マンガ版「ナウシカ」から現代社会を考えるインタビュー集、鈴木敏夫や杏が登場
映画
ニュース

「危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』」書影
「危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』」が、明日2月2日に徳間書店から発売される。
本書は宮崎駿によるマンガ「風の谷のナウシカ」にまつわる各界著名人へのインタビュー集。朝日新聞デジタルに連載された「コロナ下で読み解く 風の谷のナウシカ」に加筆修正を加えたものだ。コロナウイルスのパンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻、気候変動など、さまざまな問題が起きる現代社会について、破滅を経験してしまった仮想の未来を舞台にした「風の谷のナウシカ」を通して考えている。
インタビューではスタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫がマンガ版「風の谷のナウシカ」連載立ち上げの裏話などを披露。マンガを何度も読み返したという杏は、日本史と作品のつながりや、“母に愛されなかった娘、巨神兵の母”としてのナウシカに対する考察などを語っている。また映像研究家の叶精二は映画の絵コンテとマンガ版を比較することで作品を分析した。そのほかマンガ家の大童澄瞳と竹宮惠子らが、それぞれの視点から「風の谷のナウシカ」を読み解いている。