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高良健吾、後悔なしの初監督作品を披露するも「監督と言われるのに慣れない…」

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「アクターズ・ショート・フィルム3」舞台挨拶にて、「CRANK-クランク-」の監督を務めた高良健吾。

オムニバス作品「アクターズ・ショート・フィルム3」の舞台挨拶が本日2月18日に東京のユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、「CRANK-クランク-」で監督・脚本を担当した高良健吾と、プロデューサーの小室秀一が登壇した。

WOWOWが主催するプロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」では、予算や撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。第3弾では高良のほか、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎が参加した。

観客の前に立った高良は「まだ自分のことを監督と言われるのに慣れてなくて……。自分で映画を撮るということ自体、すごく覚悟が要りました。何かを作ったあとは反省点があったり、『次やるんだったら』と考えたりもしますけど、後悔はありません。これが自分がやりたかったことで、それを映画館のスクリーンで観てもらえて、とてもうれしいです」と感謝を伝える。また以前から「自分も参加してみたい」という気持ちがあったようで、オファーが来たときは「やっと来たか!」と喜んだと明かし、監督業に意欲的だったことをうかがわせた。

「CRANK-クランク-」は、東京を忙しく走り回るメッセンジャー・丸の物語。中島歩が丸、染谷将太が仲間のヒデに扮した。丸とヒデが自転車で走るシーンにこだわったという高良は「道路の状況だったり、時間帯、カメラとの距離、間のタイミング。そういうところから丸の心情が透けて見えたらいいなと思って、自転車のシーンを多く使いました」と説明。さらに「カットしたシーンがあまりないんじゃないかな。正直、あと5分ぐらいは削れると思います。でも、自分の初監督で初脚本だったから、後悔したくないなと思って、人にどう思われてもいいからやりたいように。ページを1枚1枚めくるような映画にしたかったので、ほぼほぼカットせずに作りました」と編集にも言及する。

作品と真摯に向き合う高良を見てきた小室は「俳優だけでなく、スタッフ、関わっているすべての人、もっと言うと撮影場所を含めたすべてにおいて気を遣って、繊細に現場を進めていました。ただ、その中でめちゃくちゃうれしそうなんですよ」と証言。高良は「『何があっても、つまずいても、もう1回やれるじゃん。自分で自分にOKを出せばいいじゃん』っていう気持ちで臨みました。『これからがんばろう』とか『明日がんばろう』とか、大事じゃなくても、このあとの自分がすることに対して『がんばろう』と思える程度でいいんです。それぐらいの手軽な映画になったらいいなと思って作りました」とメッセージを伝えた。

「アクターズ・ショート・フィルム3」は2月19日、23日にも特別上映とイベントを実施。WOWOWオンデマンドでは全エピソードが配信されている。