ウクライナ侵攻から1年「ひまわり」吹替版の公開決定、勝生真沙子と羽佐間道夫が参加
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「ひまわり」ポスタービジュアル
「ひまわり HDレストア版」の日本語吹替版が、7月28日より東京・新宿シネマカリテ、立川シネマシティほかで順次公開される。
ヴィットリオ・デ・シーカが監督した1970年製作「ひまわり」は、第2次世界大戦下で引き裂かれた男女の悲恋を描く物語。有名なひまわり畑のシーンは、公開時よりウクライナの首都キーウから南へ500kmほど行ったヘルソン州で撮影されたものだと伝わっていたが、正しくはポルタワ州だったことが判明した。ひまわりはウクライナの国花でもあり、2022年2月24日にロシアによる侵攻が始まるとSNS上ではひまわりの絵や写真をアップし、ウクライナの安全と平和を祈る投稿が相次いだ。また2022年7月24日の“ひまわりの日”には、日本各地の劇場で本作のチャリティ上映が行われた。
このたび新たに吹替版を作成。ソフィア・ローレン扮するジョバンナに勝生真沙子、マルチェロ・マストロヤンニ演じるアントニオに羽佐間道夫が声を当てた。勝生と羽佐間のコメントは以下に掲載している。
勝生真沙子 コメント
ソフィア・ローレンを演じるのは初めてでした。彼女はとてもお芝居が細かいですね。彼女が泣きをこらえるシーンがすっごく好きで、演じていて気持ちがよかったです。画面から伝わってくるものや耳で感じたことを瞬間的に演じています。この映画は家族で見ていただけると良いですよね。この映画から何かを感じてほしい。それはもうそれぞれ皆違っていいと思います。
羽佐間道夫 コメント
僕、マストロヤンニは何本かやってるんですけど。マストロヤンニってなんだか(僕と)気風が合ったんですよ。ヴィットリオ・デ・シーカ(監督)の采配の素晴らしさを感じます。最後の汽車のシーンが忘れられない人がいっぱいいると思います。マストロヤンニはなんにもしてないんだけど、別に泣こうともしてないし。でも、なんか違うことをボーっと考えながら演じていくのが、実にハマる。何とも言えないマストロヤンニのつらさ、悲しさみたいなものが伝わってくるシーンです。この映画は、特に戦争とかっていうことに関しての考え方を考えさせられます。どうしてちっとも人類は進歩してないんだろうっていうね。
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