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福山雅治が日曜劇場で全盲のFBI捜査官に、バディを組むのは大泉洋「新作の“伝説”仕入れるのが私の使命」

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ナタリー

「ラストマン-全盲の捜査官-」ビジュアル(c)TBS

福山雅治が、4月より放送されるTBS系日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」に主演することが発表された。

今作で福山が演じるのは、アメリカから期間限定で交換留学生として来日したFBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官の皆実広見(みなみひろみ) 。皆実は人たらしな性格で愛嬌や社交性があり、いつも人の輪の中心にいるキャラクターだ。過去の事故がきっかけで両目の視力を失っているが、鋭い分析力、嗅覚、触覚で事件を必ず終わらせるため「最後の切り札」という意味でFBIでは「ラストマン」と呼ばれていた。

そんな皆実とタッグを組むことになるのは、大泉洋演じる警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(ごどうしんたろう)。ある理由から「悪を絶対に許さない」という並々ならぬ正義感があり、犯人を捕らえるためにはどんな手段もいとわない、行き過ぎた一面も。そんな姿勢から警察内部にも敵が多い心太朗だが、“次期警察庁長官”と目されている兄から命じられ、皆実のアテンドを担当することになる。

人を信じ、なんの屈託もなく周りに助けを求めることができる皆実と、己だけを信じて1人で生きてきた心太朗という真逆の凸凹コンビがバディを組み、事件を解決していく姿が描かれる今作。脚本は「グランメゾン東京」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」「マイファミリー」といった日曜劇場の数々を担当してきた黒岩勉が手がける。

福山が日曜劇場の主演を務めるのは、2019年4月期放送の日曜劇場「集団左遷!!」以来4年ぶり。 また、福山と大泉がドラマで共演するのは、2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」以来、13年ぶりとなる。

本作への出演に際し、福山は「テーマやメッセージも含めて、様々な挑戦があるドラマだと思います」とコメント。そして「その挑戦を大泉さんとバディを組むことで楽しんで演じられたらと思っています。シリアスだけれど、ちょっとニヤリとできるような、そういう見せ方がこのバディだったらできるんじゃないかと」と、大泉とのバディ結成に期待を寄せる。一方の大泉は福山との共演について「最近は『福山さんのモノマネをする人』または『福山さんの面白伝説を語る人』と思われがちでしたので、刑事ドラマという私も初めて挑戦する新しい世界でしっかりと共演できるのはとても光栄です」と語り、「ドラマを最高に盛り上げつつ、新しい福山さんのモノマネと新作の『福山雅治伝説』を仕入れるのが私の使命と感じております! どうぞ、様々な観点でご期待ください(笑)」と意気込みを見せている。

福山雅治 コメント

今回演じるのは、全盲のFBI捜査官である皆実広見。タイトルにある“ラストマン”という言葉の通り、難事件を解決する最後の切り札になる男。鋭い分析力、嗅覚、触覚を持ちながら、自分ができないことに関しては素直に人にお願いすることができ、できることは当然自分でやる。フェアな精神を持っていますが、正義のためには二枚舌、三枚舌を使う、“上手くやる大人の男”です。
また、多様性と同時に“平等とは何か”を探っていくのが今作の根底に流れるテーマ。事件のケースには、リアルタイムで起きている様々な社会問題が題材となっているシーンも出てきます。その題材は、単にドラマを作る設定として使っているのではなく“誰もが等しく生きていく社会とはどういう社会か”ということを、様々な側面から見せていくエンターテインメント作品になっています。
今回バディを組むことになる大泉洋さんは、お芝居でいうと13年前に大河ドラマ「龍馬伝」でご一緒して以来です。そのときは近藤長次郎(※福山が演じた坂本龍馬の同志)として自害をされて、非常に悲しい別れをして以来です。今作では、警察社会を懸命に生き抜こうとする護道さんに会えてうれしかったですね。
なので今回は全く新しい関係です。護道心太朗というのは、大泉さんの根底に流れているかっこいい部分と、これもちょっとあるのかな? ダークな部分を持ちあわせている。“悪かっこいい”部分がある役なので、それを見られるのが僕も楽しみです。
一人ではできないことが二人でできる。最高で最強のバディがさらに周囲の人を巻き込んで、大きなうねりを生み出す。二人でそのうねりの中心になれればと思っています。
テーマやメッセージも含めて、様々な挑戦があるドラマだと思います。その挑戦を大泉さんとバディを組むことで楽しんで演じられたらと思っています。シリアスだけれど、ちょっとニヤリとできるような、そういう見せ方がこのバディだったらできるんじゃないかと。
軽くではなく軽快に。重たくではなく重厚に。日曜の夜にスカッとできるドラマです。ぜひご覧ください。

