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二宮和也が「ラーゲリ」主題歌の生歌唱に感激、松坂桃李はストーブ囲んだ歓談振り返る

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「ラーゲリより愛を込めて」大ヒット御礼舞台挨拶の様子。左から大森元貴、桐谷健太、二宮和也、松坂桃李、中島健人。

「ラーゲリより愛を込めて」の大ヒット御礼舞台挨拶が、本日12月21日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、キャストの二宮和也、松坂桃李、中島健人(Sexy Zone)、桐谷健太が登壇した。

本作は第2次世界大戦の終結後、60万人を超える日本人が拘留されたシベリアの強制収容所(ラーゲリ)を舞台にした物語。捕虜たちの希望の光となった山本幡男を二宮が演じた。

映画に寄せられた感想をMCが紹介すると、二宮は「僕も周りの方からいろんな声をいただいて、うれしいものやなるほどなと思わされるものがありました。劇中で描かれる人間の絆や愛が皆さんに伝わったのではと感じています」とコメントする。松坂は「『苦しい重いというより、笑顔が印象に残った。観終わったあと上を向いて劇場を出られた』という感想も見かけました。僕自身もそういう感想だったのでうれしかったですね」、中島は「(映画を観た)ご高齢の方が涙している姿を見た方もいらっしゃるそうです。歴史的事実の観点から涙される方もいると思います。ただ最終的には、悲しみからほほえみに開花していく作品でもあります。こういうふうに開花する瞬間が自分の人生にもあればと思わせてくれます」と観客へ伝える。また桐谷も「お父さん、娘、お母さん、と登場人物の誰かに感情移入できるのがすごくいいところだと思います」と魅力を述べた。

「過酷な撮影での原動力は?」という質問に、二宮は「皆さんにこの作品を観ていただくということが原動力。そして、この(歴史的)事実を忘れず受け止めていこうと走ってきました」と回答。松坂が「ストーブに集まってみんなと歓談したのが力になりました。ストーブのそばにいればみんな集まってくると思ったので……」と言うと、二宮は「みんなで一緒にいたいということね」とニヤリと笑った。続く中島が「ロケ地の近くに売っていた爆弾おにぎりです」と答えると、キャスト陣がおにぎりトークに夢中になる一幕も。桐谷は「(撮影場所の)バラックの中にいると、本当に気持ちが役に寄っていって、絶望感を感じたんです。だけど、待ち時間にみんなとしゃべることで体温を上げられました。笑うのってこんなに体にいいんだと。実際に抑留された方々の中にも、そういうふうに感じていた人たちもいたんじゃないかと思いました」と振り返った。

イベント終盤には主題歌を担当した大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)が登場。もともと二宮はMrs. GREEN APPLEのファンだったそうで「映画完成前に聞かせていただいて、より完成が楽しみになりました。シンプルに感動してグッときた」と話し、大森は「身に余る光栄です」と恐縮した様子を見せた。大森は「プロデューサーさんからは等身大で書いてほしいと言われまして。悲しいことやつらいことが毎日あるけれど、それを自分の血肉として前に進んでいこうという思いで曲を作っていきました」と述べ、楽曲タイトルの「Soranji」については「『そらんじる』という言葉から取っていて、映画とリンクした重要な部分です」と説明した。

大森が弾き語りで「Soranji」を生歌唱すると、キャスト陣と観客から大きな拍手が上がる。二宮は「この楽曲を生み出してくれた大森くんにも、Mrs. GREEN APPLEの皆さんにも感謝しています。でもここで帰らないでくださいね、これから映画上映があるんで」と冗談を飛ばして笑いを誘う。そして「実話の力に頼りすぎないよう、僕らはこれ以上ないくらい出し切りました。皆さん空を見上げて帰っていただけるんじゃないかと思います」と締めて、イベントは終了した。

辺見じゅんによるノンフィクションをもとにした「ラーゲリより愛を込めて」は全国で上映中。