生田斗真の主演作「渇水」に門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子、宮藤官九郎、池田成志
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「渇水」ティザービジュアル
生田斗真が主演を務める映画「渇水」のティザービジュアルと特報が到着。新たなキャストも解禁された。
河林満の同名小説を高橋正弥が映画化した本作は、水道局員の岩切俊作を主人公とする物語。料金を滞納する家庭を訪ねて水道を停めて回っている彼は、県内全域で給水制限が発令される中、2人きりで家に取り残された幼い姉妹と出会う。困窮家庭にとって最後のライフラインである水を停めるかどうか悩む岩切は、葛藤を抱えながらも規則に従い停水を執り行うことになる。生田が岩切役でキャスティングされた。
このたび姉妹の母親・小出有希を門脇麦、岩切の同僚・木田拓次を磯村勇斗、息子を連れ実家に帰ったきり戻ってこない岩切の妻・和美を尾野真千子が演じることが明らかに。また家に取り残された姉妹の姉でしっかり者の小出恵子に山崎七海、天真爛漫な妹・小出久美子に柚穂が扮し、水道料金滞納者の伏見役を宮藤官九郎、水道局料金課の課長・佐々木役を池田成志が務める。劇中の音楽を手がけたのはZAZEN BOYSの向井秀徳。
門脇は「聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした」と、磯村は「人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います」と述べ、尾野は「とても気持ちが歯痒くなる映画です」とつづった。そのほかの新キャストのコメントは下記に掲載している。
YouTubeで公開された特報には「このままじゃダメなんだよ」と岩切が叫ぶ様子を収録。生田は「疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方かもしれませんが、ふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です」と語った。
白石和彌がプロデュースを担当した「渇水」は6月2日に全国で公開。
※高橋正弥の高は、はしごだかが正式表記
※山崎七海の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
門脇麦 コメント
母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。
磯村勇斗 コメント
脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。
水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。
人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。
尾野真千子 コメント
とても気持ちが歯痒くなる映画です。
台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。
観てくださった人の心にも刺さりますように。
山崎七海 コメント
オーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加出来た事が嬉しさでいっぱいでした。岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです!
柚穂 コメント
この作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることが出来ました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったです。ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。
宮藤官九郎 コメント
「最初に水道を止められる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、高橋監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めて下さいと快諾しました。とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。公開おめでとうございます。
池田成志 コメント
天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのも嬉しかったです。
(c)2022『渇水』製作委員会