大泉洋 コメント

護道心太朗という人物は祖父の代から続く警察官僚一家で、自らもキャリアでありながら官僚ポストにはつかず、現場にこだわり、時には手段を選ばず、犯人を挙げることだけに異常なまでに心血を注ぐ人物です。
福山さんとの共演は、13年前の「龍馬伝」ぶりになります。
最近は「福山さんのモノマネをする人」または「福山さんの面白伝説を語る人」と思われがちでしたので、刑事ドラマという私も初めて挑戦する新しい世界でしっかりと共演できるのはとても光栄です。最強のバディとしてドラマを最高に盛り上げつつ、新しい福山さんのモノマネと新作の「福山雅治伝説」を仕入れるのが私の使命と感じております!
どうぞ、様々な観点でご期待ください(笑)。

黒岩勉(脚本)コメント

目が見えない方々に取材といいますか、楽しくおしゃべりする時間をいただきました。
当たり前なのですが、目が見えない方々にとって私の外見は一切関係なく、選ぶ言葉や話す内容、考え方など、中身だけでこちらの人間性が判断されます。なんだかすべてを見透かされているような気分になり、誰よりも人の本質を見抜く目を持っているのだと感動しました。
「ラストマン」は皆実広見という全盲のFBI捜査官が活躍する娯楽エンターテインメントです。全話を通して明かされていく大きな秘密やどんでん返しも用意してありますし、家族全員がワクワクドキドキしながら難しいことは一切考えずに、ひたすら楽しめる連続ドラマを目指して脚本を書かせていただいています。
でも、この物語の根底にあるテーマは「多様性」と「寛容さ」です。
最高のエンターテイナー・福山雅治さんと大泉洋さん、そして魅力的な仲間たちが、社会で苦しんでいる人たちやマイノリティーを切り捨てている今の残酷で息苦しい時代を、痛快に打ち破ってくれるはずです。
このドラマを見た人が自分の周りにいる人たちに優しくなれる。相手の気持ちを慮り、一緒に学んだり働いたりしていこうと思える。そんなきっかけになれれば幸いです。

土井裕泰(演出)コメント

福山雅治×大泉洋という最高のコンビのセッションにいま立ち会えることは、作り手としてとても特別なことだと、ちょっと震えながら日々撮影を進めております。
ドラマ史に残る、新たな名バディの誕生をぜひ期待してお待ちください!

東仲恵吾(編成プロデュース)コメント

4月の日曜劇場は、福山雅治さんと大泉洋さんという最高の二人をお迎えして、日曜の夜に楽しんでご覧いただける痛快ミステリーエンターテインメントをお届けします。
今回、主人公・皆実を通して描いていることは、“多様性”であり“人とのつながり”です。今作を作っていく中で、皆実と同じ視覚障がいのある方々にお話をうかがう機会をいただきました。そこで強く心に残ったのは、“困ったら躊躇なく手助けを求めるし、そのことに心から感謝する”という言葉でした。
その会話を通して、今作で描く主人公は一人でなんでもできるスーパーヒーローではなく、周りの力も借りて事件を解き明かしていく“新時代のヒーロー”にしようと決めました。
人の力を借りて達成することの方が一人でやるよりよっぽど大変だけど、人と力を合わせるからこそ解決できる……そういうお話になっています。
そして、回を追うごとに次第に明らかになっていく主人公・皆実の秘密、心太朗の過去、さらに複雑に行き交う本格的な人間ドラマも目を離せない大きな見どころになります。
人間的愛らしさもあり、どこにいっても人の輪を作る魅力を持っている主人公を考えたときに、世界中で愛されているエンターテイナーである福山さんしかいないと思い、オファーをさせていただきました。
実際に撮影前に福山さんと何度もお会いさせていただきましたが、自然と人を虜にするかっこよさと周りを明るく元気にさせる魅力に溢れていて、皆実そのものでした。
そして、そんな皆実のバディは毒づきながらもものすごい愛に溢れた人にしたいと思ったとき、国民的俳優の大泉さんが思い浮かびました。大泉さんとは以前、一度だけご一緒させていただいたことがあるのですが、周りを笑顔にするひょうきんさを持ちつつ、誰よりも役に真摯に向き合うギャップがすごく素敵で、今回の心太朗という二面性のある人物にはうってつけの人だと感じております。
この二人だからこそ醸し出せるやりとりこそが、一朝一夕ではない“無敵のバディ”を作り出してくれると確信しています。すでに撮影は始まっておりますが、ワクワクが止まらない最高のエンターテインメントに向かっております。ぜひ、お楽しみください。