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舞台『キングダム』壤晴彦が戦神「昭王」に 後輩山口祐一郎と35年ぶりの共演。信役、嬴政・漂役の稽古写真も初公開

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舞台『キングダム』稽古場より 左から)壤晴彦、山口祐一郎

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2月より帝国劇場ほかにて上演される舞台『キングダム』に、俳優の壤晴彦が出演することが発表された。

本公演は『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載中で、既刊67巻の累計発行部数が9500万部を突破している原泰久の同名人気コミックの初舞台化作品。未だ一度も統一されたことのない苛烈な戦乱の中にある中国を舞台に、戦災孤児の少年・信と玉座を追われた後の始皇帝・嬴政の2人が、時代の荒波にもまれながらも友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す。

壤は狂言大蔵流、茂山千五郎(四世 茂山千作・人間国宝)に師事し、その後劇団四季を経てフリーに。劇団四季在籍時は、王騎役の山口祐一郎とは先輩後輩の間柄で、今回の共演は約35年ぶり。帝国劇場では、1987年『風と共に去りぬ』『NINAGAWA マクベス』、1991年に蜷川幸雄演出『仮名手本忠臣蔵』、2008年に宮本亜門演出のミュージカル『ルドルフ -ザ・ラスト・キス-』に出演している。

壤が演じるのは秦王・政にとって曽祖父にあたり、約55年間、戦争に明け暮れ戦神と呼ばれた「昭王」。舞台『キングダム』では、死期の迫る昭王(壤)が、昭王に忠を尽くす王騎(山口)に対して中華への熱き夢を語る――どこか壤と山口に重なるような、演劇ファンにとっては奇跡の邂逅といえる名場面が用意されている。なお、本公演で壤は、王弟・成蟜と共に政に対して謀反を起こす丞相の竭氏も演じる。

併せて、壤、山口、信役の三浦宏規と高野洸、そして演出を手掛ける山田和也のコメント、加えて信役と嬴政・漂役(小関裕太・牧島 輝)の稽古写真が公開された。

三浦宏規(中央)
高野洸
小関裕太
牧島 輝
左から)牧島 輝、高野洸、小関裕太、三浦宏規

<コメント>
■壤晴彦(昭王 / 竭氏)
僕は先輩・後輩を問わず「いい!」と思う人には常に敬意を感じます。劇団四季では大先輩の日下武史さん、同期の鹿賀丈史、そして後輩の山口祐一郎君がそうでしたね。
俳優としての演技に"清潔感がある"というのが共通項でしょうか?
彼が抜擢された『オンディーヌ』では水界の王の僕と彼のハンスはやりとりがなかった。彼とは『ジーザス・クライスト・スーパースター』でイエスとピラトで歌の応酬をしたのみ……今回初めて台詞を交わす事になります。
それもこんなに壮大な物語の中で……昭王と王騎としては信頼と敬意を。竭氏としては不穏な腹の探り合い……ゾクゾクしますね。楽しみです。

■山口祐一郎(王騎)
壤晴彦さんへ
キングダム稽古場でお姿を拝見したとき、突然、1970年代後半にタイムスリップしました。私が研究生で朝の掃除を終えテラスで水を飲もうとすると、そこには既に、ケーツーさん(劇団では麦草平さんだったのですが、みなさん本名のケーツーさんと呼んでいらした)が、木洩れ日の中でベンチに腰掛け台本を読んでいらっしゃる。
「あっ、麦さん(心はケーツーさんでした)」
「……」
「あっ、お邪魔してすみません。あっ、おはようございます。私、17期山口祐一郎と申します」
「嗚呼、君か。次のジーザス。頑張れよ」と白い歯を見せた。格好良いなケーツーさん、と思った。
後年、ジロドゥーの『オンディーヌ』のハンスに抜擢されたとき、壤さんがぼくのチューター(個人指導教師)に専任された。そのとき演出家が呟いた。
「ホントは、ケーツーみたいに出来る奴が演じるべきなんだけどなぁ」
(その通りだよな)とぼくも素直に得心していた。だって、壤さんが紡ぎ出す科白には誰もが感動するのだから。
壤さん。2023年、不肖な弟子との共演。どうぞよろしくお願いいたします。

■三浦宏規(信)
現在稽古真っ只中ですが、とてつもないパワーを持つ作品になると確信しています。
信じられないほどの運動量の舞台ですが、この稽古場は熱気に満ち溢れていて、笑いも絶えず、とてもいい環境でお稽古をさせていただいています。
そして壤晴彦さんの出演も発表になりました。
読み合わせの時、壤さんの第一声を聞いた瞬間に稽古場の誰もがその重厚感のあるお声に、心と耳が震えたと思います。
目の前で毎日お芝居を見させていただけることが本当に幸せです。
自分も出演していますが、キャストの皆様があまりにも凄すぎて、もはや見に行くのを楽しみにしている時もあるほどです(笑)
舞台『キングダム』 ますます盛り上がってまいりました。
さて明日からは本番と同じセットでのお稽古です。
ワクワクが止まりません!

■高野洸(信)
信役に追いついていくのがやっとな中、壤さん・山口さんのお芝居と存在感を目にする度に気が引き締まります。
最新の稽古状況については、殺陣も全てつきましたが本当にかっこいいです。本物の軍と比べると人の数はもちろん劣りますが、目の前に中華の戦場が広がっています。そしてどれも派手でリアルです。
初日までの残り時間を大事に、やれることをやりきります!

■山田和也(演出)
舞台『キングダム』の稽古は今まさに佳境です。ここ数日は2幕のクライマックス場面に取り組んでいるのですが……主要キャストの殆どが入り乱れることになるので、演出家なのに目が幾つあっても足りません。そんな『キングダム』の世界に壤晴彦さんをお迎えすることになりました。数々の話題作に出演されていらした壤さんですが、私は特にミュージカル『レディ、ビー・グッド!』の壤さんが大好きでした。ご一緒できるのは最高の喜びです。

<公演情報>
舞台『キングダム』

2023年2月5日(日)~2月27日(月) 帝国劇場
3月 大阪・梅田芸術劇場メインホール
4月 福岡・博多座
5月 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru

原作:原泰久(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
脚本:藤沢文翁
演出:山田和也
音楽:KOHTA YAMAMOTO

■キャスト
信:三浦宏規 / 高野洸
嬴政・漂:小関裕太 / 牧島 輝

河了貂:川島海荷 / 華優希
楊端和:梅澤美波(乃木坂46)/ 美弥るりか
壁:有澤樟太郎 / 梶裕貴(東京公演のみ)
成蟜:鈴木大河(IMPACTors / ジャニーズ Jr.)※東京公演のみ / 神里優希
左慈::早乙女友貴(東京・大阪・福岡公演のみ)
バジオウ:元木聖也

紫夏:朴璐美 / 石川由依

昌文君:小西遼生

王騎:山口祐一郎

昭王 / 竭氏:壤晴彦

チケットはこちら:
https://w.pia.jp/t/kingdom/

作品公式HP:
https://www.tohostage.com/kingdom/

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