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【くるりインタビュー】もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれない

音楽

インタビュー

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くるり

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EPとしては、『琥珀色の街、上海蟹の朝』以来2作目となる。“くるりっぽい”と言われて、これほど思い浮かべる人にとってイメージがたくさんあるバンドも珍しいのではないかと想像する。
そこがくるりの凄味でもあるわけだが、今回EPに収録された6曲は、すべてが名曲と言って差し支えない曲ばかり。おそらく、誰もが思い描く“くるりっぽい”が重なる部分が鳴っている。1曲ずつ、岸田繁と佐藤征史に聞いた。

M-1「愛の太陽」
時間の感覚というか、テンポはすごくあるんですけど、ゆったりと聴かせられる曲の構造になっています(岸田)

――それでは早速、収録順に1曲ずつ伺わせてください。まずは1曲目「愛の太陽」から。

岸田 アイデア自体は古くから持ってたものです。映画(『ちひろさん』)のお話があって、サウンドトラックも作らせていただいたんですけど、僕はその、映画の主題歌にいわゆるJ-POPが使われるっていうのが、そんなに好きじゃないんですよね。

――要するに映画に主題歌っているのかな?っていう。

岸田 そういうことです。取ってつけた感があると嫌だなっていうのは思ってて、幸いにも今回は劇伴も作らせていただいたので、映画をご覧になったお客さんの気持ちの受け皿になれるというか、まとめるものにしたいなということだけ考えて作りました。

映画自体は大きい事件なんかが起こるタイプのものではないんです。もちろん印象的ないくつかのトピックはあるんですけど、心の在りようみたいなものが割と丁寧に描かれる物語だったので、ドンチャカドンチャカやるような音楽を劇中には作ってなくて。

ただ、ラストシーンがかなり展開のあるものだったので、エンドロールのところでしっとりした曲が入るよりは、もうちょっとバコンとしたものが入る方がいいだろうなと思いました。

――結構リズムが特徴的というか、グイグイくる曲ですもんね。

岸田 そうですね。普通、こういうテンポのあるロックの曲って4/4拍子が多いと思うんですけど、この曲3拍子系なんですよね。だから時間の感覚というか、テンポはすごくあるんですけど、ゆったりと聴かせられる曲の構造になっています。

佐藤 そういうアイデア自体は10年ほど前からあったものなんですけど、最近やってるくるりの曲のタイプとはちょっと違うというか、もうちょっとルーツに寄った90年代であったり、グランジであったり、そういう印象があって、やっぱり熱量のある曲だなって思いますね。

断片は『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』(10th/2010年)というアルバムの時にあったんですけど、そこには入らなくて。この曲の持っている熱量みたいなものがいい感じに収まる場所がずっと見つからなかったんですが、今回、たまたまこの映画っていうところで観せてもらったらぴったり合うような感じがしたんですよ。

M-2「Smile」
曲であったりとかメロディであったりとか、そういうものが気持ちいいねって思えるような楽曲っていうのを素直に作品にできた(佐藤)

――2曲目の「Smile」は木管楽器がフィーチャーされていますが、そのあたり含めてどのようなイメージでアレンジをされていったのかというところからお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?

岸田 手癖というとなんですけど、いわゆる“くるりっぽい”テンポのポップソングを作ろうと思ったのが最初でしょうか。なのでこういうテンポ感の曲だったら、僕は個人的に木管楽器が好きなので、そこは自然とこういうアレンジになっていったという感じですね。

――歌詞に関してはいかがですか? 歌詞中で描かれる〈君〉の存在の確かさ/不確かさみたいなものの描き方が特徴的で印象的です。

岸田 実はこれも、メロディと歌詞はかなり前に書いた曲なんです。歌詞って、あんまり考えて書かないというか、その時の自分のムードというか、ぼやっと考えたこととかその雰囲気みたいなものは出るんですけど――もちろん曲にもよりますが――明確なテーマがあったり主体がいたりするわけじゃないんですよ、私が書く歌詞って。夢の中でなんかつながっている、みたいな感じで書いていくことが多いので、書き終わったらそうなってたという感じとしか言えないんです。

――最初に、こういうことを書こうかなという目指す方向もない感じですか?

