【ライブレポート】XRライブ初体験のBLUE ENCOUNTが「NeoMe Live Special」に登場「進んでいけばまだ新鮮な場所に出会える」
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『NeoMe Live Special ~BLUE ENCOUNT~』
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XR技術で曲の世界観を演出した空間で、バーチャルとリアルとが融合したライブ「NeoMe Live Special」にBLUE ENCOUNTが登場、2月8日20時に配信がスタートした。
この日は、最新ミニ・アルバム『Journey through the new door』のリリース日。これまで全国津々浦々のライブハウスをツアーし、またアリーナを観客で埋め、野外フェスで観客を沸かせてきたライブバンド、BLUE ENCOUNTだが、XRライブは初体験。
最新作のタイトルの言葉を借りるなら、新たなドアを開いたライブである。曲数としては、全7曲によるセットリストとなったが、各曲NeoMeだけの演出が施され、ライブ初披露の新曲もプレイするなどスペシャルなライブとなった。
ユーザー(観客)がアバターとなってバーチャル空間に入って、アーティストのライブやパフォーマンスを楽しむことができる、スマートフォンアプリ「NeoMe」。今回BLUE ENCOUNTが出演したアプリ内「DOME STAGE」は、頭上の半球型のドームにまでステージと一体化した演出が施され、XRならではの没入感が味わえるステージだ。
通常の配信ライブとちがうのは、アバターとなった観客がジャンプやダンス、手拍子をしたり、また出演するバンド独自の“スタンプ”をアバター前方に物理的に飛ばしてリアクションをしたりと、観客としても空間を彩り、より没入感のあるライブに参加できること。
まだまだ不思議な感覚ではあるが、ライブが進むにつれて楽しみ方がわかってきたのか、あるいは(アバターではあるが)恥じらいも薄れてきたのか、どんどんジャンプしたり踊ったり、スタンプを連打したりと、観客が躍動的になっていくのが面白い。
もちろんこれも、バンドの演奏が白熱しているゆえだ。
昨年から行なってきた全国ホールツアー「BLUE ENCOUNT TOUR 2022-2023~knockin' on the new door~」を通して磨き上げ、力強くライブを幕開ける曲としてその存在感を示してきた「Z.E.R.O.」でスタートしたライブ。タフで高揚感のある高村佳秀(Ds)、辻村勇太(Ba)、江口雄也(Gt)によるアンサンブルと、エモーショナルな田邊駿一(Vo/Gt)のボーカルは、そのツアーの充実度を物語る。
大きなスケール感がある一方で、聴き手ひとりひとりの心もぐっとつかんでいく握力もある。4人が重ねてきた時間、キャリアを積んできたバンドの今を感じさせる曲だ。この曲を皮切りに、前半は最新ミニ・アルバム『Journey through the new door』からの曲が並んだ。
続いたのは、ライブ初披露となる「vendetta」。ライブ収録後のインタビューでは、通常のライブでの初披露とはちがった緊張感があったと語っていたが、BLUE ENCOUNTの新機軸となるグルーヴ感のあるサウンドと、曲の世界観を深紅と漆黒とで表現したエッジィな演出とがあいまって、曲の圧が凄まじい。細やかなフレーズやタッピングで曲のディテールを幾重にも広げる江口のギターも、NeoMeならではの巨大モニターで堪能できたりと、様々な角度から新曲の細部を見ることができるライブだ。
MCでは、普段のツアーでも各地のライブに来てくれるという辻村の母が、今日もアバターでいるかもしれない!?という話で盛り上がりつつ、またXRライブだからこそできる演出を実演。
田邊がパチンと指をスナップすると、ドーム内が一面日の出の空に、さらにスナップすると夕焼け空にと変化する。
「新しい場所でライブをすることに戸惑いはありますけど、それを楽しむのもまたライブ」と田邊は語り、次の曲に合うのはこんな感じだと、更に指をスナップすると会場は静かな夜の風景に。遠くで花火が打ち上がる叙情的な映像演出が醸し出すムードの中で、「終火」が美しく映える。
