広瀬すずがワケありOL役「水は海に向かって流れる」に大西利空、高良健吾、當真あみ
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左から泉谷楓役の當真あみ、熊沢直達役の大西利空、歌川茂道役の高良健吾。
広瀬すずが主演を務めた「水は海に向かって流れる」に大西利空、高良健吾、當真あみが出演する。
田島列島の同名マンガを映画化した本作の主人公は、過去の出来事から心を閉ざしてしまったワケありOL・榊千紗。彼女が暮らすシェアハウスに、同居人の甥である高校生の熊沢直達が入居したことから物語が展開していく。広瀬が榊に扮し「そして、バトンは渡された」の前田哲が監督を務めた。
このたび、直達役を大西、彼の叔父でマンガ家の歌川茂道役を高良が演じることが明らかに。大西は「直達のように、何か大きなものを背負う役柄を今まで演じたことがなかったので、不安でいっぱいでした」と撮影前を振り返り「完成した映画を観たら、画がとても綺麗で映画の世界観に直達をはめ込むことができたのかなと少し安心しました」とコメント。高良は「大人になりきれない茂道で、ダメダメな部分はありますが、彼の純粋な明るさがこの映画の中にはあると思いました」と話している。
また、直達に思いを寄せる同級生・泉谷楓役で出演したのは「かがみの孤城」で主人公に声を当てた當真。彼女は「前田監督から『そのままでいいんだよ』と言葉を掛けて頂き、リラックスして演じる事ができました」と述べた。
「水は海に向かって流れる」は6月にTOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
大西利空 コメント
初めて脚本を読んだ時、大役だったので、正直とても驚きました。
直達のように、何か大きなものを背負う役柄を今まで演じたことがなかったので、不安でいっぱいでした。実際に演じてみると、直達の性格や物語の進行に合わせた感情表現がとても難しかったのですが、だからこそ学べたことも多かったです。
広瀬さんとの共演は、緊張しましたが、本番外でもすごく優しく接していただいて、気持ちが和らぎました。広瀬さんのお芝居への強い熱量に負けないように臨みました。また高良さんには、本当の家族かのように支えていただきました。お芝居でつまずいた時も相談にのってくれて、とても救われました。當真さんは数少ない同年代の共演者で、凄く心強かったです。不安はずっとありましたが、完成した映画を観たら、画がとても綺麗で映画の世界観に直達をはめ込むことができたのかなと少し安心しました。
高良健吾 コメント
脚本を読んだ時、シンプルに「茂道をやってみたい。」と思いました。
大人になりきれない茂道で、ダメダメな部分はありますが、彼の純粋な明るさがこの映画の中にはあると思いました。
主演の広瀬さんは、凛とした佇まいで現場に居て、役に入り込む集中力が凄かったです。大西さん當真さんは2人共必死に現場にしがみついていました。芝居で悔しい思いもしたと思いますが、完成した作品の中の2人はとても素晴らしかったです。
「水は海に向かって流れる」は、僕の好きな映画です。現場では純粋な大人達がおもちゃで遊んでいるような感覚でした。リアルな心情にファンタジーが寄り添っていて、映画が楽しい場所に連れて行ってくれる。そんな作品になっています。
當真あみ コメント
私にとって初めての長編映画撮影という事もあり、明るく自分の気持ちに正直な楓ちゃんを演じられるのだろうか、と不安な気持ちもありましたが、前田監督から「そのままでいいんだよ」と言葉を掛けて頂き、リラックスして演じる事ができました。自分にない要素を持った人物を演じる難しさも感じました。
私が上手くいかず何度もやり直したシーンにも、広瀬さんはずっと側でお芝居にお付き合いくださいました。本当に感謝しています。大西さんは、熊沢くんの優しさそのままの雰囲気の方でした。同じ歳ということもあり、いい関係で同級生役を演じることができました。高良さんは、緊張していた私に気さくに話しかけてくださって、場を和ませてくださる温かい方でした。
完成した映画を観た時、登場人物それぞれの気持ちが流れ込んできて、なんだか自分に寄り添ってくれるような、そして最後にはスっと前を向かせてくれるような気持ちになりました。ぜひ、多くの方に観て頂きたいです。
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