佐々木敦の映画論集「映画よさようなら」発売
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「映画よさようなら」書影
批評家・佐々木敦の映画論集「映画よさようなら」が、明日12月24日にフィルムアート社から発売される。
第1部の「歴史/映画史」では、ペドロ・コスタやアピチャッポン・ウィーラセタクンの作品に目だけでなく耳でも対峙。タル・ベーラやヴィム・ヴェンダース、マルグリット・デュラスらの歩みを振り返っている。
第2部の「受容/メディア」には、アーカイブ映像を編集することで「物語」を生み出すセルゲイ・ロズニツァや特異な「ホームムービー」を生み出した原將人に向けたテクスト、小説家・円城塔が脚本を手がけた「ゴジラ S.P」についての論考を収録。第3部の「倫理/ポリティカル・コレクトネス」では濱口竜介、深田晃司、小森はるか、今泉力哉らに注目する。
そのほか、映画を取り巻く状況を整理したプロローグ、濱口の監督作「親密さ」に対する書き下ろし論考も。その死を受けて大幅に加筆したジャン=リュック・ゴダール論も収められた。