『悪魔の毒毒モンスターREBORN』開幕 福田悠太「スピード感もすごい、まったく飽きない舞台」
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『悪魔の毒毒モンスターREBORN』より
1月14日、EX THEATER ROPPONGIにてオフ・ブロードウェイ・ミュージカル『悪魔の毒毒モンスターREBORN』が開幕した。
本公演は、2020年に日本初演されたミュージカル『悪魔の毒毒モンスター』を"REBORN"と銘打ちパワーアップさせた作品で、1984年にアメリカで公開され、一部熱狂的なファンに愛され続ける伝説のカルト映画を原作にしたスプラッターホラーコメディミュージカルだ。
舞台はアメリカのニュージャージー。いじめられっ子だったメルビン(福田悠太)は産業廃棄物で汚染された街を救うために立ち上がった途端、汚染の黒幕である市長(霧矢大夢)の命令で放射性廃棄物のドラム缶に放り込まれ、緑色のモンスターになってしまう。しかし、モンスターになって助けた片思いの相手、盲目の司書・サラ(平野綾)とはいいムードに。けれど彼は、実は自分がメルビンであることや、今はモンスターの姿をしていることをサラに明かす勇気がない。その頃、市長はメルビンの命を狙い――。
福田は、毒毒モンスターのときは顔の3分の2をマスクで覆い、そのマスクはけっこう変なのだが、メルビンの放つ純粋さやサラへの思いがその「変」を超える瞬間があり、感動的で本作の魅力そのものとなっている。
また、唯一の新キャスト平野が演じる盲目の司書・サラは、空気を全く読まないタイプの人物。それを平野が実に絶妙なラインで好演しており、観ていて振り回される感情も楽しい。さらに、林は12役、宮原は16役、霧矢は3役を演じ分けており、林と宮原はまさに三面六臂の活躍ぶり。役柄を行き来しながら、幅広いジャンルの楽曲を歌いこなし、時に鞭で打たれ、時に手足を切られ、ひどい目に遭い、いつもちょっと切なげな表情を浮かべつつこの作品を支えている。霧矢の3役は、本当に同じ俳優か? と疑うほどの振り切れっぷりで、霧矢でなければあり得ない芝居が観られる。 霧矢が演じる二役の対決シーンは圧巻だ。
ロックバンド「ボン・ジョヴィ」のデヴィッド・ブライアンによる音楽も名曲揃いで、物語のカオスとのギャップに遊び心を感じる。本公演で歌われるからこそ際立つ真っ直ぐな想いも印象的だ。グッズのペンライトを使った観客参加の楽曲もあるとのこと。
開幕にあたっての会見で福田は本作を「スピード感もすごい、まったく飽きない舞台」と言い、「初演のときは、こういう感じでやっていいのかなという思いがありました。今回はもう、やっちゃっていいんだってところから始められます!」とコメント。霧矢も「またこのメンバーが集結し、この座長のもとで、たのしい作品に巡りあえて嬉しいです。平野綾ちゃんが新キャストとしていい味を出しまくっています」と話した。
<公演情報>
オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『悪魔の毒毒モンスターREBORN』
脚本:ジョー・ディピエトロ
音楽:デヴィッド・ブライアン
演出:池田テツヒロ
■出演
福田悠太(ふぉ~ゆ~)/平野綾/林翔太/宮原浩暢(LE VELVETS)/霧矢大夢
【東京公演】
2023年1月14日(土)~22日(日) ※全12回公演
会場:EX THEATER ROPPONGI
■アフタートークショー
1月19日(木) 13:00公演(福田悠太/霧矢大夢/平野綾)
【大阪公演】
2023年1月27日(金)~29日(日) ※全4回公演
会場:サンケイホールブリーゼ
■アフタートークショー
1月27日(金) 18:30公演(福田悠太/霧矢大夢/宮原浩暢)
■チケット料金 ※東京&大阪共通
価格:11,500円(税込・全席指定)※未就学児入場不可
問合せ:キョードーインフォメーション
0570-200-888(平日・土曜 11:00~18:00)
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