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本日開幕の「バンズ・ヴィジット」は“かなり変わったミュージカル”、森新太郎ら魅力に触れる

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ミュージカル「バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊」より。(撮影:渡部孝弘)

ミュージカル「バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊」が、本日2月7日に東京・日生劇場で開幕する。

「バンズ・ヴィジット」は2007年に公開された映画「迷子の警察音楽隊」をもとにしたミュージカル。デヴィッド・ヤズベックが音楽・作詞を手がけた本作は、第72回トニー賞でミュージカル作品賞を含む10部門を受賞した。日本初演となる今回は、森新太郎が演出を担う。劇中では、エジプトのアレクサンドリア警察音楽隊がイスラエルへ演奏旅行に行ったものの、乗るバスを間違えてしまい、たどり着いた辺境の街で一夜を過ごす様子が描かれる。警察音楽隊の楽隊長トゥフィーク役を風間杜夫、街の食堂の女主人ディナ役を濱田めぐみ、警察音楽隊のトランペット奏者カーレド役を新納慎也、そして電話男役をこがけんが演じる。

開幕に際し、森は「すべての俳優とミュージシャンとスタッフが、作品のもつ繊細さと遊び心を表現するために全力を傾けてくれました。あとは観客の皆様の想像力をお借りするだけです。ミュージカル畑の演出家でない私が言うのも何なのですが、題材と言い、音楽と言い、かなり変わったミュージカルだと思います。この魅力は言葉ではなかなか言い表せません」と思いを述べる。

風間は「たった一晩のさりげないお話です。ですが、出会いと別れの切なさがとてつもなく、また一流のミュージシャンによる演奏。こんな贅沢な芝居は無いと思います。1人でも多くの方に客席で楽しんで頂きたい」、濱田は「今迄やった演目の中でもトップクラスの難しいメロディの連続でしたが、楽隊の皆様のロマンチックで、エモーショナルな演奏と合わさってお届けできるものは、とても素晴らしい仕上がりになっています。ぜひ劇場で楽しんでいただければ」とコメント。

新納は「随所にとても繊細な演出が施されていて、これまでとはちょっと違うタイプのミュージカルになっています。この作品に込められた想いやメッセージを、日本のお客さんがどういう風に受け止めてくださるのか楽しみにしております」、こがけんは「衣裳をつけた稽古場での通し稽古で、盆に座って流れて移動している時に感極まって泣いてしまって、それを隠しながら演技したこともありました。そのくらい面白い作品です。『迷子の警察音楽隊』ですが、演技では迷子にならなければいいなと思っています」と話した。

上演時間は約1時間40分。東京公演は2月23日までで、その後、3月6日から8日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、11・12日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホールで上演される。

森新太郎コメント

淡々とした芝居のようでいて、根底には静かに熱い感情が満ち満ちています。人の孤独とはこんなにも深いものなのか、そしてだからこそ、その孤独を分かってもらえることは、こんなにも救われることなのか。稽古場で幾度となく、そんなことを考えさせられました。人生に疲れ、心に傷を負っている人には、ちょっとした軟膏剤になるかもしれないミュージカルです。

すべての俳優とミュージシャンとスタッフが、作品のもつ繊細さと遊び心を表現するために全力を傾けてくれました。あとは観客の皆様の想像力をお借りするだけです。ミュージカル畑の演出家でない私が言うのも何なのですが、題材と言い、音楽と言い、かなり変わったミュージカルだと思います。この魅力は言葉ではなかなか言い表せません。

風間杜夫コメント

12月から稽古を約2か月、今の気持ちとしては大変ワクワクしております。一時も早くお客様の前で演じたいなと。初日の幕が開くことを楽しみにしております。

異国が舞台の作品ですが、文化の違う国の人同士が言葉を越える情や心の繋がりの様、これは我々日本人でも理解できるので、私たちの感覚で演じてみたいと思っています。

たった一晩のさりげないお話です。ですが、出会いと別れの切なさがとてつもなく、また一流のミュージシャンによる演奏。こんな贅沢な芝居は無いと思います。1人でも多くの方に客席で楽しんで頂きたいと思います。

濱田めぐみコメント

ようやく初日ということで、みんなで一丸となって稽古を進めてまいりました。

今迄やった演目の中でもトップクラスの難しいメロディの連続でしたが、楽隊の皆様のロマンチックで、エモーショナルな演奏と合わさってお届けできるものは、とても素晴らしい仕上がりになっています。ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います。

新納慎也コメント

世界中で戦争が起きていたり、コロナ禍であったり、平和を願ういまの時代にまさに上演するべき作品だと思っています。随所にとても繊細な演出が施されていて、これまでとはちょっと違うタイプのミュージカルになっています。この作品に込められた想いやメッセージを、日本のお客さんがどういう風に受け止めてくださるのか楽しみにしております。ぜひ劇場にいらしてください。

こがけんコメント

とにかくたくさん稽古をやらせていただき、芸人を始めてからこんなに同じことを練習する経験がなかったので、流石に飽きるかなと思ったんですけど、めちゃくちゃ面白くて。衣裳をつけた稽古場での通し稽古で、盆に座って流れて移動している時に感極まって泣いてしまって、それを隠しながら演技したこともありました。そのくらい面白い作品です。「迷子の警察音楽隊」ですが、演技では迷子にならなければいいなと思っています。

ミュージカル「バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊」

2023年2月7日(火)~23日(木・祝)
東京都 日生劇場

2023年3月6日(月)~8日(水)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

2023年3月11日(土)・12日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール

原作:エラン・コリリンによる映画脚本
音楽・作詞:デヴィッド・ヤズベック
台本:イタマール・モーゼス
演出:森新太郎

キャスト

トゥフィーク(指揮者):風間杜夫
ディナ:濱田めぐみ

カーレド(トランペット):新納慎也
イツィク:矢崎広
サミー:渡辺大輔

パピ:永田崇人
イリス:エリアンナ
ツェルゲル:青柳塁斗

シモン(クラリネット):中平良夫
電話男:こがけん
アヴラム:岸祐二

警備員:辰巳智秋
ジュリア:山崎薫
アナ:高田実那
サミーの妻:友部柚里
カマール(バイオリン):太田惠資
警察音楽隊(マルチリード):梅津和時
警察音楽隊(チェロ):星衛
警察音楽隊(ウード):常味裕司
警察音楽隊(ダルブッカ):立岩潤三
ほか

※山崎薫の「崎」は立つ崎(たつさき)、高田実那の「高」ははしご高が正式表記。