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映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』公開! フィフィ「この映画は心の奥底にある気持ちを引き出す作品」

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映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』公開記念舞台挨拶より 撮影:磯部正和

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映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』公開記念舞台挨拶が25日角川シネマ有楽町にて開催され、佐井大紀監督とタレントのフィフィが登壇した。

本作は、56年前に作家である寺山修司さんが構成に携わった実験的テレビドキュメンタリー『日の丸』を、佐井監督が半世紀の時を経てリブートした映画。街行く人々に「あなたにとって日の丸とは?」という質問を矢継ぎ早に繰り返し、回答する人々から真実の顔を引き出そうとする。

「TBSドキュメンタリー史上最大の問題作」と銘打たれた本作だが、作品を鑑賞したというフィフィは「この作品は日の丸について描いている作品ではないと思った」と感想を述べると「日の丸という話しづらい題材を使って、日本人の本質をどのように表に出すのかという手法が描かれている」と語る。

フィフィ

さらにフィフィは、「日本人にとって日の丸ってとても議論しづらいテーマじゃないですか」と客席に呼びかけると「その答えづらい質問を使って、ずけずけと人の心をえぐってくる。私がインタビューされたらイラっとすると思う。日本人って相手に本心をぶつけるのが苦手な国民性。“日の丸”という題材を使って、心の奥底にある人の気持ちを引き出すというのは、とても面白い手法だなと思った」と笑う。

佐井監督はTBSの新人研修で、寺山修司さんが携わったドキュメンタリーを観たというと「自分のなかに隠そうしているもの、話したくないものを突き動かされた。そんな思いを現代にも投げかけたいと思った」と映画制作の動機を語る。

左井大紀監督

寺山修司さんが手掛けたドキュメンタリーからは、50年以上の時が経過したが、フィフィは「50年前と今の人たちの日の丸に対する思いはほとんど変わっていないことに驚いた」と語ると「日本人は相手を受け入れる寛容さが美徳ではありますが、日本って何だろうということを発信していく力が弱い。そこがもっとうまくなれば。そういった“変わらなさ”を見せる映画なのかもしれません」と本質を突いていた。

取材・文=磯部正和

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