Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 20世紀前半の作曲家達が見た古い音楽を、21世紀のわたしたちが見る⁉

20世紀前半の作曲家達が見た古い音楽を、21世紀のわたしたちが見る⁉

クラシック

ニュース

ぴあ

神戸市室内管弦楽団「東京特別演奏会」

続きを読む

古楽のスペシャリスト鈴木秀美率いる「神戸市室内管弦楽団」の東京特別演奏会が開催される。

公演テーマは、表題にも掲げた「20世紀前半の作曲家達が見た古い音楽を、21世紀のわたしたちが見る」という、とても刺激的なものだ。その心は「当時の人々が古典派の作品を見るのと、今の私たちが見るのとには違いがあるのではないか」という素朴な疑問が発想源というのも興味深い。その想いが盛り込まれたプログラムは以下の通り。

【東京特別演奏会プログラム】
(神戸での第156回定期公演プログラムと同内容)

・モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調 KV525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
  (指揮なし・鈴木秀美はチェロでオケ中参加)
・モーツァルト:セレナーデ第12番 ハ短調「ナハトムジーク」KV388(384a)
・シュニトケ:モーツァルト・ア・ラ・ハイドン
・プロコフィエフ:交響曲 第1番 ニ長調 作品25「古典」

そして、そのプログラムについて語る鈴木秀美の言葉がさらに興味深い。

「2023年で創立42年目となる神戸市室内管弦楽団、東京では久々の公演ですが、私が監督となってからは初めてのことです。『室内管』というサイズから、古典派の作品がレパートリーの中心となるのは当然のことですが、今回は典型的な交響曲などではなく、古典派はセレナーデを2曲、 そして後半は20世紀の作曲家が古典派作品から着想を得たものをお届けします。『最も有名な曲』では、私も1チェリストとして参加します。時代様式・感覚の錯綜と、今どんどん変わりつつある神戸市室内管弦楽団をどうぞお楽しみ下さい(鈴木秀美)」

開演前には鈴木秀美によるプレトークが予定されるほか、来場者には、神戸ワイン(ミニグラス)or神戸ウォーターがプレゼントされるというのも楽しい限り。神戸から届くこだわりのステージへの期待は膨らむばかりだ。

神戸市室内管弦楽団「東京特別演奏会」
2月13日(月) 19時開演
紀尾井ホール
https://www.kobe-ensou.jp/schedule/2909/

●鈴木秀美 SUZUKI Hidemi(指揮)
神戸生まれ。チェロ、指揮、執筆、録音ディレクター、後進の指導と活動 は多岐にわたりサントリー音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞ほか多数を 受賞。主要な古楽団体でメンバーや首席奏者を務めた。2001年《オーケストラ・リべラ・クラシカ》を創立し、自身のレーべル《アルテ・デラルコ》からその録音や室内楽等をリリース中。国内外のオーケストラに指揮 者及びソリストとして客演。現在は山形交響楽団首席客演指揮者、東京音楽大学チェロ科客員教授、東京藝術大学古楽科講師を務めている。楽遊会 弦楽四重奏団メンバー。また、神戸市室内管弦楽団(設立当時は神戸室内 合奏団)の創立メンバー(副指揮者・首席奏者)でもある。2021年4月より神戸市室内管弦楽団音楽監督に就任。

●神戸市室内管弦楽団 Kobe City Chamber Orchestra
1981年、神戸市により「神戸室内合奏団」として設立。実力派の弦楽器奏者たちによって組織され、弦楽合奏を主体としながらも、管楽器群を加えた室内管弦楽団としての活動も活発に行う。これまでにゲルハルト・ボッセや岡山潔など音楽界の巨匠を音楽監督に迎え、国内外の第一線で活躍 する指揮者・ソリストとの共演を重ねてきた。CDリリースや海外公演などを経て、2018年に管楽器団員が加入したことを機に、「神戸市室内管弦楽団」と改名。2021年には世界的なチェリストであり指揮者の鈴木秀美が音楽監督に就任し、古典派音楽を中心に質の高いアンサンブルの追求を続けている。定期演奏会の他にも、地域へのクラシック音楽普及や、音楽を通して地域の抱える課題 に取り組むなど、公共の楽団としての活動も精力的に行っている。

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2230661