Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > “自殺するか人を撃ちたい”「母の聖戦」制作のきっかけは主婦との出会い

“自殺するか人を撃ちたい”「母の聖戦」制作のきっかけは主婦との出会い

映画

ニュース

ナタリー

「母の聖戦」場面写真

映画「母の聖戦」で監督を務めたテオドラ・アナ・ミハイより、コメントが到着した。

実話をベースにした本作の舞台は、年間約6万件(推定)の誘拐事件が起きるメキシコ。さらわれた娘を奪還すべく、平凡なシングルマザーのシエロが命懸けの闘争に挑むさまが描かれる。アルセリア・ラミレスらがキャストに名を連ねた。

ルーマニア生まれでベルギーを拠点に活動するミハイは、本作で劇映画の監督デビューを飾った。この物語を映画にするに至った大きなきっかけとして、主人公のモデルにあたる女性との出会いがあったそう。ミハイは「彼女が私に最初に言ったことの1つが『毎朝起きるたびに、拳銃で自殺するか、人を撃ちたい』というものだった。この人は主婦なのよ。この人がこんなふうに話すには一体どんなことを経験したの? このことが私に『母の聖戦』の物語を伝えなくてはと決心させた」と語る。

なお本作は当初ドキュメンタリーを想定していたが、安全面に配慮しながら説得力のある作品を作るため、フィクションに変更された。ミハイは「この物語とセンシティブな情報の特性上、観察する形式のドキュメンタリーを撮るのは極めて難しかった。フィクションにすることで、私たちが言いたいことを正確に言う自由が得られると考えた」と経緯を明かした。

「母の聖戦」は、1月20日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国でロードショー。

(c)MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA FILMS&TEOREMA