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白濱亜嵐×関口メンディーが語る、“俳優”としての成長 「自由にやっていいんだと教わった」

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 白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)主演のオリジナルドラマ『ハピゴラ!』が現在配信中だ。本作は、映画『パークアンドラブホテル』で日本人初となるベルリン国際映画祭最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出が監督・脚本を担当。白濱演じるサラリーマンの拓也がひょんなところから何者かに追われる社長令嬢のお嬢様を助けるというドタバタ騒動を描いたストーリーに仕上がっている。『ハピゴラ!』とは、“ハッピー・ゴー・ラッキー ”の略語であり、「いつも前向きで楽しく」というテーマが掲げられている。

 主演の白濱亜嵐、幼馴染・マンズを演じた関口メンディー(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)の2人に、本作での演技や、E-girlsの須田アンナ、西田尚美、田口トモロヲら俳優陣との共演について語ってもらった。

■白濱「自分自身の可能性も広がる」

ーー『ハピゴラ!』が完成してみていかがですか?

白濱亜嵐(以下、白濱):オリジナルのネットドラマということで、普段テレビでドラマを観る習慣の少ない方にも繋がることのできる機会になると感じています。スマホなどで動画を観る若い世代の方も多いと聞く中で、こうやって配信ドラマにチャレンジできることに対して自分自身もすごく可能性の広がることだなと。今作が久しぶりのドラマ出演でもあるので、純粋に幅広い層の多くのみなさんに届いてほしいです。

ーー“ハッピー・ゴー・ラッキー”=いつも前向きで楽しく、というテーマが掲げられていますね。

白濱:“ハッピー・ゴー・ラッキー”というテーマは個人的にも当てはまる気がします。ドラマ全編を通して提示しているテーマであり、観てくださる方にも伝わってくれたら嬉しいです。

関口メンディー(以下、関口):そういうスタンスでいられたら誰もが楽しいとわかっていながらも、普段の生活の中でイヤなこともあったりして忘れがちになることでもあると思うんです。それだけに、ドラマを通してそういう当たり前に大事にすべきものを感じてもらえたらとも思いますし、前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

ーーご自身の役を演じるにあたって意識したことは?

白濱:僕の演じた拓也は開発エンジニアの仕事をしているんですが、本当に一般的なサラリーマンのひとりだと思いますので、そこをしっかりと意識して演じようと考えていました。実際にサラリーマンを経験したことはないのですが、だからこそセリフの言い回しもお芝居にするんじゃなくて、実際に話しているのと変わらないテンション感でナチュラルにやる。普通にしゃべっている感覚で演じるようにしていました。

関口:僕が演じたマンズは日雇いの仕事をしていて、ある程度の収入があって楽しく生きていければいいという性格だと思うんですけど、実はそれって個人的には素敵だなと思っています。今回であれば幼馴染のジャッキー(拓也の子どもの頃のあだ名)のために、身体を張るじゃないですけど、周りの人を大切するという優しい心の持ち主であり、個人的にもマンズはいいやつだなと思いながら演じていました。あとは、下町出身の役なので特有のべらんめい口調ですね。台本にはあったんですけど、難しくてできなかったです(笑)。

■関口「自分と重なる部分のあるキャラクターだった」

ーーメンディーさんは今作が初めてのドラマの現場です。

関口:キャラクターが見えやすかったので、イメージしやすかったですね。泣くお芝居もあったんですが、難しかったというより、当然のことながら初体験だったので新鮮でした。基本は自分と重なる部分のあるキャラクターだったと思います。

ーー白濱さんも拓也との共通点を感じましたか?

白濱:あまり共通点はなかったかもしれないです。拓也は人生に絶望まではしていなくとも、特別な生きがいを持たずに毎日を淡々と過ごしている。それをイヤだとも思っていなくて、かといってそんな生き方が好きでもない。夢や目標を持たず、社会の波に流されて生きていってしまう拓也の性格については意識していましたね。

ーーヒロインを演じた須田アンナさんとのお芝居については、いかがですか?

