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所蔵作品から年齢や性別にとらわれない“美しい人びと”を紹介する『美しい人びと 松園からローランサンまで』開催

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上村松園《春宵》 1936 (昭和11)年 前期展示

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東京・白金台にある松岡美術館は、実業家・松岡清次郎のコレクションを公開する美術館。その約2,400点に及ぶコレクションから、美しい人びとを描いた作品を特集する企画展が、2月21日(火)から6月4日(日)まで開催される。

創設者の松岡が貿易商として最初に扱った品はイミテーション・ダイヤモンドだったという。続いてルビーやダイヤモンドなど美しい貴石に惹かれた松岡は、美術にも関心を寄せ、自らの眼にかなった「美しいもの」を追い求めて蒐集することを理想とし、多様な分野からなるコレクションを築いた。

同展でも、美人画をはじめとする日本画や肉筆浮世絵とともに、ローランサンやヴァン・ドンゲンらによる西洋の女性像や男性像も紹介される。年齢や性別にとらわれずに美しい人びとを描いた作品が並ぶのが、同展の見どころのひとつだ。

特に注目したいのは、格調高い美人画で知られる上村松園が、重要文化財となった代表作《序の舞》と同じ年に描いた円熟期の作《春宵》が出品されること。同館のコレクションのなかでもとりわけ人気の高いこの作品は、改修のための長期休館からの再開後、初めての公開となる。

そのほか、牛若丸が桜の花の散る中を独り歩む姿を描いた下村観山の《山寺の春》と、歌舞伎十八番『勧進帳』で弁慶を演じる十二代目團十郎を描いた大山忠作の《辨慶(市川団十郎)》など、関わりの深い人物像を並べて見ることで鑑賞の味わいを深める展示もある。

多彩なコレクションをもつ同館では、同展に加え、『憧憬のペルシア』展が同時開催される。こちらの展示は、東洋美術の三大潮流のひとつと言われるペルシア陶器の館蔵品を16年ぶりに一挙公開するもの。異国情緒あふれる器の形、変化に富んだ文様の面白さ、そしてターコイズブルーの青釉陶器や光沢のあるラスター彩の器などの色彩の美しさも堪能できることだろう。

なお、『美しい人びと』展は、前期・後期で展示替えがある。上記のうち、松園の《春宵》と観山の《山寺の春》は、4月16日(日)までの前期展示となる。

<開催情報>
『美しい人びと 松園からローランサンまで』

会期:2023年2月21日(火)〜6月4日(日) ※会期中展示替えあり
会場:松岡美術館
時間:10:00~17:00、毎月第 1 金曜は19:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
料金:一般1,200円、25歳以下500円
公式サイト:
https://www.matsuoka-museum.jp/

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