが言うと、FUMIYAも「そうだよね!」と大きく頷く。

「このままの勢いで、冬なんて関係ないぐらい、心も体もぽかぽかにしますね。最高の日にしていきましょう!」というFUMINORIの言葉で始まったのは「To The Top」。忘れていたキャップをかぶり、衣装も完成形になったSHOWが躍動し、歌声も響かせた。メンバーと一緒になり、バディはカラフルなペンライトを振る。

クリスマスバージョンにアレンジされた「JEALOUS」と「R4U」

続いて、スクリーンには航海の映像が映し出されるとFUMINORI、SEIYA、SHOW、TAKUYA、YUMA、HARUKI、FUMIYAがステージ上段で迫力のあるダンスを披露。そこに、KEVIN、MORRIE、SHOOTが加わり、ごきげんなナンバー「YO HO」へ。ステージ下部のスクリーンには歌詞が映し出される演出も。世界観を現わすようなダンスでステージを盛り上げていく。

会場の熱をさらに「HOT CHEESE」でアゲる。ここでそれぞれの決め表情がカメラで抜かれるが、これもかっこよかったり、キュートだったりしてステージも観たいし、スクリーンも観たい! と嬉しい悩みが発生してしまう。そして、冬! 12月! ということで、クリスマスな演出も。

クリスマスパーティーをするメンバーの映像が流れ、ほっこりとした気持ちになる。「あっ、雪だ!」とSHOOTが言いみんなで窓から雪が降る外を見て……。映像が終わると、プレゼントの包みを手にしたメンバーが再登場し、クリスマスバージョンの「JEALOUS」を披露した。クリスマス交換をしたり、かくれんぼなどをするようなダンスの振りのアイディアに唸ってしまう。

そして、ある意味、クリスマスにはぴったりかもしれない「R4U」もクリスマスバージョンで届けた。弾ける笑顔につられてニッコリしてしまうようなテンション高めのダンス、メンバーが揃って座った状態でするダンスではTAKUYAとSEIYA、SHOWがじゃれ合うような様子をみせているのも微笑ましい。

そんなクリスマススペシャルのバージョンの楽曲について。「JEALOUS」のアレンジはKEVINが担当。「めっちゃかわいくしました」とにっこり。FUMINORIが「18歳のクリスマス教えてよ!」と話を振ると、FUMIYAは「毎年、チキン食べるんです。パパがめっちゃ気合入れて買い出しにいきますね。チキンをいっぱい食べて、ケーキ食べて、サンタさんは来ない。来てー!」サンタさんは「小5? 中学生?」まで来ていたそうで、「悪い子だったのかな。来なかったですね」としょんぼり顔をして見せた。また、同じく現在18歳のHARUKIは「クリスマスは海で釣りをする計画を立てています」というと、メンバーからは「さむ!」「寒い!」という声が飛んだ。ちなみにクリスマスカラーのアマダイを釣りたいそう。それぞれの個性が出る、クリスマスの過ごし方である。

「これかもずっと……大好きだよ」

ライブは中盤へ。1stシングル「CLICK ME」、スクリーンに映し出されるドットアニメがキュートな2ndシングル「ALIEN BOY」を披露したあとは、映像へ。

メンバーそれぞれが衣装を替えるような仕草がみられる。服を脱いだ時にちょっと乱れる髪もナチュラルだったり、指輪や腕時計を外す様子はなかなか見る機会がないからこそ、これはファンが観たい映像! さらに続き、それぞれがランウェイを歩くようにして、最後はカメラに向かって笑顔やキメ顔をするファッションショーのような作りに。ご時勢が許せば歓声をあげたくなるやつだ。天才の演出である。それぞれの個性が出るが、FUMINORIはキュート&キス顔で会場を盛り上げた。

映像の締めにはメンバーがスマホを耳に当てる映像で。「The One」のイントロが一瞬流れたあと、「Hey baby、KEVINです」と音声が。留守電メッセージが流れたあと、FUMIYAの「あーKEVINくんが出ない!」と続く。YUMA、SEIYA、SHOWとかけるが留守電に繋がってしまう。「なんで出ないんだよー!」というFUMIYAの言葉のあとに、KEVIN制作の最新曲の「The One」へ。メンバーがそろっている中、FUMIYAが遅れて出てくる。どうやら、メンバーに電話をかけていたら遅刻した……という設定らしい。ワクワクがある演出にファンへの愛が感じられる。

上段ステージ部分にはスクリーンが下ろされ、大画面でメンバーの表情を映し出す。弾ける笑顔に自然とこちらも笑顔になる。そして、注目のアドリブセリフの部分はSHOOT。「もしもし。SHOOTだけど、今大丈夫?」から始まり、「いや、たまにはちゃんと気持ち伝えないとな、って。これからもずっと……大好きだよ」いう言葉に客席からは思わず歓声が。

興奮さめやらぬ中、FUMINORIが「みんなでジャンプしていきましょう!」と「ALRIGHT」に。会場全体でクラップ、思いっきりジャンプし、テンションを上げていく。曲中、FUMINORIが「ペンライト掲げてもらっていいですか?」と言い、会場に向かってくるくる回す仕草を。きらめくペンライトに「バディ最高じゃん! めっちゃきれい!」と顔をほころばせた。バディの表情にも笑顔があふれ、ペンライトを振る手も力強くなる。

