ばっぷる、がんばってきてよかった!てっぺん目指す3人が確かな手応えつかんだ1周年ワンマン
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ばっぷる2ndワンマンライブ「ピース フォーエバー」の集合写真。
ばっぷるの2ndワンマンライブ「ピース フォーエバー」が2月4日に東京・ADRIFTで開催された。
昨年2月5日に鈴木花純、牛山もも、ひろかによる現体制での活動を開始したばっぷる。優れたパフォーマンス力を武器としており、アイドルシーンでの“実力No.1”という目標を掲げ、精力的にライブ活動を行っている。今回のワンマンライブはグループの現体制始動1周年を記念して行われたもの。「たくさんの人に今のばっぷるを観てもらいたい」という思いから入場料は無料で開催された。
ライブ当日、会場には特典が付属するVIPチケットを購入した約30名のヲタっぷる(ばっぷるのファンの呼称)を含む200人超の観客が来場。開演時間が近付く中、熱気に満ちたフロアからは歓声が上がり始める。そこにばっぷるメンバーによるかしこまった注意事項のアナウンスが流れ、「B・U・PPP・L・E!」と連呼するハイテンションなSEが来場者の気分を盛り上げると、おなじみのカラフルな衣装の3人が手を叩きながらステージに現れた。
横に並んだ3人が歌い出したのは初披露となる新曲、その名も「ひーこらシャバダバ」。これまでのレパートリーにはないディスコティックな曲調でありつつ、ばっぷるらしいポジティブさに満ちたナンバーで、にぎやかなセリフパートも盛り込まれている。いきなりの新曲で観客を驚かせた3人は、間髪をいれずライブ定番曲「フリーパスライセンス」へ。勢いあふれるパフォーマンスで会場は一気に明るいムードとなり、振付を担当する牛山が魅せるソロダンスパートでは大きな歓声が沸き起こった。
自己紹介後、観客と一丸となり「ばっぷるばっぷる~!」のかけ声を響かせた3人。「もうね、泣ける」と感極まった様子の鈴木に「早いって!」とひろかが笑顔でツッコミを入れ、牛山も「泣かないでー」と微笑む。そんな仲良し3人の1周年を記念した今回のワンマンライブには、グループと縁のある3組のゲストが登場した。最初のゲストとして呼び込まれたのは、グループ結成前から鈴木と交流があり、ばっぷると何度も共演しているゆり丸こと平野友里だ。
ステージに走り込んで来るなり「せーのっ! ばっぷるばっぷる~!」と叫んだゆり丸は、鈴木が開演前に緊張してソワソワしていたことを明かしつつ、「そのくらい大切な日に呼んでいただけて本当にうれしいです」とコメント。彼女はばっぷるとのコラボ曲として「世界とLOVE」を選び、ラップスキルを生かしたパフォーマンスで会場を盛り上げた。
ゆり丸がばっぷると一緒に「まるっぷるまるっぷる~!」と挨拶して退場したあとは、2人目のゲストであるごいちーが登場。ばっぷるとは“ごいっぷる“として何回もばっぷるとコラボしており、ばっぷるメンバーが“ほぼばっぷる”と紹介するほど親しい間柄だ。今回ばっぷるとごいちーは、ばっぷるの選曲により、ごいちーのソロ曲「アンブレラ」を披露。4人はばっぷるのトレードマークである小さな傘を振りつつ、それぞれの伸びやかな歌声を会場いっぱいに響かせた。
コラボコーナーに続いては、3人がこの1年間を振り返ってトーク。ひろかは3人で一緒に行った水族館でグループへの加入が決まったこと、牛山はばっぷるとして地元・静岡でライブができたことを特に印象深い思い出として挙げる。「去年の5月にワンマンやったとき、こんな景色想像してた? がんばってきてよかったなって思うよね」と感慨深げな鈴木は「もっともっと輪を広げていってほしいってみんなも思ってると思うし、この3人でマジでてっぺん取りたい」と意気込み、「今年は着実にやっていくのが目標」と語った。
トーク後、ばっぷるはひろかの元気なセリフや鈴木と牛山のハモリが聴きどころの「ごちゃまぜフルーツ」、ブリキの人形のような振付が印象的な1stシングル収録の人気曲「瞳オーガニック」を続けて歌い、「この3人に出会えたことが私は幸せです! 大切に歌います」という鈴木の曲振りとともにバラードナンバー「Mysterious Zone」へ。3人はこの1年で磨いてきた歌唱力を存分に発揮し、落ちサビではひろかが感情のこもった歌声と表情で観客の心を打った。そして「みんな、ばっぷるのライブどうだった? ウチはメンバーとヲタっぷるが大好きだ! 最後の曲、もっと好きにさせるよ!」と鈴木が呼びかけると、3人は「Pick Up」のパフォーマンスを開始。聴き心地のよいメロディ、キュートな振り付け、仲のよさがあふれ出た寸劇で観客を目一杯楽しませた。
