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監督の実体験がそのまま映画に! 『逆転のトライアングル』カップルが痴話喧嘩を繰り広げる本編映像公開

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映画『逆転のトライアングル』より (C) Fredrik Wenzel (C) Plattform Produktion

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映画『逆転のトライアングル』の本編映像が公開された。

カンヌ国際映画祭、最高賞であるパルムドールを受賞。さらに本年度アカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞の主要3部門にてノミネートされた本作。残念ながら本作が遺作となってしまったチャールビ・ディーン扮するモデル・人気インフルエンサーのヤヤと、ハリス・ディキンソン扮する落ち目の男性モデル・カールのカップルは、招待を受け豪華客船クルーズの旅に。リッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界。しかしある夜、船が難破。そのまま海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態で、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃婦だった――。

公開された映像では、カールとヤヤの恋人ふたりの痴話喧嘩が描かれている。“デート代は男性が支払うもの”という固定観念に加え、自分より稼ぎがいい彼女の財布の紐が固いことに不満を募らせたカールは、意を決して話を切り出す。「性別の役割にとらわれるべきじゃない」「対等でいたい」と力説するカールに対し、「お金の話はクールじゃない」と一蹴するヤヤ。エレベーターの中で言い争いは白熱し、ヤヤはカールのシャツに50ユーロ札を突っ込むが、そんな予想外の行動にカールは大激怒。「僕をナメるんじゃない。調子に乗るなよ!」と声を荒げている。

喧嘩の途中、何度も閉まろうとするエレベーターのドアを阻止しながら鬼の形相で話し続けるカールの必死な姿がもはや滑稽なシーンだが、実はこれはスウェーデンの鬼才、リューベン・オストルンド監督の実体験。「このシーンは、カンヌの5つ星ホテル、マルティネスのエレベーターで僕とパートナーのシーナが実際に繰り広げた口論なんだ。まだ僕らの関係が始まったばかりの頃、僕は彼女にいいところを見せたくてカンヌに招待した。初日の夜、2日目の夜、3日目の夜と、僕が夕食代を払ったところで思ったんだよ。『まずい、思い切ってこの件について話し合いをしないと。彼女のことが好きすぎて、男がいつも支払うべきだとされている男女の役割に踏み込めていなかった』ってね。正直に話してみたらそのまま口論になってしまって、彼女は僕のシャツに50ユーロ札を突っこんだんだ。部屋でひとり腰を下ろした時に、『ああ、関係をぶち壊しちゃった』って後悔したけど、その後部屋に戻ってきた彼女と本心をさらけ出して話し合った。お互いの弱いところも見せられるようになったおかげで、彼女とはもっと親しくなれたよ」と、赤裸々に語っている。

『逆転のトライアングル』は2月23日(木・祝) に公開される。

映画『逆転のトライアングル』本編映像

<作品情報>
『逆転のトライアングル』

2月23日(木・祝) 公開

監督:リューベン・オストルンド
出演:ハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン、ドリー・デ・レオン、ウディ・ハレルソン ほか

関連リンク

公式サイト:
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Twitter:
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