関口:これまで仕事で接する機会があまりなかったんですが、現場でも常に明るくて周りに気を使わせない、素敵な人柄だと感じました。ナチュラルに演じているように感じた今回の役は、彼女にぴったりだったんじゃないのかなと思います。

白濱:確かにアンナちゃんはリアルというか、すごくナチュラルに演じていたのでやりやすかったです。役柄の天真爛漫なキャラクターもとてもよく出ていたので、パフォーマーとしての彼女とはまた違う一面が観られる作品なんじゃないかなと。

ーー西田尚美さんや田口トモロヲさんといった名優も出演しています。

白濱:実は西田さんとは2度目の共演で、1回目は映画『ひるなかの流星』の時に永野芽郁さんが演じた女性のお母さん役として同じシーンがありました。本当に経験豊富な方で一緒に演じていると自然とレスポンスしたくなるんです。西田さんとかけ合いすることによってすんなりセリフが出てきたり、自然な表情も生まれたように感じます。幅広いお芝居をされる田口さんとの共演も本当に勉強になりました。ひとつのセリフに対して100通りくらい返す能力を持っている方で、こんな風に自由に演じていいんだと。

関口:ベテランの方々のお芝居を見ていると、より自分の役も引き立ててもらえるというか。その方々の演技から感情をもらってセリフを言えたりもするので、そうやってドラマにリアルさを加えていくんだなと改めて勉強になりました。

■白濱「今後の糧として活かしていきたい」

ーースダンナユズユリーによる「ハピゴラ!」が主題歌に起用されていますが、曲についてはどんな印象がありますか?

関口:ありがたいことに、亜嵐くん、須田さん、僕という3人でメインを担わせてもらったドラマだからこそハマる楽曲だと思っています。何よりもスダンナユズユリーの世界観は、今回のようなドタバタ劇にぴったりだと感じました。曲自体もかわいくてかっこいい上に、エンディングの映像で3人がじゃれ合ってる姿にもほっこりしますね(笑)。

白濱:主題歌も物語のためにあるものだと思うんですが、このドラマに合わせて制作された「ハピゴラ!」は、作品の内容にも合っていて本当にいい曲だと思います。アンナちゃん自身が出演している作品で、主題歌も自分の所属しているグループが任されるというのはなかなか経験できることでもないと思いますし、純粋に応援したい気持ちもあってこの曲が好きになりました。

ーー俳優として今作だからこそ表現できたものはありますか?

白濱:今回初のサラリーマン役を通して演技の幅を広げさせてもらえた気がしていて、今後もいろんな役に挑戦してみたいと改めて思いました。あと、今回の現場では熊坂監督から自由にやることの楽しさや大切さなど学ぶことも多かったので、今後の糧として活かしていきたいです。

関口:現場経験が少ないのでいろいろ経験を積むのも大切だと思うのですが、亜嵐くんの言ったように自由にやっていいんだということを今回の熊坂監督から教わりました。話し合ってアイデアを出しながら一緒に作り上げていく過程がとても楽しかったです。そうやって監督をはじめキャストの方々から様々なインスピレーションを受けたことで、お芝居に対して考える脳が養われたと思うので、自分にとっても今後につながる大事な作品に出会えたと思います。

ーーどんな風にドラマを楽しんでもらいたいですか?

関口:平凡な毎日に一石を投じるじゃないですけど、僕の演じたマンズもそういう日々を変えたくて渦中に飛び込んだところがあると思うんです。思い切って一歩踏み出すことで見えてくる景色や、積極的に動くことで成長できることもあるんだと、今作で感じてほしいです。その上で、このドラマを観て少しでも「今日は昨日とは違うこんなことをやってみよう!」という気持ちを持ってもらえたら嬉しいです。

白濱:まっすぐなストーリーで気負わずに観られると同時に、「明日からまたがんばろう!」と思えたり、「なんかわかる!」と共感できる作品でもあると思います。このドラマが、観てくださるみなさんにとって大切なことに気づくきっかけになったり、過去の自分を思い返す機会になってくれたら嬉しいです。

(構成=編集部)