そしてライブ後半戦は、鉄板と言えるキラーチューンが並んだ。ワン、ツー、スリー、フォー!の掛け声とともにスタートしたのは、「バッドパラドックス」。毒ぽい曲の濃度をさらに引っ張り上げるようなドラッギーでサイケデリックな演出が、バンドのテンションを上昇させる。
続く「VS」は、これまでのライブならば“Lai lai la lai lai”のシンガロングが巻き起こる曲だが、今回はNeoMe特別仕様。「みんな、“あの”スタンプ押しちゃって!」(田邊)というコールとともに、会場内(画面上)が“LAI”のアルファベット3文字を模したスタンプで埋め尽くされ、観客たちも一段と楽しそうだ。
バーチャル空間ではあるが、インタラクティブなやりとりでライブが完成している。ステージ上に電飾を吊るして幻想的な雰囲気の中披露された「灯せ」での汗だくでのパフォーマンスは、その熱気も伝わってくる勢いだ。
背景のLED映像では、スローシャッターにしたカメラでメンバーのアクトを撮影し、それをリアルタイムで投影するという、映像演出的に新しい取り組みも取り入れられた。
結成18年、いろんな場所でライブをしてきたとMCをした田邊。それでもまだまだ行ったことがない場所がある、進んでいけばまだ新鮮な場所に出会えるんだと、この「NeoMe Special Live」に出演の感触を語った。
この春、メンバーの辻村がさらに音楽を学び、探求すべく渡米し、2拠点での活動となるBLUE ENCOUNT。ミニ・アルバム『Journey through the new door』は新たな扉を開いたその一歩を刻んだ作品となったが、今回のライブを通して、「これを観ている皆さんも、臆することなく挑戦をして、新たな場所を見つけてみませんか」(田邊)と語りかける。
そしてラストに送ったのは、バンドのアイデンティティを封じ込めた力強いアンセム「青」。バンドの歴史やこの日のライブの瞬間、瞬間が走馬灯のように繰り広げられる演出と、最後に“BLUE ENCOUNT”のロゴを背負って、《あなたらしく 青に挑め》と大きく鳴り響いた声は、熱く、リアルに胸を打った。
2月11日には、辻村渡米前の最後のライブとなる日本武道館で「BLUE ENCOUNT TOUR 2022-2023 ~knockin’on the new door~FINAL」が開催された。この「NeoMe Special Live」は、2月14日(火)の各20時よりアーカイブ配信があるので、武道館公演とはまた一味違ったライブ体験を楽しでほしい。
<ライブ情報>
NeoMe Live Special 〜BLUE ENCOUNT〜
アーカイブ配信:2月14日(火) 20:00〜
開催場所:バーチャルライブアプリ「NeoMe」内・ドームステージ
【チケット料金】
価格:3,000円(600ジェム)
■コラボアバターグッズセットチケット
チケット+サッカーシャツ:3,320円(664ジェム)
チケット+フェスT青・黒:各3,320円(各664ジェム)
チケット+背中にブルベア+頭のせブルベア:3,800円(760ジェム)
※コラボグッズはアプリ内のグッズSHOPでも購入が可能です。
【対応環境】
■iOS
推奨および対応OS:iOS13.0以降
推奨端末:iPhone X 以降
対応端末:iPnone8 以降
■Android
推奨および対応OS: Android9.0以降
推奨および対応RAM:4.0GB以上搭載のスマートフォン及びタブレット端末
「NeoMe」ダウンロードURL
・App Store:
https://apps.apple.com/jp/app/neome/id1597051065
・Google Play:
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.pia.virtualpia
関連リンク
公式HP:
https://blueencount.jp/
Twitter:
https://twitter.com/BLUEN_official
LINE:
http://line.me/ti/p/%40blueencount
Instagram:
https://www.instagram.com/blueencount_official/
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