岸田 それができないんですよね。よっぽどはっきりしたものがあれば別ですけど。例えば、お蕎麦屋さんのコマーシャルで使うからお蕎麦の歌を書きましょうってなったら具体的な言葉をどんどん放り込んでいくんですけど、そうじゃなくてムードとしての曲を作ろうとすると、自発的に書くというよりは、そのへんにあるぼんやりしたものを拾っていくっていう方が多いですね。

――歌詞とメロディは以前からあったものだということですが、そこからどういう発展を遂げて曲になっていったんでしょうか?

佐藤 さっきの「愛の太陽」とか「真夏日」も同じタームで録っているんですけど、最近、石若駿くん(Ds)とツアーなんかも一緒にやらせてもらうようになって、なんかちょっとずつバンドになってきたというか、そういう感覚があったんですよ。

真面目に、というとおかしいですけど(笑)、普通にツアーメンバーを集めてレコーディングすることも多いんですが、ちょうどこの時は3人だけでレコーディングする機会があったんです。その時にすごく自然にできたっていうんですかね。気負わずに。鍵盤の人もいないから、石若くんにピアノを弾いてもらったら、当たり前ですけどピアニストのピアノじゃないのですが、でもそれがすごく気持ち良かったんです。なんか、今まであまり聴いたことのない音感というか、そういうところからも木管に繋がっていったりしたのかなと思います。この時の3曲なんかは、久しぶりにシンプルなバンドの核というか、気負わず自然に演奏できた曲なのかなって感じてます。

でもその、今の音楽シーンであったり――まあ別に昔からそんなことを気にしているバンドじゃないんですけど(笑)――なんかこう、武器みたいなものってみんな欲しいと思うんですよね。ここが売りです、みたいな。でもそういうことじゃなくて、曲であったり、メロディであったりとか、そういうものが気持ちいいねって思えるような楽曲っていうのを素直に作品にできた感じというのがあって。たぶん、過去に断片があった時っていうのは、作品にできる決め手が見つけられなかったんです。それが何かって言ったら、例えば音ひとつでも全然変わったりするんですよ。ここでこの太鼓の音がしてるからいいね、とか思えたり。そういうのが石若くんと3人というところで見つけられた楽曲なのかなと思います。

――昨年、結成25周年のアニバーサリーライブ『くるりの25回転』を行い、そこで自分たちの過去楽曲をベスト選曲でいわば時系列に沿うような形で今のバンドで演奏されましたが、そのことが今回のレコーディングや曲作りに影響した部分というのはありましたか?

佐藤 ああ、無意識の部分ではあったのかもしれませんね。でも、例えば石若くんと一緒にやることは全然ノスタルジックにならないというか。全部が今の楽しさでつながっているというのが一番だなと思ってたりします。

自分たち以上に自分たちの過去の曲を聴いてくれてたりするので(笑)、そこに助けられた部分もありつつ、改めてくるりというものの出来方であったりというのを再確認するきっかけにはなったと思いますね、『くるりの25回転』は。

M-3「八月は僕の名前」
今の王道ではなくて、昔自分たちのやってなかった王道っていう感じなんですよね。そういうコスプレじゃないですけど(岸田)

――3曲目が「八月は僕の名前」で、これも断片自体はあったものだったりするんですか?

岸田 そうですね。これも昔に書いたものをもとに完成させたものです。エレキギターが鳴ってるっていう感じにしたいなっていうのがまずあって、あんまり最近、エレキギターでドーンというのをやってなかったので、ちょっとこういう曲をやりたいなって思いました。

佐藤 ギターロックというか、くるりで王道なことをやってみたいねっていうことでレコーディングした楽曲ですね。オアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」をお手本にというか(笑)。普段、あまりそういうことしないんですけど。王道に曲を持っていくっていうことを初めてやったような気がします。

岸田 我々も40代を半ば過ぎてという感じなので。デビューした頃って90年代の終わり頃で、90年代にもいろいろな音楽があったと思うんですけど、割とシンプルなロックバンドのスタイルのものがメインストリームにいた時期だったと思うんです。

それはその、ロックンロールバンドだけじゃなくて、エレクトリックな音を使っている人たちでも、例えばジーザス・ジョーンズとか、そういうのでもどこかロックバンドの文脈にあったというか。オアシスでもブラーでも誰でもいいんですけど、まあ好きで聴いてはいたんですよね、当時は。

