FRUITS ZIPPERの初ツアー大団円「つまらなかった毎日をハッピーにさせたい」大歓声にあふれた涙
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FRUITS ZIPPER「1st LIVE TOUR 2023 -WINTER- ♡BE AT THE HEART♡ -TOUR FINAL-」の様子。(撮影:ヨシモリユウナ)
FRUITS ZIPPERのライブツアー「1st LIVE TOUR 2023 -WINTER- ♡BE AT THE HEART♡」の最終公演が昨日2月12日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催された。
「1st LIVE TOUR 2023 -WINTER- ♡BE AT THE HEART♡」は、FRUITS ZIPPERにとって初の東名阪ツアー。彼女たちは全5公演のチケットをすべて完売させ、自身最大規模となるLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演に臨んだ。
開演時刻を過ぎステージの幕が上がると、メンバーカラーの衣装を身にまとった7人が姿を現す。彼女たちは「RADIO GALAXY」でライブをスタートさせ、息の合ったダンスでふるっぱー(FRUITS ZIPPERファンの呼称)を魅了。自己紹介ソング「うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!」を畳み掛け、初見の観客にも7人の名を知らしめた。曲の途中で繰り出されたのは、毎回恒例となっている鎮西寿々歌の一発ギャグ。彼女は「なんか後ろの方が気になるな?みんな気にならへん? 3、2、1、レッツゴー! ファイナルー! からの気になるー!」と叫び、困惑する観客を勢いでねじ伏せた。
1人ずつ自己紹介を終えたメンバーは「うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!」にも改めて触れ、歌詞のアイデアは自分たちで出したと語る。月足天音が「一番気になる歌詞を言っていい? まつかれのパートの『マカロンボイス』(笑)」と切り出すと、マカロンのサブスクリプションサービスの会員になっているという松本かれんが「毎日注文すれば1日1個ずつマカロンをもらえるんですよ!」とマカロン愛を語った。
仲川瑠夏が「今日は『♡BE AT THE HEART♡』にちなんで! そして今日という日『2月12日』にちなんで! 心拍数212までいくように興奮して盛り上がっていきましょう!」とフロアを煽って始まったのは「君の明るい未来を追いかけて」。7人は美しいフォーメーションで観客の視線を釘付けにする。「skyfeelan」「Re→TRY & FLY」「We are Frontier」を続けざまに披露したのち、櫻井優衣の伸びやかな歌声で「世界はキミからはじまる」がスタート。幻想的なスモークが立ち込める中、1人ずつソロパートを歌い上げた。
ここでFRUITS ZIPPERは本公演の特別企画「バレンタイン×キュンセリフコンテスト」を開催。一番かわいくチョコを渡せた人が優勝というルールで7人の対決が始まる。1つ目のお題「バレンタイン当日、バイト先の出口で待っていると憧れの先輩が…チョコを渡して告白♡」では早瀬ノエルがドイツ語を交えながら告白。ふるっぱーたちの大きな歓声が上がったが、「ずっと言いたかったんですけど…好きです」と圧倒的ないじらしさを見せた月足が勝利を収めた。続くお題は「バレンタイン当日の放課後、教室に行ってみると密かに気になっていた新人の先生が…チョコを渡して告白♡」というもの。松本は「あのね先生、これ義理チョコじゃないからね!」と照れながら伝え、客席から大きな拍手をもらい圧勝した。
真中まなが観客を熱く煽りアッパーチューン「ふれふるサマー!」でライブを再開する7人。ふるっぱーとともにタオルを振り回し、会場の熱気を上昇させていく。ステージが暗転し、スラップベースが炸裂して始まったのは彼女たちの代表曲「わたしの一番かわいいところ」。TikTokで2億回以上再生されているこの曲では、メンバーとふるっぱーが一緒になって踊った。鎮西が「新曲やります!」と宣言して「ハピチョコ」がスタートすると、バックスクリーンには無数のハートマークが映し出され、ステージはバレンタインにふさわしいガーリーな雰囲気に。ラスサビでは大きな音を立ててカラーテープが噴射され、場内は華やかな空気に包まれた。
アンコールの拍手に迎えられステージに帰ってきた7人は、ツアーを振り返り改めて挨拶。仲川はファンからもらった手紙について話し「心の病気だった方が、FRUITS ZIPPERに出会えて元気と勇気をもらったと言ってくれていて、『夢とかなくてどうしようと思っていたけど、FRUITS ZIPPERに出会えたから夢ができた』とお手紙に書いてあったんです。私は進路に迷っていたとき、人助けをするお仕事に就きたいとずっと思っていて、自分の生きる意味が人のためでありたいって思っていたから、つまらなかった毎日が私たちに出会って楽しくなったとか、少しでも思ってくれることがうれしくて。それをすごく感じたツアーだったから、これからもたくさんの人に出会って、いろんな人を元気にさせて、毎日をハッピーにさせたいなって思いました」と涙を堪えながら語った。
ツアーの成功を祝うかのような新曲「超めでたいソング ~こんなに幸せでいいのかな?~」が歌われ、ライブは残すところあと1曲。ラストナンバーのパフォーマンス中のみ動画撮影が許可され、再び「ハピチョコ」のイントロが流れ始める。ふるっぱーたちはスマートフォンを掲げて撮影に集中し、客席はこの日一番の静寂に包まれた。終演後にはFRUITS ZIPPERのプロデューサー・木村ミサもステージ上に現れて、3階席まで埋まった客席を目にして思わず涙。温かい雰囲気の中でツアーは大団円を迎えた。
なおFRUITS ZIPPERは結成1周年を記念したワンマンライブ「FRUITS ZIPPER 1st Anniversary Live」を5月4日に東京・豊洲PIT、5月26日に大阪・なんばHatchで開催。4月5日には台湾・Legacy Taipeiでの単独ライブが決定している。
FRUITS ZIPPERの東名阪ツアー「FRUITS ZIPPER 1st LIVE TOUR 2023 -WINTER- ♡BE AT THE HEART♡ -TOUR FINAL-」2月12日 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト
01. RADIO GALAXY
02. うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!
03. 君の明るい未来を追いかけて
04. skyfeelan
05. Re→TRY & FLY
06. We are Frontier
07. 世界はキミからはじまる
08. ずっと、ずっと、ずっと!
09. ふれふるサマー!
10. 完璧主義で☆
11. わたしの一番かわいいところ
12. ハピチョコ
<アンコール>
13. 超めでたいソング ~こんなに幸せでいいのかな?~
14. ハピチョコ
FRUITS ZIPPER 1st Anniversary Live
2023年5月4日(木・祝)東京都 豊洲PIT
2023年5月26日(金)大阪府 なんばHatch
FRUITS ZIPPER -Live in Taiwan 2023-
2023年4月5日(水)台湾 Legacy Taipei