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世の中に深く影響を与えるデザインを紹介する企画展『The Original』3月3日より開催

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左:ミケーレ・デ・ルッキ「セクレテッロ」(2016、ユニフォー) 中央上:インゲヤード・ローマン「ウォーターカラフェセット」(2017、木村硝子店) 右上:エンツォ・マーリ「フォルモサ」(1963、ダネーゼ・ミラノ) 右下:ジャスパー・モリソン「ムーン ティーポット」(1997、ローゼンタール)

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東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTでは、3月3日(金)から6月25日(日)まで、デザインジャーナリストの土田貴宏を展覧会ディレクターに迎えた企画展『The Original』が開催される。

英語の「original」は、「最初の/新たな/独創的な」などの意味をもつが、同展では、「世の中に深く影響を与えるデザイン」を「The Original」と定義しているという。必ずしも「始まり」という意味ではなく、多くのデザイナーを触発する根源的な魅力と影響力を備え、そのエッセンスが後へとつながっていくものを「The Original」=「オリジナルなもの」ととらえているのだ。

生活の中にある多様なデザインは、本来はその歴史の中で影響し合い、時代に求められるかたちへと展開し続ける。だが、生活様式が目まぐるしく変化する現代社会では、そのデザインの本質が見失われがちなのではないか――こういった危機感が、同展の企画の背景にはあるようだ。 同展では、今あるデザインの参照点であり、端緒となっている「The Original」をたどり、見つめ直すこと、さらにそこから未来のデザインを生み出し、思考や行動の可能性を広げていくことを目指している。

会場に並ぶのは、デザインの第一線で活躍する同展ディレクターの土田、企画原案の深澤直人、企画協力の田代かおるの3名が選んだ約150点のプロダクト。家具、食器、テキスタイルや玩具などのなかには、デザインの歴史をつくった名作が多く含まれ、日本ではほとんど流通しなかった「知られざる名作」もある。また、歴史的に評価された作品のみならず、それに匹敵する近年のデザインにも目配りがなされている。

同展ではまた、プロダクトの魅力を伝える大判写真やテキスト、選考過程やデザインの関係性を説明する資料、さらに実際の生活で使用する様子を体感できるよう、部屋のかたちで再現するインスタレーションの展示もある。様々な展示を通して、個々のプロダクトの魅力にふれるとともに、「The Original」の背景にある考え方にも思いを馳せたい。

エンツォ・マーリ「16アニマリ」(1959、ダネーゼ・ミラノ)
ベント・ソーンフォルス、ニナ・ノーグレン「ヌードメタリック(ピローケース)」(2016、マグニバーグ)
ウォーレン・プラットナー「プラットナー コーヒーテーブル」(1966、ノル)
クララ・フォン・ツヴァイベルク「ペーパー ペーパー ビン」(2020、ヘイ)
深澤直人「Takoアームチェア」(2020、マルニ木工)
PHOTO: UNTITLED (THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #152-1206), 2022 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM

<開催情報>
企画展『The Original』

会期:2023年3月3日(金)~ 6月25日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
時間:10:00~19:00 (入場は18:30まで)
料金:一般1,400円、大学生800円、高校生500円
休館日:火曜(3月21日は開館)
公式サイト:
http://www.2121designsight.jp/

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