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【開幕レポート】“カッコイイ”と“オモロイ”を全力で披露する! 怒涛のエンターテインメント・ショー『CLUB SEVEN』20周年の賑やかな祝祭

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『CLUB SEVEN 20th Anniversary』より

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玉野和紀が脚本・構成・演出・振付を手掛け、2003年から始まったエンターテインメント・ショー『CLUB SEVEN』が今年20周年を迎える。それを記念する公演『CLUB SEVEN 20th Anniversary』が2月8日(水) に東京・シアタークリエで華やかに開幕した。

『CLUB SEVEN』シリーズは歌にダンスに芝居にタップにお笑いに……と、エンタテインメントの様々な要素をこれでもかと詰め込み、幅広い層から支持を得ている熱狂のショー・ステージ。今回は玉野とともに初期より出演しているレジェンドメンバー吉野圭吾、東山義久、西村直人に加え、原田優一、中河内雅貴、町田慎吾、上口耕平、中塚皓平、大山真志、香寿たつき、北翔海莉、彩吹真央、愛加あゆ、実咲凜音、音波みのりといった実力派16名が日替わりで出演。各ステージ男性7名、女性2名の9名が汗を飛び散らせ、“カッコイイ”と“オモロイ”を全力で披露する。玉野、吉野、東山、西村、原田、町田、中塚、香寿、実咲が出演した2月7日のゲネプロ(最終舞台稽古)を取材した。

クールな黒のロングコートに身を包んだキャストのダンスによるおなじみのオープニング。ここから始まるのは「劇場に来た人たちを楽しませるぞ」という意気込みが伝わる、プロフェッショナルたちの“本気”だ。美しくカッコいいソング&ダンスで沸かせたと思いきや、スケッチと呼ばれる寸劇では身体を張ったナンセンスな笑いを提供し、客席を爆笑、あるいは失笑(!?)させていく。スケッチは新作から定番キャラが登場するものまで多数。玉野のムチャぶりに百戦錬磨のキャストたちが目を白黒させながら対応していくアドリブの数々も、お楽しみのひとつだ。

2幕冒頭の恒例であった“ミニ・ミュージカル”は少々形を変え、“ミニミニ・ミュージカル”として某おなじみキャラたちが登場するスケッチと合体。後半は笑いに転じるとはいえ、実力ある俳優陣が1945年代のニューヨークを舞台にした物語を大迫力で演じ、見ごたえ充分。

そして最終コーナーは、大人気「五十音順ヒットメドレー」。“あ”から始まる曲、“い”から始まる曲……と五十音順に数珠繋ぎで楽曲を披露していくのだが、1音1曲ではなく、“あ”から始まる曲だけでも何曲登場するのか、という詰め込みようで、玉野曰く「過去最多の90曲超え」とのこと! 登場ナンバーは最新のヒットを多数盛り込み、ポップスに懐メロ、アイドルソングに宝塚ナンバー、CM曲とバラエティ豊か。そしてもちろん、この中でも歌ありダンスあり着替えありギャグありパロディあり、観る者をまったく飽きさせないパフォーマンスが怒涛の勢いで繰り広げられていく。

20周年記念公演だけあって、吉野のサル、東山のツタンカーメンといったおなじみのキャラクターも登場、ファンにとってのツボが悔しいほど押さえられているのも嬉しいところ。玉野と西村が少々毒舌なコギャルに扮する“玉子・ニャンコ”コンビに至っては、毒舌は自虐方面へも向けられ、もはや綾小路きみまろ的風格すら漂っていて、そんなところに20年という歳月の重みをチラリと感じたりも。

そして吉野はカッコいいのにマイペースにボケ倒し、東山はクールなのに関西人らしい思い切りの良い笑いで盛り上げ……と、『CLUB SEVEN』の顔というべきふたりが誰よりもサービス精神旺盛に笑いを取る。

もちろんほかのキャストも楽しく、中堅ながら大ベテランの風格と絶妙な“昭和み”で笑いも取る原田、場面ごとに柔軟に自身のカラーも変えていく町田、身体能力の高さに加え東山とのコンビネーションも美味しい中塚、、何をやってもハイレベルであるだけでなく元宝塚トップスターらしい粋を魅せる香寿、可憐さだけではないコメディエンヌっぷりを見せた実咲、いずれも他の舞台ではなかなか見ることのできない俳優陣の意外な横顔がここでは満開に花開く。

気付けば上演時間の3時間超があっという間に終わり、客席に座っていたこちら側も、キャストとともに駆け抜けたような疾走感、爽快感。今回は客席での発声はないものの“客席降り”もあり、本番のステージではきっと大きく盛り上がることだろう。このコロナ禍でライブエンタメ界を覆った暗雲も少しずつ晴れてきたのかな、と少し胸が熱くなる。『CLUB SEVEN』の“CLUB”は、小洒落たショークラブの意味なのか、大人たちが和気あいあいと遊ぶクラブ活動の意味なのか――。どちらでもいいけれど、とにかくプロたちが全力でエンタメする大娯楽舞台。見ればパワーをもらえること間違いなしだ。

取材・文・撮影:平野祥恵

<公演情報>
『CLUB SEVEN 20th Anniversary』

2023年2月8日(水)~2023年2月28日(火)
会場:東京・シアタークリエ
3月に静岡公演(静岡市清水文化会館 マリナート 大ホール)、大阪公演(梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ)、埼玉公演(ウェスタ川越 大ホール)あり

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※受付は2月17日(金) 23:59まで。予定枚数に達し次第、販売終了

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