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マリー・ローランサンの活動をファッションとともに辿る『マリー・ローランサンとモード』開催

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マリー・ローランサン 《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》 1922年 マリー・ローランサン美術館 © Musée Marie Laurencin

2023年2月14日(火)より、Bunkamura ザ・ミュージアムでは、『マリー・ローランサンとモード』を開催する。日本でも人気の高いフランスの女性画家マリー・ローランサン(1883-1956)の活動を、同時代にパリで活躍していたファッション・デザイナーの作品と並行して紹介する展覧会だ。

パステル調の色彩に彩られた儚げな女性像などが知られるマリー・ローランサンは、20世紀初頭、ピカソがアトリエを構えた「洗濯船」の前衛芸術家たちと活動を共にしていたが、恋人だった詩人アポリネールとの破局後にドイツ人と結婚する。しかしその新婚旅行中に第一次世界大戦が勃発。敵国人同士になりながらも7年間亡命生活を送ったふたりだったが、結局、ローランサンだけがひとりフランスに戻ることとなった。

しかし、そんな彼女を待っていたのが、戦後の好景気に沸く「狂騒の時代(レザネ・フォル)」のパリだった。当時の社交界の中心人物グールゴー男爵夫人の肖像画を描いたことをきっかけに売れっ子画家となった彼女は、舞台美術や室内装飾の分野にも活躍の場を広げ、「狂騒の時代」を代表する芸術家へとなっていった。

実はもうひとり、この時代のパリを舞台に飛躍した女性がいる。それがファッション・デザイナーのココ・シャネル(1883-1971)だ。ローランサンと同じ年に生まれた彼女は、帽子のデザイナーから本格的なオートクチュール・デザイナーとしてデビュー。1926年にはシンプルで実用的な「リトル・ブラック・ドレス」をヒットさせ、確実に「シャネル」というブランドの地歩を築いていく。当時の裕福な女性たちの憧れは、シャネルのドレスを身にまとい、マリー・リーランサンに肖像画を描いてもらうことだったという。

同展では、彼女たちのアートとファッションを軸に、同時期「バイアスカット」で一世を風靡した女性デザイナー、マドレーヌ・ヴィオネの仕事なども紹介。1920年代のパリを彩った、才能ある女性たちの華やかな競演を、時代の雰囲気とともに楽しめる。

<開催情報>
『マリー・ローランサンとモード』

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2023年2月14日(⽕)~4月9日(日)
時間:10:00~18:00、金土は21:00 (入館は閉館30分前まで)
休館日:3月7日(⽕)
料金:一般1,900円、大高1,000円、中小700円
公式サイト:
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_laurencin/

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