グソクムズがレコ発ワンマンをWWWで開催、観客とともにした“陽気な休日”
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「みんなと陽気な休日」の様子。(撮影:小財美香子)
グソクムズのワンマンライブ「みんなと陽気な休日」が2月4日に東京・WWWにて開催された。
「みんなと陽気な休日」は昨年12月にリリースされた2ndアルバム「陽気な休日」の発売を記念して行われた公演。彼らは大勢の観客で埋め尽くされたWWWにて、「陽気な休日」の収録曲やこれまでのキャリアを代表する楽曲など、19曲をパフォーマンスした。
開演時刻をやや過ぎた頃にステージに現れたグソクムズの4人は、「風を待って」でライブをスタート。加藤祐樹(G)によるリバーブの効いたギターの音色に、たなかえいぞを(Vo, G)の甘いボーカル、堀部祐介(B)と中島雄士(Dr)が作り出すビートとコーラスが重なり、会場には途端にグソクムズならではの空気感が作り出される。その後4人は「バスが揺れて」で軽やかながらも無骨なアンサンブルを響かせ、観客の体を揺らしていった。続けてレゲエ調のナンバー「笑い声の方へ」や、さわやかなポップチューン「冷たい惑星」が披露され、ライブはこの日初のMCへ。たなかは「ステージに上がる前までめっちゃたぎってたんですけど、いざステージに上がるとめちゃくちゃ緊張するわ」と、WWWを埋め尽くす観客を前に率直な心境をこぼした。
その後グソクムズは、この季節にぴったりのウインターソング「冬のささやき」や夏の終わりを郷愁混じりに歌ったスローナンバー「夢にならないように」などをパフォーマンス。さらに軽快なモータウンビートが耳を引く「夏が薫る」、バンドのルーツを強く感じさせる「獏に願いを」といった多彩なナンバーが続々と披露されると、観客は小刻みに体を揺らしたり、じっと耳をすませたりと、楽曲ごとにニュアンスが変わるパフォーマンスに合わせて、彼らの演奏を楽しんだ。
ライブ後半、4人は跳ねるようなビートとコーラスが心地いい「ハイライト」から、しっとりしたナンバー「ゆうらん船」へとつなげ、会場を儚い空気で包み込む。そしてラストに4人は、グソクムズのキャリアを代表する楽曲の1つでもある「泡沫の音」をパフォーマンス。力強さと柔らかさが共存したような伸びやかな歌声と、美しいコーラスワークで観客を魅了し、ステージを去って行った。
アンコールの拍手に応えて再び舞台に姿を現したグソクムズは、彼らの持つポップネスが炸裂した「すべからく通り雨」を演奏。ほのかな熱が立ち込める会場にさわやかな風を巻き起こすかのように、軽快なサウンドを響かせていく。そして最後に彼らは「風の中で」をじっくりと奏で、「風の中で、何となくはっぴいえんど」という言葉でライブを締めくくった。
グソクムズ「みんなと陽気な休日」2023年2月4日 WWW セットリスト
01. 風を待って
02. バスが揺れて
03. 笑い声の方へ
04. 冷たい惑星
05. 冬のささやき
06. 夢にならないように
07. けやき通り
08. もうすぐだなぁ
09. 夏が薫る
10. 肩透かし
11. シェリー
12. 獏に願いを
13. ステンドの夜
14. グッドナイト
15. ハイライト
16. ゆうらん船
17. 泡沫の音
<アンコール>
18. すべからく通り雨
19. 風の中で