ただ、同時代であるからこそ、くるりでそういうのはやらなかったんです。今ボカロまがいのことをやるとか、K-POPまがいのことをやるとか、僕らがもし今20代のバンドやったとしても、それはやってない気がするんですよ。でも時間が経って、何周か巡ってきた時にはやりそうとも思っていて。

それは僕らが石橋を叩いて渡るタイプなのか、反抗的なのかわからないですけど、佐藤さんが言った「王道」っていう言葉を借りれば、それは今の王道ではなくて、昔自分たちのやってなかった王道っていう感じなんですよね。

そういうコスプレじゃないですけど、今だったら誰もなんとも思わないだろうみたいな(笑)。逆に渦中にいるとオリジナリティとかそういうのを意識するのかもしれないですけど、例えばオアシスを同時代で浴びているフレッシュさも素晴らしいとは思いますけど、今みんなが聴いていない、かつてすごかった音楽を今聴いてみると、それはやっぱり残ってるものは素晴らしいなと思うことが結構多くて。今はストリーミングでいつのものもどこのものも並列に聴けるし、もちろん昔の音楽は古臭さを感じるものもあるから、これは賞味期限切れたな、あるいは今は聴くべきタイミングじゃないなみたいなのは正直あるんですけど、今だからこそ評価できる部分っていうのも結構あるなっていうのも日々感じていて。

極端な話、すごく新しいバンドや新しい音楽を聴いて――例えば、最近ウェット・レッグっていうイギリスのインディーバンドがヒットしたんですけど、パッと聴いたらすごい90年代くさい音楽なんですよね。ペイヴメントとかピクシーズっぽいというか。たぶん、彼女らの親が聴いてたんだろうなって。

――なるほど。

岸田 家のレコードの棚にそういうのがいっぱいあったんだろうなって。そういう時代的な巡りもあるのかなと思いました。だから今の時代的にオアシス的なものっていうのが、なんだかしっくりきたんですよ。



M-4「ポケットの中」
出来上がったもの自体のメッセージがシンプルというか。降ってきたものに対してかなり忠実に作ったものですね(岸田)

――4曲目が「ポケットの中」ですが、ストレートにロックってこういうことだよって言ってもらっているような、本当に芯の強い曲というか、そういう感じがしました。これは、「リラックマと遊園地」の主題歌になっていますが、このお話をいただいてから作り始めたんですか?

岸田 お話をいただいた頃だったと思います。これはもう、あまり考えずというか、まっすぐ書いて丁寧に作り上げたっていう感じですね。

佐藤 2021年のツアーの時点でリリースとかあんまり関係なく「真夏日」とセットで新曲としてやってて、ツアーメンバーで録ったものなんです。だからそこからリリースまでが結構期間が空いたというか。

岸田 コロナもあったからね。なんて言うか、すごくシンプルな曲っていうんですか、そういうのができた時ってうれしくて。割とここ最近多いのは、アイデアとかモチーフ自体はシンプルだけど、それをとんでもないくらい磨き上げたりとか、すごいシンプルなアイデアを使ってプログレッシヴに構築したりということが多かったりするんですよ。

――アルバム『天才の愛』の1曲目「I Love You」なんかはまさにそんな感じでしたね。

岸田 そうですそうです。あれもほんとはシンプルな曲なんですけど、これって魚の骨だけでできてるんですか?っていうような驚きのあるものというか。でも「ポケットの中」みたいな曲っていうのは、出来上がったもの自体のメッセージがシンプルというか。そういうものって、いつも作りたいなと思うんですよ。ただそれを狙うとできない、狙うとまた違う形のものになるんで、これは降ってきたものに対してかなり忠実に作ったものです。歌詞もハイブリッドっていうか、メロディと歌詞とアレンジがほぼ同時にできた曲なんです。だからあんまりブレずに形の良いものができたなっていう曲ですね。

M-5「宝探し」
がんばってるけど人には見えにくい部分、そういうところを描いた、僕なりの町の人たちへのプレゼント(岸田)

――5曲目の「宝探し」、これは本当に良いメロディですね。佐賀県の江北町の町制施行70周年の記念楽曲として書き下ろされた曲で、やはり場所が曲に与える力というものはありますよね?

