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映画芸術が2022年ベスト&ワースト10発表、ベスト1は「ケイコ 目を澄ませて」

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「ケイコ 目を澄ませて」場面写真 (c)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

季刊誌・映画芸術が「2022年日本映画ベストテン&ワーストテン」を発表。ベストテン1位には三宅唱が監督、岸井ゆきのが主演を務めた「ケイコ 目を澄ませて」が選出された。

脚本家の荒井晴彦が編集長を務める映画批評専門誌で、毎年恒例の企画「日本映画ベスト&ワーストテン」が多くの反響を生む映画芸術。昨年は2022年12月に死去した斎藤久志の遺作「草の響き」がベストテン1位、吉田恵輔による「空白」がワーストテン1位に選ばれた。選者には映画評論家、映画監督、脚本家、プロデューサー、劇場スタッフ、一般の会社員まで幅広く名を連ねている。

「ケイコ 目を澄ませて」は、生まれつき難聴を持つ元プロボクサー・小笠原恵子の自伝「負けないで!」を原案にした作品。ケイコの日々の練習とボクシングを続けることへの迷いや不安といった感情の揺れ動きが16mmフィルムで捉えられる。岸井がケイコを演じたほか、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中原ナナ、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和らが出演。第72回ベルリン国際映画祭のエンカウンターズ部門へ正式出品されたほか、第77回毎日映画コンクールでは日本映画大賞、女優主演賞など最多5冠を獲得した。岸井は第46回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞し、第65回ブルーリボン賞の主演女優賞にもノミネートされている。なお同作はワーストテンの8位にも選出された。

そのほか高橋伴明が板谷由夏を主演に迎え、東京・幡ヶ谷のバス停でホームレスの女性が突然襲われ死亡した事件を題材に社会的孤立を描いた「夜明けまでバス停で」がベストテン2位にランクイン。ワーストテンの1位は、李相日が凪良ゆうの同名小説を実写化した「流浪の月」となっている。10位までのランキングは下記の通り。選者や点数などの詳細は1月30日発売の映画芸術482号に掲載される。

映画芸術 2022年日本映画ベストテン&ワーストテン

ベストテン

1位「ケイコ 目を澄ませて」(監督:三宅唱)
2位「夜明けまでバス停で」(監督:高橋伴明)
3位「天上の花」(監督:片嶋一貴)
4位「冬薔薇」(監督:阪本順治)
5位「夕方のおともだち」(監督:廣木隆一)
6位「こちらあみ子」(監督:森井勇佑)
7位「マイスモールランド」(監督:川和田恵真)
8位「愛なのに」(監督:城定秀夫)
9位「麻希のいる世界」(監督:塩田明彦)
10位「よだかの片想い」(監督:安川有果)

ワーストテン

1位「流浪の月」(監督:李相日)
2位「シン・ウルトラマン」(監督:樋口真嗣)
3位「ある男」(監督:石川慶)
4位「ラーゲリより愛を込めて」(監督:瀬々敬久)
5位「母性」(監督:廣木隆一)
6位「死刑にいたる病」(監督:白石和彌)
7位「LOVE LIFE」(監督:深田晃司)
8位「ケイコ 目を澄ませて」(監督:三宅唱)
9位「東京2020オリンピック SIDE:B」(監督:河瀬直美)
9位「百花」(監督:川村元気)
※「東京2020オリンピック SIDE:B」と「百花」は同率9位

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記