【ルサンチマンインタビュー・後編】フロア・ワンマンライブを収めたライブDVDと全国ツアーについて
音楽
インタビュー
ルサンチマン Photo:Ryohey
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すべて見る性急なビート、緻密にしてスリリングなアンサンブル、鋭いエモーションを放つボーカル。新世代ロックシーンのなかでも、ライブバンドとしての際立った魅力を備えているルサンチマンが、初のライブDVD「ONE SHOT GAME」をリリース。2022年8月に開催されたフロア・ワンマンライブを収めた本作を見れば、彼らのライブの熱量をダイレクトに感じてもらえるはず。3月には全国ツアー「“ONE SHOT”tour」がスタート。ライブDVDと全国ツアーについて、メンバーの北(Vo/Gt)、クーラーNAKANO(Gt)、清水(Ba)、もぎ(Ds)に語ってもらった。
――ルサンチマンのライブは衝動のまま突き進むようなイメージもありますが、結成当初はどんな雰囲気だったんですか?
北(Vo/Gt) 当時は15歳だったんで、生き急ぐようライブをやってましたね。高校生のライブって、持ち時間10分だったりするんですよ。後先のことを考えず、2曲で燃え尽きなくちゃいけないと思っていて。ドラムもとにかく手数が多かったし、僕も叫びまくりでした。ときには指から流血したり。
――すごい気合いですね……。
北 「なんとか爪痕を残さないと」と思ってたので。もちろん、今はもっと長尺のライブもやれるようになってますけどね。
もぎ(Ds) 最初の頃はテンポがもっと速くて、「とにかく叩き込む」という感じでやってた気がします。最近はメリハリを作れるようになってきたし、ちょっと大人っぽくなってきたかなと(笑)。
クーラーNAKANO(Gt) 僕はあんまり変わってないですね。
北 (笑)。僕ともぎは運動部あがりで、ガッツがあったんですよ。それに比べるとNAKANOはもっとクールにやってたかも。全員クールじゃなかったら、パンクバンドみたいな雰囲気になったと思うんですよ。そうならなかったのは、ギター(NAKANO)の存在が大きいですね。
――2022年はライブの数も戻ってきました。ライブバンドとしてもさらに成長できたのでは?
清水(Ba) そうかもしれないですね。とにかくライブをやったし、さよならポエジー、崎山蒼志くんとか、格上のバンドやアーティストと対バンする機会も増えて。
北 自分たちの企画ライブやワンマンでもお客さんの数がかなり伸びてるんですよ。今年、成人式だったんですけど、3人くらいに「聴いてるよ」と言われて。同い年の大学生にも普通に聴かれてるんだなって実感しました。
クーラーNAKANO YouTubeのコメントの数とかも増えてるんですよ。自分たちの曲を聴いて、いろんな感想を書いてくれて。
――歌詞に関するコメントや考察も多いですよね。
クーラーNAKANO そうですね。演奏技術を評価していただけることもあるんですが、僕ら3人(NAKANO、清水、もぎ)も「すごい歌詞だな」と思っていて。それもルサンチマンの魅力だと思います。
――ちなみにエゴサもします?
もぎ 15分に1回くらいしますね(笑)。特に対バン相手を発表したり、新しい情報が出たときはけっこうチェックしてます。
――そして3月17日(金) には1st LIVE DVD「ONE SHOT GAME」がリリースされます。昨年8月30日に吉祥寺ROCK JOINT GBで行われた“フロア・ワンマンライブ”(ステージではなく、客席フロアに楽器をセッティングして行うライブ)を収めた作品ですね。
北 はい。ライブDVDを出したいという話は以前からしてたんですよ。いちばん熱量やテンションが伝わるのはどういうやり方だろう?と考えて、フロアライブかなと。もちろん音源を聴いてもらえるのもうれしいんですけど、自分たちはライブがウリだし、全部観てもらわないとわからないところもあると思っていて。曲を途切らさず、どんどんつないでいくことだったり。
――MCを入れず、5~6曲くらいノンストップで演奏するのがいつものスタイルですよね。
北 しゃべりも上手くないし、とにかく曲を詰め込みたくて。試しに30分のライブを1回も止まらずにやってみたら、「このほうがいいな」ということになったんです。
――なるほど。「ONE SHOT GAME」からも現場のテンションが生々しく伝わってきましたが、この時のライブはどうでした?