岸田 江北町ともともと繋がりがあったわけではないんですけど、町長さんがくるりのコピーバンドをされてて。

――あ、そうなんですか(笑)。

岸田 そう。それでくるりをめっちゃ好きな町長さんが、記念事業のひとつとして楽曲制作をオファーしてくださいました。で、いろいろと考えたんですよね。高齢者の方や子供さんをむしろターゲットにした楽曲とか、自治体ソングっぽい感じというか、ちょっと昭和っぽいフィーリングって言うんですか。いっそそういうのに寄ったものをやるべきなのかなと思ったんですけど、町長さんにお会いして話をしてると、一音楽ファンとしてただくるり好きな方だったので(笑)。

「どういう曲がいいですか?」って聞いたら、「なんかテレキャスターとかがギャーンって鳴ってるような、『HOW TO GO』みたいな」っておっしゃっていて。結構迷ったんですけど、結果的に“宝探し”というのをモチーフにした曲にしようと思いました。自治体ソングとしてふさわしいものができたかどうかはわからないんですけど、でも、学校の校歌とかって称讃系だったりするじゃないですか。

――そうですね。風景がいかに素晴らしいかとか。

岸田 若き力よ、みたいな。やっぱりそういうのを作らないといけないのかなって最初は思ってたんですけど、でも違うなと思って。ロック好きの町長さんに頼まれて、くるり好きの人にくるりっぽいものをって言われて、ちょっと迷ったりもして。

――オファーの外側と中身にギャップはあるかもしれませんね。

岸田 ええ。だから、町のこととかも僕なりに結構調べたりして、いわゆる近くにある佐世保とか嬉野みたいにわかりやすい観光資源のあるところじゃないんですよね。でも、そこに1万人弱の方々が住んでらっしゃって、実際にそこで生活している人たちを見たり、何人かにお会いしたりして。誰もがいろいろあるけど人知れずがんばっているっていう当たり前のことを感じたんですよね。で、がんばってて最高っていうところに焦点を当てるんじゃなくて、がんばってるけど人には見えにくい部分とか、そういうところを描いた歌をこの町に住んでいるみんなに歌ってもらうっていうのがいいんじゃないかなっていうのが、自分なりのメッセージではあるんですよ。そこまで深い話は町長さんとはできてないんですけど。

なんとなくこの「宝探し」って、よっしゃやるでー!って言っていろいろがんばったけど、誰にも見つけられなかったことについての歌だったりもするから、僕なりの町の人たちへのプレゼントっていうんですかね。

――めちゃくちゃ愛じゃないですか。

岸田 ありがとうございます(笑)。

佐藤 よく考えたら、温泉に行ったりおいしいものを食べに行ったり遊びに行ったりとかではない、その町の人の生活を見に行くっていう目的で行くこと自体が初めてだったんです。自分も京都市の隣の亀岡市というところで育って、田舎なんですよ。で、そこに誇りを持てるようになったのは東京に出て来てからなんですよね。

たった1日だけですけど江北町に行ってプラプラさせてもらった時に一番大きかったのは、カフェに併設された公園みたいなところがあって、そこに子供さんが産まれてから引っ越して来ましたっていうご家族がおられて、なんというか、そこに行ってみないとわからないもんってあるんだなって改めて思ったんです。町長さんがやろうとしている江北町の住みやすさとか居心地のよさとか、そういうのをとても感じられたというか、だから「宝探し」っていうモチーフがしっくりきたんですよね。

――ポップソングの役割があるとしたら、この曲が体現しているものから感じられることというのは確実にありますね。

岸田 やっぱりギフトやと思うんですよね。くるりのコピバンやってくれてる方が町長で、その人に「町の曲を作ってください」って言われたら、真面目に考えたらすごいプレッシャーになっちゃうんで、愛には愛で返そう、みたいな気持ちを大事にしました。

M-6「真夏日」
気怠い感じというか、蒸されてるというか。それが自分の中ではくるりっぽい感じだったりするんですけど、でも「真夏日」はね、もうちょっと凛としてる(佐藤)

――ラストが「真夏日」です。長尺の曲で、バンドアンサンブルをダイレクトに感じられる曲ですね。これは今のバンドがあるからこそ仕上げることができた曲と言えるのでしょうか?

