藤倉大のオーケストラ作品「尺八協奏曲」が第70回尾高賞を受賞
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藤倉大 (C)Alf Solbakken
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すべて見るロンドンを拠点に活躍する作曲家、藤倉大のオーケストラ作品「尺八協奏曲」が第70回尾高賞を受賞した。
「尾高賞」は、NHK交響楽団の前身・日本交響楽団専任指揮者で作曲家でもあった尾高尚忠氏(1911-1951)の功績をたたえ、すぐれた邦人作曲家によるオーケストラ作品を顕彰するために設けられた作曲賞。
藤倉は「secret forest for ensemble」(2009年)、「Rare Gravity for orchestra」(2015年)、「Glorious Clouds」(2019年)に続き4作目の受賞となる。
今回の受賞作品「尺八協奏曲」は、フランス国立ブルターニュ管弦楽団による委嘱で作曲され、2022年4月28日にフランスのレンヌ市にて世界初演が行われた。
今年6月27日(火)に東京オペラシティ コンサートホールで開催されるNHK交響楽団「Music Tomorrow 2023」 でも演奏される。
NHK交響楽団「Music Tomorrow 2023」
6月27日(火) 19時開演
東京オペラシティ コンサートホール
藤倉 大/尺八協奏曲(2021)
一柳 慧/ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲(2021)
スルンカ/スーパーオーガニズム(世界初演)
指揮:ライアン・ウィグルスワース
尺八:藤原道山
ヴァイオリン:金川真弓
三味線:本條秀慈郎
https://www.nhkso.or.jp/concert/20230627.html?pdate=20230627
●藤倉大(作曲)
大阪生まれ。15歳で単身渡英しベンジャミンらに師事。数々の作曲賞を受賞、国際的な委嘱を手掛ける。
15年にシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》を世界初演。19年に尾高賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。20年にオペラ《アルマゲドンの夢》を新国立劇場で世界初演。数々の音楽誌において、その年のオペラ上演におけるベストに選出された。
近年の活動は多岐に渡り、リモート演奏のための作品の発表や、テレビ番組の作曲依頼も多数。録音はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルや自身が主宰するMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版されている。
https://www.daifujikura.com/
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