清水 ルサンチマンを本当に好きな人だけが集まってくれて。アットホームな雰囲気もあったし、テンションもめちゃくちゃ上がりましたね。
もぎ フロアライブ自体が初めてだったんですよ。自分の後ろにもお客さんがいるのも新鮮でした。
クーラーNAKANO 最初はめっちゃ緊張してたんですけど、だんだんお客さんの顔が見えるようになって。笑顔で聴いてくださる方もいれば、泣いている方もいて……。
――オーディエンスの表情もこの作品の見どころだと思います。同じく3月には、DVDのリリースを記念して名古屋(CLUB ROCK’N‘ROLL)、仙台(FLYING SON)、大阪(心斎橋 Live House Pangea)、東京(渋谷 WWW X)で全国ツアー「“ONE SHOT”tour」を開催。どんなツアーになりそうですか?
北 全公演、すごく意味があるんですよね。まず、名古屋はワンマンで。
もぎ (名古屋のワンマンライブは)初めてですね。
北 うん。仙台は鉄風東京と対バンなんですけど、同い年のバンドとして負けるわけにはいかないなと。ダブルスコアくらいの差をつけて、ボコボコにしてやりたいです。
――そんなに仲いいんですか?(笑)
北 そうですね(笑)。鉄風東京がこっちに来たときは、自分の家に泊まってもらったりしてるので。大阪は、さよならポエジーと対バンですね。前にも対バンさせてもらったことがあるんですけど、そのときもより遥かにいいライブができると思うし、リベンジの気持ちもあります。東京はフロアライブなんですけど、去年よりも規模を拡大していて。どのライブにも深い意味合いがあるんですよね。
もぎ 超気合いが入ってるし、全公演、忘れられない日になると思います。絶対、来たほうがいいです! 個人的には専門学校を卒業して最初のツアーになるので、この2年間の集大成みたいな意味合いもあって。とにかくがんばります。
クーラーNAKANO いろんな場所に行くのはあんまり得意じゃないんですけど(笑)、この人たちは遠出が好きなので、引きずられて行こうと思ってます。もちろん大事なツアーだし、自分のミスでポシャってしまわないようにしっかり練習しようと思ってますね。
清水 みんなが言ってるようにどのライブも大事なんですけど、特にWWW Xのフロアライブは伝説のライブにしたくて。
北 お!
清水 (笑)。前回のフロアライブよりも格段の差をつけたくて。来なかった人が「行けばよかった」って後悔するようなライブにするので、絶対見に来てほしいです。
Text:森朋之 Photo:Ryohey
<ツアー情報>
ルサンチマン“ONE SHOT” tour
3月17日(金) 愛知・名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL
※ワンマン
OPEN19:00 / START19:30
3月23日(木) 宮城・仙台 FLYING SON
Guest:鉄風東京
OPEN19:00 / START19:30
3月27日(月) 大阪・心斎橋 Live House Pangea
Guest:さよならポエジー
OPEN19:00 / START19:30
3月29日(水) 東京・渋谷 WWW X
※フロア・ワンマンライブ
OPEN19:00 / START19:45
【チケット料金】
スタンディング 前売3,000円(愛知、宮城、大阪)、3,500円(東京)
※税込・ドリンク代別途必要
チケット発売中:
https://w.pia.jp/t/rusantiman-oneshot/
<リリース情報>
ルサンチマン 1st LIVE DVD『ONE SHOT GAME』
3月17日(金) リリース
価格:2,000円(税込)
【収録内容】
■2022年8月30日 吉祥寺ROCK JOINT GBフロアワンマンライブ映像
1. 荻窪
2. たとえ下手でも
3. アンチドペル
4. sake
5. ぼくのつぶやき
6. 滅茶苦茶怒鳴られた
7. not wrong
8. i remind
9. 忘れそう
10. tsuki ochi
11. 収束する未明
12. ラル
13. nihil
14. ニヒリズム
15. いやいやいやいや
16. 心配事
17. 荻窪
関連リンク
オフィシャルサイト:
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