【インタビュー】3年ぶりフルアルバムをリリース。春には全国ツアーを控えたUruにいまの思いを聞いた
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すべて見るUruからニューアルバム『コントラスト』が届けられた。
「Break」(TVアニメ『半妖の夜叉姫』EDテーマ)、「踊り子」(映画『罪の声』主題歌)、「ファーストラヴ」(映画『ファーストラヴ』主題歌)など、話題曲を収めた本作は、Uruの多彩なボーカル表現をダイレクトに体感できる作品に仕上がっている。
4月28日(金) からはアルバムを携えた全国ツアー『Uru Tour 2023「contrast」』がスタート。アルバム『コントラスト』のテーマや収録曲のエピソード、ツアーに向けた思いなどを語ってもらった。
――アルバム『コントラスト』がリリースされます。前作『オリオンブルー』以来、約3年ぶりのアルバムとなりますが、この3年間はUruさんにとってどんな期間でしたか?
前回のアルバムからもう3年も経つのか……と、時間の経過の早さに少し驚いています。コロナの影響で中止や延期になっていたライブも、そこから数年かけて少しずつ再開できて、21年にはずっと目標にしていた東京国際フォーラム・ホールAでのライブを、昨年は全国ツアーも開催できて、みなさんと同じ空間で音楽を楽しめる時間の貴重さをしっかり体に沁みこませることができました。外出自粛もあって、自分の内側を見つめ直す事が多かった3年間だったと思います。
――音楽や歌に対するスタンスで変化した部分もありますか?
これは良い事でもあるのですが“Uruといったらバラード”というイメージがあると思っていて。それをもう少し膨らませたくなって、“本当はもっと色んな方向の歌を歌いますよ”とアピールしたくなったといいますか(笑)。バラードは歌うのも聴くのも大好きですし、そういうイメージを持ってもらうのはとてもうれしいことなのですが、もっと私の歌や音楽を知ってほしいと思うようになりました。以前の私にはあまりなかった自己顕示欲みたいなものが、良い意味で濃くなってきた気がします。
――アルバム『コントラスト』からも音楽性の広がりを感じました。このタイトルの由来、込めた思いを教えてもらえますか?
自分の色を大切に、そして、より鮮明にという望みと、提供していただいた楽曲や今まで作って来た曲たちの持つ色、Uruという歌を歌う人のカラーをより鮮明にしたくて。“コントラスト”のはっきりした一枚にしたいという想いを込めてこのタイトルにしました。
――アルバムの新曲についても聞かせてください。まずはUruさんが作詞・作曲を手がけた楽曲から。1曲目の「それを愛と呼ぶなら」は、シックで切ないメロディが心に残る楽曲です。
一度転んでしまったからこそ気付くことのできた、大切な人への感情を改めて見つめ直すというようなテーマで書いた曲です。アレンジは小林武史さんが担当してくださったのですが、さりげないけれど存在感がある細かな音たちを入れてくださったり、私の声の特徴をすごく考えてくださっていて、とても素敵な楽曲にしていただきました。
――「ランドマーク」は、学生時代の友人たちとのつながりを描いたナンバーですね。
元々描きたかったテーマでもあるのですが、旧友たちと昔を語り合いながら青春時代に想いを馳せて、そしてまた気持ち新たにリアルな生活に帰って行くというようなノスタルジックな感情を曲にしました。コロナ禍でなかなか会いたい人に会えなかった期間があると思うのですが、やっと会えた時、どんな感情になるのかなとか、きっとこうじゃないかとか、それぞれの道で頑張っている旧友たちの姿に励まされる瞬間があったんじゃないかなと。それを歌にした時、思わず誰かに会いに行きたくなるような気持ちになってくれたらいいなと思います。
――曲名もユニークな「ポジティ部入部」は、前向きな意思が伝わる楽曲ですね。
元々は自分の応援ソングとして作った曲なのですが、ファンクラブ内のラジオで一度みなさんに聞いてもらったことがあって、その時に反響をいただいて。こうやって形になって世に出て行くことに驚いています。私はネガティブになりやすいタイプで、もっとポジティブに生きたいなあと常々思っていたのですが、ある時「やっぱりこのままじゃダメだ!」と思って。その勢いのまま書いた曲です。アレンジは島田昌典さんが担当してくださったのですが、YouTubeで歌っていた時代、島田さんが私の歌についてお話してくださっているのを何かで知って感激したことがあったので、今回ご一緒させていただけてうれしかったです。
――「ハクセキレイ」はアコースティックな手触りと自然体の歌が心に残りました。
こういう穏やかな曲調がすごく好きで、あっという間にできた曲です。少し不器用な主人公なのですが、外をボーっと眺めていた時に鳥たちが見えて、この2羽は番いなのかなとか、鳥の生態を調べちゃったりもして。そんな所からイメージが膨らんで、歌詞を書く時もすごく楽しかったです。歌も、歌うというよりは、鳥たちに語りかけているようなイメージで歌いました。
――アルバム『コントラスト』には様々なクリエイターも参加しています。「脱・借りてきた猫症候群」は、YOASOBIのコンポーザーとしても活躍するAyaseさんが作曲を担当。Uruさんの歌詞とのコラボレーション、本当に素敵ですね。
Ayaseさんとは、“Uru=バラード”というイメージとは違う新しい印象にしたいこと、そして、ライブで手拍子をしながら楽しく聴けるような楽曲を、というご相談をさせていただきました。とてもリズミカルな曲で、自分が作る曲とはまた違ったメロディーラインがすごく新鮮だなあと思いました。歌詞に関しては、内なる叫びをボソボソと放っているような歌にしたいというイメージが浮かんで、自分と対話しているような話し言葉で書いていきました。一番悩んだタイトルかもしれません(笑)。
――「恋」はwacciの橋口洋平さん作詞・作曲の提供曲です。
デモを聴いた第一印象は、なんて良い曲なんだろう……でした。恋の終わりの曲なのにとても前向きで、でも、ちゃんと切なさも感じられて、その情景が浮かんできました。前向きな歌詞なので、切なさに振りきらないように。とはいえ、明るすぎても違う。その微妙なニュアンスが難しかったですが、「次の恋はきっと素晴らしいから」や「今のあなたは私を経てもっと素敵なんだよ」というような前向きな歌詞に相応しい前向きな感情で歌っていきました。
――そして4月28日(金) からは全国ツアー『Uru Tour 2023「contrast」』がスタートします。現時点では、どんなツアーにしたいと思っていますか?