「The One」の演出について、KEVINは「ワクワクして、「The One」を楽しみにしてほしいと思って今回の演出を考えてみました。楽しんでいただけましたか?」というと、バディもペンライトを振って答える。ちなみに、留守電の音声については、KEVINが「不在着信で言うやつ、やってください、はいどうぞ、って録音した」ということで一発録りだったのだそう。YUMAが途中たどたどしくなった部分も、生感をそのまま活かされた形になったそう。

ここまでのライブを振り返り、FUMIYAは「今年いっぱいライブやったじゃないですか。また違うライブじゃないかな、と思います。僕たちの映像が出てきたり、衣装も今までの感じと少し雰囲気が違う。冬のスペシャルライブ的な感じがして。このあともまだまだ楽しみにしていてほしい」。

そして「なんか切りたくなっちゃって」と髪を切ったSEIYAは「会場の熱気がすごいですね。あとはグッズとかもありがとうございます」。今回もグッズのデザインを担当したSEIYA。キュートな出来上がりとなっていた。

TAKUYAは「最初の衣装もそうですけど、けっこう大人感出てきてますよね、BUDDiiS」と言い、「ファッションショーありましたけど、FUMINORIくんの……」とFUMINORIの表情に言及。「2パターンとったんですよ。1回ふざけてから、ちゃんとやります、って言ってもう1本撮ったんですけど、そしたら最初の方を使われちゃって。完成見てびっくりしました」とFUMINORIが映像と同じキュートな顔を見せて、会場を和ませた。

ここからはライブもラストスパート。「ENCHANT」からスタート。後半に向かっていくにしたがって、ダンスのキレも増していくよう。「魔法が解ける合図」という歌詞があるけれど、むしろ、かけられたままでいたいような気持になる。そんな気分をさらに強くさせてくれるようにSHOOTから始まる「OZ」へ。魔法がとけたあとに、もう一回かけられてしまうような気分なので、もうBUDDiiSワールドから逃れられないかもしれない。

早くも、本編ラストの曲へ。「みなさんとの日々は本当にかけがえのないものだな、と常日頃思っております。この曲で最後まで寄り添えていけたらいいな、と思います」とFUMINORIが言い、パフォーマンス初披露となるKEVIN制作の楽曲「her+art」。初のバラードだがめまぐるしくフォーメーションが変わる激しいダンス。

インタビューでも歌いたいと思っていたパートを担当できた、と話していたSHOOT。高音から低音まで自在に操り、ボーカルの厚みを感じる。そこにFUMIYAのラップもマッチする。KEVINとMORRIE、SHOOTのハーモニーが柔らかく、でも力強く響き、新しいBUDDiiSの楽曲の可能性を感じさせてくれた気がした。

「最後の最後まで幸せを持って帰ってください!」

そして、大きな手拍子に呼ばれるようにして、グッズのTシャツ姿でメンバーが登場し、今年初めて発売した「SM:)LE」からアンコールがスタート。アンコールへのお礼を伝え、FUMINORIは「始まってしまえば本当にあっという間で、本当にこればっかりは何度回を重ねてもみなさんと過ごす時間っていうのはすごく楽しくて、かけがえないな、と感じています」。

そして、「her+art」のパフォーマンスについて、FUMIYAは「泣きそうになっちゃって」。KEVINは「ドクドク! とくる感じがライブの醍醐味だから、大きいスピーカーで聴けて最高でした」。

ライブを改めて振り返り、SHOWは「なんでしょう……すごく楽しいんですよ。すげえ熱くて……そんな感じです!(笑)」HARUKIは「3階、初めてじゃない?」と急に言い出し、戸惑わせつつ、メンバーも上を見上げて、「めっちゃ高い!」「気をつけてね!」と口々に言った。SHOOTは「別活動でもグループでライブやっていたので、いっぱいライブできるって幸せですね。本当にありがとうございます!引き続き応援よろしくお願いします」と言い、ドラマのオールアップも報告し、拍手を受けた。

YUMAは「久しぶりにライブできて嬉しいです。始まる前からすごく楽しみでした」とニコニコ。SEIYAに「僕の後ろにいたときに、ライブこれから楽しみだなー、って小さい声で言ってた」とバラされ、YUMAがはにかんだ。

ライブも残すところわずか。「Beautiful」では会場と一緒に踊り、クラップを鳴らし、そして、「最後までこの曲でみなさんとひとつになれたらな、と思います。最後の最後まで幸せ持って帰ってください!」とFUMINORIが言い、「Brighter」でライブを締めくくった。

最後まで弾けた笑顔を見せたBUDDiiS。その笑顔はきっとファンにとって、明日からの活力になるはずだ。今年、多くのライブを行い、意欲的に活動した彼らが、来年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。ますます大きくなっていくであろうBUDDiiSの次のステージが、待ち遠しい。

取材・文=ふくだりょうこ
撮影=笹森健一

フォトギャラリー(32件)

すべて見る