“子供たちのアイデアを大人たちがなんとか作品にする”『なむはむだはむ展』開催

「子供たちのアイデアを大人（プロのアーティスト）たちがなんとか作品にする」というコンセプトで活動する『なむはむだはむ』。2017年に活動を開始し、NHKのEテレ『コドモのひらめき オトナの冒険 〜“なむはむだはむ”の世界〜』などでも知られるプロジェクト初の展覧会が、群馬県の太田市美術館・図書館で、2月18日(土)から5月7日(日)まで開催される。

『なむはむだはむ』は、子供たちとワークショップを行い、そこで生まれた物語をメンバーが見つめ、解釈し、身体表現や音楽表現をともなう舞台作品や映像作品としてアウトプットするプロジェクト。「なむはむだはむ」の語自体も、死者を弔うための言葉として、子供たちがワークショップ中に生み出したものだという。

プロジェクトのメンバーは、作家・演出家・俳優の岩井秀人、俳優・ダンサーの森山未來、シンガーソングライターの前野健太の3 名。2017年の東京芸術劇場での初演以来、媒体や舞台を変えて上演や放映を重ねてきたが、初めて展覧会というかたちで展開する同展には、美術家・彫刻家の金氏徹平も参加。これまでのワークショップで生まれた子供たちによる400点にのぼる物語を総ざらいし、メンバー3 人と金氏徹平のそれぞれの視点を可視化させて展示を構成することになる。

東武伊勢崎線の太田駅前にある同館は、図書館と美術館を併設した建築デザイン的にも印象深い施設で、その居心地のいい空間に多くの市民が集う人気のスポット。同展では、彫刻をはじめとした立体造形や写真、映像、サウンド、グラフィックデザインなどの多様な表現が、館内全体を使ってダイナミックに展開される予定だ。

成長過程にある想像力豊かな子供たちと、様々な経験を積んだクリエイティブな大人たちのそれぞれが想像し、本気で遊び、創造したものが衝突して合体する同展は、子供と大人の表現が真正面からぶつかり合う刺激的な場でもある。舞台でのパフォーマンスやテレビ番組とはまた違った表現を、ぜひ館内全域で体感したい。

＜開催情報＞
なむはむだはむ展『かいき！はいせつとし』

会期：2023年2月18日(土)〜5月7日(日)
会場：太田市美術館・図書館
時間：10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日：月曜、2月28日(火)、3月28日(火)、4月25日(火)
料金：一般500円
公式サイト：
www.artmuseumlibraryota.jp