山田ジェームス武×和合真一×大森夏向が祝祭シリーズの魅力を語る
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インタビュー
左から)山田ジェームス武、大森夏向、和合真一 撮影:源賀津己
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すべて見る人気育成ゲームを原作にした舞台の新シリーズとなる舞台『魔法使いの約束』(通称:まほステ)祝祭シリーズ Part1が2月17日より開幕する。原作ファンの間でも人気の高い「祝祭シリーズ」を元に展開する本作。西の国の魔法使いシャイロックを演じる山田ジェームス武、南の国の魔法使いフィガロを演じる和合真一、そして今回より賢者・真木 晶役で加わることになった大森夏向の3人による鼎談インタビューが実現! 本作の魅力からお互いの印象までたっぷりと語ってくれた。
――祝祭シリーズならではの魅力、そこで見えてくる自身のキャラクターの新たな一面について教えてください。
山田 メインストーリーとはまた違う登場人物たちの一面を見られるし、段々とキャラクターへの理解が深まっていくのが楽しいですね。西の国で言うと、“自由気ままで楽しそう”というイメージの裏にあるもの、人間と魔法使いの関係性も見えてきます。「魔法使いの約束」の解像度がより高くなる作品になってます。
シャイロックに関しては、ムル(橋本汰斗)との関係性の部分でお互いの本質を理解し合えたんじゃないか……? と思える瞬間がほんの少しだけあるんです。でも、その解釈も見る人によって違うと思います。ほんの少し……でも今後に向けてもすごく大事になってくる部分だと思います。
和合 今回、南の国の素晴らしさをみなさんに伝えられるのが嬉しいし、本編で4人そろって何かするってなかなかなかったんですよね。4人で何か成し遂げるというのが楽しみです。フィガロについて語り出したら今日が終わると思いますが(笑)、最初にプロフィールを見た時は「何て大変な人なんだ……」と思いました。もともと北の国にいたという過去、本音を見せない部分、愛したものがいつ消え去ってもいいようにしか何かを愛せない部分だったり、魅力的だけど多面的な人ですよね。
今回も、本音を語っているように見えて、実は語っていない部分が多いなと。言葉ひとつの表層ではなく裏側にあるものを大切にしたいと思っています。
――大森さんは、この祝祭シリーズからの参加となりますが、これまで「まほステ」にどのような印象を持たれていましたか?
大森 歌が多い印象で、しかもどの曲もすごく素敵だなと思っていました。出演が決まって、一員になれることがとにかく嬉しかったです。ただ、日が経つにつれて不安にもなってきました(苦笑)。晶くんの立場としては、第1章から第3章では中央の国の話に関わることが多かったですが、今回は南の国や西の国に赴き、そこで暮らす人たちと触れ合う中での新たな発見もあるので、そこは演じる上ですごく楽しみです。
自分なりの賢者像という部分は正直、ずっと考え続けているんですが、何が正解かわからず……そもそも正解がないんでしょうね。晶くんは、魔法使いひとりひとりに寄り添いたいという気持ちを持っているので、あまり決めつけずにやっていきたいなと思っています。魔法使いたちが心を痛めている時は一緒に悲しみたいし、良いことがあったら一緒に喜びたい。純粋な晶くんの気持ちを表現できたらと思っています。
大森夏向の純真無垢な瞳に先輩たちも思わずドキリ……!?
――お互いの印象についてもお聞かせください。
山田 第2章で魔法使いが加わることになり、フィガロが和合ちゃんだと聞いた時は「嘘だろ!?」と思いましたね(笑)。性格も含めよく知ってるからこそ「え? フィガロ?」って。でも、実際に見て、他の人には絶対に演じられないくらいぴったりな役だなと思いました。本音を見せなかったり、明るく振る舞っていても何かを抱えている芝居ってすごく難しいんです。でも和合ちゃんが演じると、「何かある」と思わせてくれるんですよ。千歳を超えている魔法使い同士の会話もやっていて楽しいです。夏向とは、まだ合流して間もないけど、役や作品のことをすごく考えてくれていて、必死に頑張っているのが伝わってきます。お客さんも新鮮さを感じてくれると思うのですごく楽しみです。
和合 出演が決まった時、キャストのところにジェー(山田)の名前があって、正直イメージが結びつかないところはありました。
山田 お互いにそうだよね(笑)?意外な役だったよね。
和合 まさに(笑)。ジェーは、ストイックでカッコいい役が多い中で、シャイロックは美麗なタイプですからね。でも第1章を拝見したら、これはシャイロックだというのが腕の動き、立ち姿ひとつから伝わってきました。役をきちんと解釈し、それを自分のものにする天才だなと改めて感じました。
山田 「天才」ってワードが出た瞬間に、信じきれない思いが……(苦笑)。
和合 常日頃から、演技とかキャラ分析の話をすることが多いんですよ。僕も勉強させてもらってるし、相談もしています。現場でも面倒見がいいですし「ひとステにひと山田Jって言いたい!
山田 メッチャ褒めた。
和合 あとで口座に振り込んでね(笑)。夏向とは「はじめまして」ですが、すごく頼りがいがありますね。歌声もすごくキレイで……。
山田 本当にキレイな声よね。
大森 いえいえ(笑)。
和合 かつキレイな目をしてらっしゃる。そんな純真無垢な瞳で見られるとこっちが浄化されそうな……
山田 わかる(笑)。
和合 もう僕たちにはあんな目はできないよね?
山田 稽古でも、顔が見れなくなっちゃう(笑)。まだ固めずに作っている段階だからこそ、演技というよりも素の純粋な部分がより見え隠れして……。
和合 そんな目で見ないで! と言いたくなるような素敵な目を見せてくれます。
大森 ありがとうございます(笑)。役柄とも重なるんですけど、ふたりとも頼れる“先生”みたいな感じがあって、頼りにさせていただいてます。晶についてまだ明確ではない中で、フィガロとのシーンもシャイロックとのシーンもあるので、いろんなアドバイスをいただきながら作っていきたいと思っています。
――稽古場の雰囲気はいかがですか?
山田 「まほステ」に戻ると、みんな、仲良いなぁって感じるよね?
和合 ホッとしますね。我が家に帰った安心感があります。あとは、稽古場でもやはり国ごとの特色は感じますね。
山田 そうだね。うちはマイペースで自由だし、みんな“猫”タイプ(笑)。
和合 うちで、ジェーのような役割で真ん中で議題を打ち出すのは寿大だね。で、不思議ちゃんもふたりいて(笑)、バランスが取れてる。
大森 お芝居でもひとつアクションを起こしたら、みなさんが受け止めてくださるので安心して身を委ねていろんなことができるし、いつも発見があって楽しいですね。
取材・文:黒豆直樹 撮影:源賀津己
<作品情報>
舞台『魔法使いの約束』祝祭シリーズ Part1
2023年2月17日(金)~2023年3月5日(日)
会場:東京・天王洲 銀河劇場
チケット情報はこちら:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2240621
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