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松村北斗と上白石萌音が瀬尾まいこ原作「夜明けのすべて」でW主演、監督は三宅唱

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左から上白石萌音演じる藤沢美紗、松村北斗演じる山添孝俊。

松村北斗(SixTONES)と上白石萌音のダブル主演作「夜明けのすべて」が、2024年2月に公開される。

瀬尾まいこの小説を原作とする「夜明けのすべて」。月に1度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗は、転職してきたばかりにもかかわらずやる気がなさそうに見える同僚・山添孝俊のある行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。自己嫌悪に陥る藤沢だったが、実は山添がパニック障害を患い、さまざまなことをあきらめていることを知る。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもない同志のような関係になっていく2人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

山添を松村、藤沢を上白石が演じる。監督を務めたのは「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱。脚本を和田清人と三宅が共同で手がけた。16mmフィルムで撮影された本作は現在編集中だ。

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でも共演した松村と上白石。松村は「山添くんと藤沢さんは、形容しがたい特別な関係性で難しい部分もありましたが、上白石さん演じる藤沢さんの存在があったからこそ、とても自然に山添くんの日常に溶け込むことができました」と述べ、上白石は「三宅監督の深く心強い全方位への愛、松村さんの悔しいくらい素敵なお芝居、隅々までこだわり抜かれた現場。これ以上ないほど贅沢な環境で、緻密な会話を重ねながら藤沢さんを演じた日々でした」と撮影を振り返っている。

松村北斗 コメント

実はお話をいただいたのは結構前だったので、やっと動きだした今、とても嬉しく思っています。まず原作を読ませていただいた時に、素敵な物語と文章の面白さであっという間に読み終えてしまったのですが、脚本では新たな要素が加わり、でも本作の持つ温かさはもちろん変わらずにそこにあって、改めてすごい脚本だなと感じながら演じました。そして今回、藤沢さんを演じられた上白石さんとは再共演となります。山添くんと藤沢さんは、形容しがたい特別な関係性で難しい部分もありましたが、上白石さん演じる藤沢さんの存在があったからこそ、とても自然に山添くんの日常に溶け込むことができました。三宅監督とは沢山会話させていただいたことが印象に残っています。とても心地の良い距離感で接して下さるので、毎日現場に行って撮影するのが本当に楽しみで撮影が終わる時は寂しい気持ちでいっぱいでした。未来に希望が持てるような作品をお届けしたいと思いますので楽しみにしていてください。

上白石萌音 コメント

「夜明けのすべて」は元から大好きな小説でしたが、撮影現場は小説がそのまま現実になったかのような空気感でした。三宅監督の深く心強い全方位への愛、松村さんの悔しいくらい素敵なお芝居、隅々までこだわり抜かれた現場。これ以上ないほど贅沢な環境で、緻密な会話を重ねながら藤沢さんを演じた日々でした。できることならタイムスリップしたいくらいです。公開を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

三宅唱 コメント

この場を借りて、かけがえのない小説の映画化を許可していただいた瀬尾まいこさんに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。撮影現場では、山添くんと藤沢さんを演じる二人の真摯な姿から、生きることの切なさや可笑しさやまだ言葉にならないものを受け取り、いつしか気持ちのいいエネルギーまでもらいました。それらは必ずや映画館のスクリーンを通して多くの方にも伝わるはずだと信じています。幅広い年代の、ユニークという言葉には収まらない役者たちとともに、またタフで軽やかなスタッフたちとともに、真剣に悩みながら、時にはなんとか笑いを堪えながら、この時代に新たな挑戦ができたことを光栄に思います。この物語を必要としているはずのさまざまな方たちに届けられるよう、スタッフ一同、完成に向けて大切に進めていきます。

瀬尾まいこ コメント

数年前突然パニック障害になり、楽しみが不安に変わる日々がやってきました。うまくいかないことが多い中、それでも、助けてくれる誰かがいて、明日を待ち遠しく感じることができています。
「夜明けのすべて」は、そんな中できあがった作品で、楽しんで書いている普段とは違い、ゆっくりと立ち止まりながらも書き進めていった物語です。
映画化され、物語の世界に触れられることをうれしく思います。また、見ていただいた方にとってほのかな光がちりばめられた温かいものになればいいなと楽しみです。

(c)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会