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一枚の紙から広がる現代切り絵の世界を紹介『日本の切り絵 7人のミューズ』2月4日より開催

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松原真紀《メイさんの日》2020年

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日本を代表する女性の切り絵作家7名を紹介する展覧会が、神奈川県横浜市のそごう美術館で、2月4日(土)より3月19日(日)まで開催される。個性あふれる7人の作家が生み出す多彩な表現を堪能できる展覧会だ。

「切り絵」とは、紙をハサミやナイフなどで切り抜いて貼ることで絵画化する技法のひとつ。カットによって生まれる切り口の線や断面を活かすことで、絵具で描くのとはまた違った独特な効果が生み出される。切り絵という言葉が使われるようになったのは、昭和40年代だと言われているそうだが、紙を切って造形する手法自体は古くから神前の儀式にも用いられてきた日本の伝統文化のひとつだ。

同展の大きな魅力は、7人7様の手法を用いた表現が実にバラエティに富んでいること、そして1枚の紙からつくられたとはとても思えないほど独創的な作品を目の当たりできること。

小さなハサミで切り抜くことで、まるで繊細なレース編みのような作品を生む蒼山日菜。切り絵の概念を超えた立体的で重層的かつ精緻な作品を創り出すSouMa(ソウマ)。多くのパーツを丹念に切り取り、貼り合わせ、着彩することで、ユーモラスかつ不思議な作品を組み立てていく筑紫ゆうな。高度なデッサン力に裏打ちされた曲線描写と大胆な構図で力強い作品を生み出す福井利佐。すべてつながった一枚の紙から生みだされたとは信じがたい、立体感と生命力にあふれた生き物を表現する剣Masayo。郷里の八女手漉き和紙にこだわり、季節の草花や動物を1枚の紙から切り出す松原真紀。そして日本古来の渋紙を用いて温かみのある作品を制作する柳沢京子。

独創性とともに精緻な超絶技巧を見せるその手技は、まさに「神わざ」。展覧会タイトルの『7人のミューズ(女神)』にも、その手技と創造性への讃美が込められているのだろう。各々の代表作や近作も含め100点を越える作品群により、現代日本における最高峰の切り絵作品の繊細かつ華麗な世界をじっくりと味わいたい。

出品作家: 蒼山日菜、SouMa、筑紫ゆうな、福井利佐、切り剣Masayo、松原真紀、柳沢京子

<開催情報>
『日本の切り絵 7人のミューズ』

会期:2023年2月4日(土)〜3月19日(日)
会場:そごう美術館
時間:10:00~20:00、2月16日(木)は19:00(入館閉館30分前まで)
料金:一般1,200円、大高1,000円
※会期中無休
公式サイト:
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

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