気象キャスターの千種ゆり子が原案・プロデューサーで映画を製作、監督は野本梢
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千種ゆり子
気象予報士・気象キャスターとしてNHKやテレビ朝日、TBSの情報番組に出演してきた千種ゆり子が映画を製作することが明らかに。「愛のくだらない」「彼女たちの話」の野本梢が監督・脚本を担う。
26歳で早発閉経と診断され、卵子凍結を目指した不妊治療の経験もある千種。これまでに自分の体のことで悩む人が自信を持って生きられるような発信を精力的に行ってきた。このたび「自分の届けた情報で、誰かがポジティブに変化してくれたら」という思いから、自ら原案・プロデューサーを務める映画の製作を始動。今夏にクラウドファンディングを開始し、2024年春の完成を目指す。
ストーリーやキャストなどの詳細は続報を待とう。製作意図は「将来の夢を持ち、目標を立て、努力し続ける。そんな日常が続く中で、時として努力ではどうしようもない身体の壁にぶつかることがある。悲しいけれども変えられないその事実が、突然降ってきたとき、私たちは、どのように生きるのでしょうか」と発表されている。共同プロデューサーには建築会社や学習塾の代表を務める稲村久美子が名を連ねた。
千種ゆり子 コメント
「伝える星の下に生まれてきた人なんだね」と言われたことがあります。確かに気象キャスターになったのも、「気象予測データを基に、自分の考えを加えて」情報を送り出すことに魅力を感じたからでした。
これまでは情報をニュース番組でお伝えしてきましたが、ニュースは毎日スルスルと流れていってしまいます。
一方、映画というエンタメ作品は違います。映画内の登場人物の視点で人生を追体験でき、自分の中にポジティブな感情や変化が残る。私はいつも野本監督の映画に引き込まれ、そんな体験をしてきました。
「自分の届けた情報で、誰かがポジティブに変化してくれたら良いな」そんな思いが溢れに溢れて、映画をつくることに決めました。
この映画を通じて、1人でも多くの人が自分の生き方を受け入れられるようになったらうれしいです。そして、誰もが生きやすくなる「境界の少ない社会」が作られていくことを願っています。
野本梢 コメント
千種さんからカラダのことを話してもらったとき、恥ずかしながら、それは全く想定していないことで、私は動揺し悲しみが溢れてきて、それを悟られまいと縮こまってしまったのを覚えています。でもその時も千種さんは穏やかに、これからのことを見つめていました。私は今まで、世の中にあまり認知されていない悩みや思い込みを作品にしてきました。
それを見てきてくれた千種さんが映画を通して伝えたいと言ってくれて嬉しかったし、少し力になれるかもしれないと励まされました。私自身、ここ数年この映画を撮ることを道標に進んで来られましたが、作品が完成したら、今度は映画が誰かの拠り所となるよう、大切に制作して参りたいと思います。