ヲタっぷるが「ばっぷるばっぷる~!」のかけ声でアンコールを求めると、再びステージに現れた3人は、グループのサウンドプロデューサーであるSAWAをゲストとして迎え入れる。ばっぷるとSAWAは、軽快な1stシングル表題曲「雨降りサンデイ」に加えて、SAWAの楽曲「シャボン・タイムマシン」でコラボ。「フリーパスライセンス」同様、この曲でも牛山が躍動感あふれるソロダンスを繰り広げ、会場を沸かせた。今後ばっぷるは「シャボン・タイムマシン」をカバーし、ライブで歌っていくという。
ここで再びゆり丸、ごいちーが登場すると、SAWAがばっぷるについて語るサプライズ映像が上映された。映像内でSAWAはひろかについて「牧羊犬みたい」「他校から来たエースストライカー」「スター性がすごい」、牛山について「ばっぷるのバランサー」「振付師の才能が開花しまくってる」「ももちゃんの発想力がばっぷるを左右する」とそれぞれ評価。鈴木については「縦社会の風を吹かし続けてる」と語って笑いを誘いつつ、「とにかくひたむきでまっすぐで一生懸命」「眩しいくらい実直」と褒め称えた。映像終了後、出演者全員で披露されたのは、ばっぷるのオリジナル曲の中でも一際キャッチーな「やったんDay」。コールアンドレスポンスにより「やったんDay! やってやんDay!」の大合唱が巻き起こった。
大盛り上がりのライブはダブルアンコールへ突入し、観客がメンバーの衣装に合わせた赤、青、黄、緑のサイリウムを振る中、3人は「YOU AND ME」を披露。イントロではメンバーとファンが一緒に踊って盛り上がり、ひろかが「理系メガネの君へ」と歌うパートでは、多数のヲタっぷるがメガネをアピールしてコミカルな光景を作り出した。さらにばっぷるはライブ冒頭に初披露した新曲「ひーこらシャバダバ」をもう一度歌い、ラストナンバーとして「I'm a President」を届ける。歌唱力でグループを牽引する鈴木を中心として、それぞれがありったけの思いを込めた歌声で観客を包み込み、幸福なムードで会場を染め上げた。
パフォーマンスを終えた3人はそれぞれの思いを言葉に。牛山は「とってもとってもうれしいです。こうやってワンマンライブができることが」と喜びを語りつつ、「ヲタっぷるのことを思うと涙が出ちゃうんだよねー。本当にみんなのことが大好きで、体にも気をつけてほしいし、ずっと一緒に楽しいことができたらいいなと思っています」と思いを伝えた。
ひろかは涙ぐみながら「歌もダンスも一番ではないけど、みんなが『ひろかが好きだよ』って言ってくれるから、それが私の支えになって、今まで幸せに生きてこれました」とファンに感謝。「これからもばっぷるがんばるので、もっと大きいステージまで届くようにずっと一緒にいて応援してくれるとうれしいです」と呼びかけた。
最後に鈴木は「いろんな方のお力添えでばっぷるがある」「1人じゃ生きていけないのが人間」「本当にヲタっぷる含めてみんなの力でこのステージに立てている」と感謝の思いを強調。声を震わせつつ「10代のときにママに『辛かったらやめていいんだ』って言われたんですよ。でも、辞めなかったらここまで来れたから……ママ続けるね、これからも! まったくもって私はばっぷるを辞める気ないし、永遠に続けてやるって思ってるから。これからも皆さんたくさんの応援よろしくお願いします!」と決意を新たにして、大きな拍手に包まれた。
ファンから花束を受け取った3人は来場者と一緒に「ばっぷるばっぷる~!」と叫ぶと、大きく手を振りながらステージをあとに。3人とも満面の笑みで、ライブを心の底から楽しんだ様子だった。
2ndワンマンライブを成功させた3人は、夏に3rdワンマンライブを開催予定。ばっぷるをさらに広めるため、次回も入場料は無料にするとのことで、詳細は後日発表される。
ばっぷる2ndワンマンライブ「ピース フォーエバー」2023年2月4日 ADRIFT セットリスト
01. ひーこらシャバダバ
02. フリーパスライセンス
03. 世界とLOVE
04. アンブレラ
05. ごちゃまぜフルーツ
06. 瞳オーガニック
07. Mysterious Zone
08. Pick Up
<アンコール>
09. 雨降りサンデイ
10. シャボン・タイムマシン
11. やったんDay
<ダブルアンコール>
12. YOU AND ME
13. ひーこらシャバダバ
14. I'm a President