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期待して待っていてください、3年越しの舞台「巌流島」開幕に横浜流星が気合い

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ナタリー

左から堤幸彦、横浜流星、中村隼人。

舞台「巌流島」が明日2月10日に東京・明治座で開幕。それに先駆け、本日9日に初日前会見が行われた。

「巌流島」は2020年に上演が予定されていた、マキノノゾミ脚本による舞台作品。このたびの上演では、堤幸彦が演出を担い、横浜流星が宮本武蔵役で主演を務める。また、相手役となる佐々木小次郎役には歌舞伎俳優の中村隼人がキャスティングされた。本作はさまざまに語り継がれてきた“巌流島の名勝負”が、新解釈・新脚本で上演される。劇中では、関ヶ原の戦いで落武者となった宮本武蔵と佐々木小次郎が、武芸者として名をはせ、互いに剣の道を突き進む様が描かれる。

初日前会見には横浜、中村、堤が登壇。横浜は開幕を控えた心境を「まったく新しい形の『巌流島』ができたなと、今、感じています。武蔵と小次郎の関係性には特に注目していただきたいです。やるべきことはやってきたので、あとは役として舞台上で生きるのみだと思っています」と語り、隼人は「最初は、いろいろな大先輩たちが演じてきた役をどう演じようと思ったのですが、マキノさんの脚本に堤さんの力が加わって、令和版の、佐々木小次郎と宮本武蔵の名を借りた、新しい作品ができあがったと思っています。約1カ月、みんなで毎日稽古した成果を初日に出せれば良いなと思います」と言葉に力を込めた。

また、堤はそんな2人を眺めながら「私のやり方として、最初に若手チームで(大まかな流れを)作っちゃうんです。それを2人に観てもらって、そこにポコっとハマってもらう。そこからそれぞれの魅力を出してもらうんですが、2人の芝居や役に対する情熱、気合いが日々力強くなって、毎日変わっていくんです。(会見後に行われる)最終通し稽古でも、1カ月以上培ってきたものを、乗り越える出来になるんじゃないかと思わせてくれます。演出家として、こんなドキドキやワクワクを感じることはなかなかない。期待しています!」とエールを送った。

なお、演出面ではデジタルを駆使し、カラフルさやギャグを封印したシンプルな作品世界が作られるという。その意図を堤は「シリアスな人間ドラマ、特にこの2人がどう出会い、どんな過程を経て、対決するに至るのかという“上り詰める”ような人間ドラマにしたい」からと明かした。最後に横浜が「大変お待たせしました。3年前に中止になってしまった作品がいよいよ明日からスタートします。あのときの申し訳ない気持ちや悔しい思いをしっかりと晴らせるように、また、新たなキャストに堤監督も加わって、確実にパワーアップした作品になったと自信を持って言えます。期待して待っていてください」と述べ、初日前会見を締めくくった。

東京公演は2月22日まで。その後、3月27日まで石川・新潟・秋田・愛知・兵庫・香川・福岡を巡演する。

「巌流島」

2023年2月10日(金)~22日(水)
東京都 明治座

2023年2月25日(土)・26日(日)
石川県 本多の森ホール

2023年3月1日(水)
新潟県 新潟県民会館

2023年3月4日(土)
秋田県 あきた芸術劇場ミルハス

2023年3月8日(水)
愛知県 名古屋国際会議場 センチュリーホール

2023年3月11日(土)・12日(日)
兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール

2023年3月15日(水)
香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)

2023年3月18日(土)~27日(月)
福岡県 博多座

脚本:マキノノゾミ
演出:堤幸彦
出演:横浜流星、中村隼人 / 猪野広樹、荒井敦史、田村心、岐洲匠、押田岳、宇野結也、俊藤光利、横山一敏、山口馬木也、凰稀かなめ / 才川コージ、武本悠佑 / 大石敦士、金井迪大、川田光太、菅野慶太、岸本康太、小泉丞、小林諒大、三本木大輔、菅原健志、高橋邦春、細川晃弘、前川貴紀