岸田 バンドサウンドというと語弊がありますけど、ライブバンドの演奏っていう意味ではそうですね。ただ曲が、このEPに入っている他の曲と比べたら、ちょっと私小説的な部分というのかな、リリックがよりリリックっぽいっていうんですかね、スローガンっぽいのと違う気がしますね。だから「宝探し」なんかとは違いますよね。この6曲の中では異色かもでもしれません。

――佐藤さんはいかがですか?

佐藤 昔から夏の曲多いなって思いました。気怠い感じというか、蒸されてるというか。それが自分の中ではくるりっぽい感じだったりするんですけど、でも「真夏日」はね、もうちょっと凛としてるというか。それが何なのかっていうのはちょっとわからないんですけど。

岸田 たぶん、書いたのが冬だったような気がします。だからガリガリ君感がない(笑)。リアルタイムに夏を体感しながら書いている曲というよりは、夏を思い出したりとか想像したりとか、そういう感じです。追憶的な、というか。

――確かに、時間軸はぼやっとしてますよね。

岸田 はい。パラレルだったりしますし。

――〈直通電車は ピカピカの新車になって〉からのパラグラフは視点そのものもあやふやになるような印象があります。

岸田 ああ、そうですね。たまたま烏丸線の新車出るなぁみたいなことを考えて書いたのかもしれません。めちゃくちゃローカルすぎるわ(笑)。

――この『愛の太陽 EP』、総じてくるりにとってどのような作品になったと思いますか?

岸田 最近書いた、ないしは作り上げたリリカルな曲が集まった1枚、という感じでしょうか。前の『天才の愛』は、一部にはすごく示唆的やったりリリカルな曲もあったんですけど、もうちょっとなんて言うか、見たことない心象風景的なものを、そのパースペクティブそのものを実際の音にしたっていうものだと思うんです。今回は、パースペクティブは1曲1曲で全然違うし、サウンド的には全体のトーンをちょっとギターバンド寄りに持っていった感じ。

パースよりもリリック、そういうもので聴かせるというか。くるりって割といろんなイメージを持たれることが多いと思うんですけど、もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれませんね。

佐藤 いい曲、いい歌ばっかりだから、アルバムにはできないと思うんですよね。自分たちの勝手なアルバムのイメージなんですけど、起承転結であったりとか、こういう曲があるんだったら一方でこういう曲もあって欲しいよな、みたいな。

で、今回は6曲のEPなんですけど、6曲聴いたらものすごい満足感があるんですよ。普通だったらなかなかなそれをひとつにコンパイルできないのが、この1年、2年のあいだにこんなことをやってましたっていう記録としてまとめることができたっていう意味では、すごい良いタイミングだったなって思います。

Text:谷岡正浩

<リリース情報>
くるり『愛の太陽 EP』

3月1日(水) リリース

●初回限定盤A(CD+Blu-ray+特典CD):6,160円(税込)

●初回限定盤B(CD+DVD+特典CD):6,160円(税込)

くるり『愛の太陽 EP』初回限定盤ジャケット

●通常盤(CD):1,980円(税込)

くるり『愛の太陽 EP』通常盤ジャケット

【CD収録内容】※全形態共通
1. 愛の太陽
2. Smile
3. 八月は僕の名前
4. ポケットの中
5. 宝探し
6. 真夏日

【Blu-ray / DVD収録内容】※初回限定盤のみ
■くるりライブツアー2022 at Zepp Haneda, 2022.08.04
1. Bus To Finsbury
2. bumblebee
3. 青い空
4. 風は野を越え
5. Time
6. GIANT FISH
7. かごの中のジョニー
8. Tokyo OP
9. ロックンロール

■京都音楽博覧会2022 at 京都梅小路公園, 2022.10.09
・朗読 - 又吉直樹
1. 真夏日
2. 東京
3. ハイウェイ
4. 潮風のアリア
5. 琥珀色の街、上海蟹の朝
6. ばらの花
7. everybody feels the same
8. 太陽のブルース
9. ブレーメン
10. 奇跡
11. 宿はなし