前回のツアーでも、お客さんの温度をすごく感じることができてうれしかったのですが、「コントラスト」のツアーでも、声は出せなくともお客さんとの対話や、語りかけなどを大切にしていきたいなあと思っています。ひとりでずっと喋っているより、お客さんに投げかけて、返ってきたリアクションで対話したりするのがすごく楽しかったので!
――観客のみなさんとのコミュニケーションも大事ですよね。今のUruさんにとって、ライブで歌うことの意味とは?
意味……難しいですね。でも、ライブ終わりの感想などに、Uruってこんな人だったんだ!というような感想があったりするとうれしくて。多分クールで無口なイメージのある私に(笑)、ライブに来ていただくことによって本来の姿に触れてもらい、知ってもらえるのは喜ばしいことだなあと思っています。
――アルバム『コントラスト』、全国ツアーを楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか?
楽曲提供していただいた曲も含め、新しい私の側面だったり、思い入れが強くて緊張してしまいそうな曲、新曲やずっと大切に歌い続けている曲だったりをみなさんに届けに行こうと思います。ぜひ楽しみに待っていてほしいです!
Text:森朋之
<リリース情報>
Uru 3rd アルバム『コントラスト』
2月1日(水) リリース
●初回生産限定盤[映像盤](CD+BD):6,000円(税込)
●初回生産限定盤[カバー盤](2CD):4,000円(税込)
●通常盤(CD):3,000円(税込)
【CD収録内容】※全形態共通
1. それを愛と呼ぶなら(TBS系 日曜劇場『マイファミリー』主題歌)
作詞・作曲:Uru 編曲:小林武史
2. そばにいるよ(ABEMAオリジナルシリーズ恋愛番組『私たち結婚しました4』主題歌)
作詞・作曲:優里 編曲:Carlos K.
3. 恋
作詞・作曲:橋口洋平(wacci) 編曲:KOHD
4. ランドマーク
作詞・作曲:Uru 編曲:Sin
5. Love Song(フジテレビ系ドラマ 木曜劇場『推しの王子様』主題歌)
作詞・作曲:Uru 編曲:トオミヨウ
6. ポジティ部入部
作詞・作曲:Uru 編曲:島田昌典
7. セレナーデ
作詞・作曲:Uru 編曲:トオミヨウ
8. Break(TVアニメ『半妖の夜叉姫』EDテーマ)
作詞・作曲:Uru 編曲:Yaffle
9. 無機質(映画『ファーストラヴ』挿入歌)
作詞・作曲:Uru 編曲:トオミヨウ
10. 脱・借りてきた猫症候群
作詞:Uru 作曲:Ayase 編曲:Carlos K.
11. ハクセキレイ
作詞・作曲:Uru 編曲:橋本幸太
12. ファーストラヴ(映画『ファーストラヴ』主題歌)
作詞・作曲:Uru 編曲:トオミヨウ
13. 振り子(映画『罪の声』主題歌)
作詞・作曲:Uru 編曲:トオミヨウ
【映像盤収録内容】
■Uru Live 2021「To You」@東京国際フォーラムホールA
01. 今 逢いに行く
02. プロローグ
03. 勿忘(Awesome City Club)
04. いい女
05. Break
06. I don't suit you
07. フリージア
~朗読~
08. 無機質
09. Don't be afraid
10. ずっと好きだった(斉藤和義)
11. ポジティ部入部
12. remember
13. 振り子
14. たしかなこと(小田和正)
15. あなたがいることで
16. Love Song
17. 奏(かなで)(スキマスイッチ)
18. 星の中の君
【カバー盤収録内容】
01. 再会(LiSA×Uruセルフカバー)
02. なんでもないよ、(マカロニえんぴつ)
03. ドライフラワー(優里)
04. Missing(久保田利伸)
05. 別の人の彼女になったよ(wacci)
06. 勿忘(Awesome City Club)
07. 白い恋人達(桑田佳祐)
08. 奏(かなで)(スキマスイッチ)
予約リンク:
https://smar.lnk.to/VXxgk5
<ツアー情報>
Uru Tour 2023「contrast」
4月28日(金) 埼玉・三郷市文化会館 大ホール
5月6日(土) 新潟・新潟テルサ
5月12日(金) 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
5月28日(日) 岡山・岡山市民会館
6月2日(金) 愛知・日本特殊陶業市民会館・フォレストホール
6月16日(金) 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
6月22日(木) 大阪・オリックス劇場
6月30日(金) 神奈川・神奈川県民ホール
7月9日(日) 愛媛・松山市総合コミュニティセンター
7月17日(月・祝) 宮城・東京エレクトロンホール宮城
7月22日(土) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
8月11日(金・祝) 東京・LINE CUBE SHIBUYA
8月12日(土) 東京・LINE CUBE SHIBUYA
チケット料金:7,800円
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2239661
ツアー特設サイト:
https://uru-official.com/feature/contrastTour
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