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広島版の演劇引力廣島「目頭を押さえた」開幕に横山拓也「ぜひ劇場で観ていただきたい」

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演劇引力廣島 第19回プロデュース公演「目頭を押さえた」より。(撮影:奥村洋司)

演劇引力廣島プロデュース公演「目頭を押さえた」が昨日2月22日に広島・JMSアステールプラザ 多目的スタジオで開幕した。

2004年にスタートした演劇引力廣島は、第一線で活躍する演劇人と共に広島のオリジナリティを生かした創作を目指す、JMSアステールプラザによるプロジェクト。今回はiaku・横山拓也を迎え、2012年の初演以降上演が繰り返されている横山の作品「目頭を押さえた」の広島版を立ち上げる。舞台を関西圏の山間部から中国地方の山間部へと置き換えた本作では、関西弁のセリフが広島弁に一新される。劇中では、衰退の一途をたどる村で写真家としての才能を開花させていく高校3年生の杉山遼と、遼の親友で、村の伝統を重んじる一家に生まれた中谷修子を軸に、村での人間模様が描かれる。

開幕に際し横山は「再演を重ねてきた作品ですが、今回は広島弁に翻訳しています。青春時代の小さな意地の張り合い、田舎の意味がわからないルール、大人同士の腹の探り合いなど、誰もが経験したことのある人間関係の面倒臭さに、クスッとしたり、共感したり、この芝居にはそんな楽しみもあります。完売回もありますが、ぜひ劇場で観ていただきたいです」とコメントした。上演時間は約1時間50分、公演は2月26日まで。

横山拓也コメント

演劇引力廣島プロデュース公演として、お客さんを入れての上演は3年ぶりになります。公募から選ばれた俳優陣はみんな魅力的で、広島で活動する人、東京から参加している人、世代も中学生から40代まで幅広く、特に、若い世代の瑞々しい演技に胸を打たれます。中には、コロナ禍でほとんど活動が出来ていなかった役者もいて、初日の拍手の温かさにジーンときました。再演を重ねてきた作品ですが、今回は広島弁に翻訳しています。青春時代の小さな意地の張り合い、田舎の意味がわからないルール、大人同士の腹の探り合いなど、誰もが経験したことのある人間関係の面倒臭さに、クスッとしたり、共感したり、この芝居にはそんな楽しみもあります。完売回もありますが、ぜひ劇場で観ていただきたいです。

演劇引力廣島 第19回プロデュース公演「目頭を押さえた」

2023年2月22日(水)~26日(日)
広島県 JMSアステールプラザ 多目的スタジオ

作・演出:横山拓也
出演(五十音順):朝倉真琴、池村匡紀、石松太一、市原真優、下駄愛花、田中惇之、力爽真、平上鈴