【初回限定盤付属特典CD収録内容】
■岸田繁 / 映画『ちひろさん』オリジナル・サウンドトラック
1. ちひろさん
2. オカジとちひろ
3. おじさん
4. 白昼の狂気
5. マコトのお弁当
6. オカジとちひろ Ⅱ
7. 夏の日の出来事
8. ちひろの回想
9. 宝の地図
10. 多恵と綾
11. ちひろとちひろ
12. 金魚
13. 綾の正体
14. 多恵と綾 Ⅱ
15. お月見
16. その後の日々
17. 愛の太陽 -Alternative mix-

くるり『愛の太陽 EP』トレーラー映像

くるり「真夏日」ライブ映像

くるり「ロックンロール」ライブ映像

詳細はこちら:
https://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A012067/475.html

<ライブ情報>
ぴあ 50th Anniversary『Live!ロックちゃん 2023』

3月4日(土) 豊洲PIT
OPEN 16:00 / START 17:00

出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN

チケット発売中:
https://w.pia.jp/t/liverockchan2023/

イベント公式サイト:
https://live-rockchan.com

<ツアー情報>
くるり『愛の太陽EP』発売記念ライブツアー2023

5月12日(金) 広島・広島CLUB QUATTRO
開場18:15 / 開演19:00
問:キョードー西日本
TEL:0570-09-2424(平日・土曜 11:00〜15:00)
http://www.kyodo-west.co.jp

5月14日(日) 香川・高松 festhalle
開場17:15 / 開演18:00
問:DUKE 高松
TEL:087-822-2520(平日11:00~17:00)
https://www.duke.co.jp

5月15日(月) 熊本・熊本 B.9 V1
開場18:15 / 開演19:00
問:キョードー西日本
TEL:0570-09-2424(平日・土曜 11:00〜15:00)
http://www.kyodo-west.co.jp

5月18日(木) 長野・CLUB JUNK BOX
開場18:15 / 開演19:00
問:FOB新潟
TEL:025-229-5000(平日 11:00~17:00)
https://www.fobkikaku.co.jp/

5月19日(金) 石川・金沢 EIGHT HALL
開場18:15 / 開演19:00
問:FOB金沢
TEL:076-232-2424(平日 11:00~17:00)
https://www.fobkikaku.co.jp/

5月24日(水) 神奈川・横浜 BAYHALL
開場18:15 / 開演19:00
問:ハンズオン・エンタテインメント
Mail:info@handson.gr.jp

6月1日(木) 京都・磔磔
開場18:15 / 開演19:00
問:キョードーインフォメーション
TEL:0570-200-888(平日・土曜 11:00〜18:00)
http://www.kyodo-osaka.co.jp

6月2日(金) 京都・磔磔
開場18:15 / 開演19:00
問:キョードーインフォメーション
TEL:0570-200-888(平日・土曜 11:00〜18:00)
http://www.kyodo-osaka.co.jp

くるり『愛の太陽EP』発売記念ホールツアー2023

6月30日(金) 宮城・仙台GIGS
開場18:00 / 開演19:00
問:仙台放送エンタープライズ
TEL:022-215-4455(平日11:00〜16:00)
https://www.shep.co.jp/

7月2日(日) 北海道・札幌道新ホール
開場17:00 / 開演18:00
問:WESS
Mail:info@wess.co.jp

7月7日(金) 埼玉・三郷市文化会館
開場18:00 / 開演19:00
問:ハンズオン・エンタテインメント
Mail:info@handson.gr.jp

7月17日(月・祝) 福岡・福岡国際会議場メインホール
開場17:00 / 開演18:00
問:キョードー西日本
TEL:0570-09-2424(平日・土曜 11:00〜15:00)
http://www.kyodo-west.co.jp

7月19日(水) 大阪・オリックス劇場
開場18:00 / 開演19:00
問:キョードーインフォメーション
TEL:0570-200-888(平日・土曜 11:00〜18:00)
http://www.kyodo-osaka.co.jp

7月29日(土) 愛知・名古屋市公会堂
開場17:00 / 開演18:00
問:ジェイルハウス
TEL:052-936-6041(平日 11:00〜15:00)
https://www.jailhouse.jp

8月2日(水) 東京・昭和女子大学 人見記念講堂
開場18:00 / 開演19:00
問:ハンズオン・エンタテインメント
Mail:info@handson.gr.jp

8月3日(木) 東京・昭和女子大学 人見記念講堂
開場18:00 / 開演19:00
問:ハンズオン・エンタテインメント
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