新作舞台「楽園」に向けて山田佳奈「不完全を受け入れて、歴史を受け容れたい」
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左から豊原江理佳、土居志央梨、西尾まり、増子倭文江。
東京・新国立劇場 小劇場で上演される「楽園」の公演日程が決定。作劇を務める山田佳奈、演出を担う眞鍋卓嗣からコメントが到着した。
本作は、日本の劇作家の新作を上演する、新国立劇場のシリーズ企画【未来につなぐもの】の第3弾。日本のどこかの島での、年に1度の神事が執り行われる日を背景に、島民や移住者、神事を隠し撮りしようと東京からやって来たテレビ局の人々たちの姿が描かれる。
公演に向けて、山田は「現代では必要以上に正しい選択を重視するようになり、ときに反対の意思を示す対象を否定して攻撃するようにもなりました。果たして正しい選択とは何なのでしょう」「これからの進化に向かって、女性として何を理想としていくのか。それら全てに結論を出すのはとても難しいことだけど、わたしは不完全を受け入れて、歴史を受け容れたい。まずは知るところから始めたいと考えています」、眞鍋は「不安や不安定とどう付き合うか。それが、これから求められる人間的強さになるのかもしれない」「どのような化学反応が起きるか予想がつかないが、みんなで、この大きなテーマである『未来につなぐもの』を紡ぎ出したいと思っている」とそれぞれ意気込みを述べた。
「楽園」は6月8日から25日まで。チケットの一般販売は4月8日10:00に開始される。
演劇「楽園」
2023年6月8日(木)~25日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
作:山田佳奈
演出:眞鍋卓嗣
出演:豊原江理佳、土居志央梨、西尾まり、清水直子、深谷美歩、中原三千代、増子倭文江